今週末は汐留へ!新ミュージアム「TRM」をとことん楽しむ方法

2019.05.31 12:00
銀座から徒歩圏の汐留・新橋エリアに、気になる施設がオープンしました。それが「Tokyo Renovation Museum(東京リノベーションミュージアム)」、略してTRMです。「ショールームではなくてミュージアム?」と思った人もいるのでは?そう、ここは、おそらく世界初の「リノベーションの体験型ミュージアム」。密かに注目を集める場所を早速、訪ねてみました!
リノベの可能性と楽しさを伝えてくれるTRMへ!
2019年4月にオープン。天井が高く、ゆったりとしたスペースが広がっている。
ところで、リフォームとリノベーションの違いをご存知ですか?
“リフォーム”は、汚れたり古くなったりした物を新しくすること、つまりマイナスをゼロに戻すこと。一方の“リノベーション”は好みやライフスタイルに合わせて、新しい価値をもった空間を創造すること。つまりゼロからプラスにしていくことだと言えます。もし、自分らしい家がほしい、好きな物に囲まれて暮らしたいのなら、リノベがおすすめです。
とはいえ、いきなりメーカーのショールームや工務店に行くのはちょっと気が引けますよね。知識も希望も物件もない段階では、どんなリノベーションがいいかがまずわからない…。そんな人こそ、“ミュージアム”である4月にオープンしたリノベーションの体験型ミュージアム「TOKYO リノベーション ミュージアム」※以下TRMへGO!誰でも気軽に行ける公共性のあるリノベ関連の施設は珍しいもの。家のことを考え始めたらまず訪れたい場所なのです。

広いエリアに見どころがいっぱい!
よくあるマンションプランを再現したスケルトンの模型。
TRMのテーマは「リノベーションを見て、学び、感じて、ひらめく」。ミュージアムといっても、入場は無料。
最初のコーナーは「CASE STUDY(ケーススタディ)」。住宅の10分の1のリアルな模型で、タイプの異なる3つのリノベーションを見られます。まずは元の状態。それから、「スケルトン」と呼ばれる、内装などを取り払って丸裸にした状態。そしてリノベ後の3パターンの住まい。
リノベ後のプラン。模型を見ながら「もし自分だったら」と想像するのも楽しい。
きっと「こんなに違う世界ができるんだ」と誰もがびっくりするはず。家具や観葉植物、照明なども細部までリアルに作り込んである模型は、見ているだけでも楽しい!

ライフファインダーで理想のリノベがまるわかり?!
「ライフファインダー」。簡単な質問に答えると自分の求める暮らしのイメージがわかる!
次のコーナーはぜひ試して欲しい「LIFE FINDER(ライフファインダー)」です。雑誌やWEBでインテリアの写真を見ていると、「インダストリアルでクールなのもいいし、クラシックでエレガントなのもいい」と、結構悩みますよね?
ここでは、タッチパネルで画像を選んでいくと「あなたに合った暮らしのイメージはこれ」と教えてくれるんです。しかも、最後の画面に出てくるQRコードを読み込むと、詳しい情報が手に入るという優れもの。さて、あなたが求める暮らしのイメージは?
ソファやチェアがたくさん用意されており、くつろぎながら本や雑誌を眺められる。
お次は「KNOW-HOW(ノウハウ)」のコーナー。マンションリノベで気をつけることや内装材、断熱、バリアフリーや泥棒対策など、細かいポイントが学べます。自由に閲覧できる各ポイントの詳しい書籍もたくさんあり、ソファでじっくり読むことができます。毎日通って、じっくり勉強するのもいいかも?

これ、同じ広さ? 2つのリノベ実例を体感!
そして、このミュージアムの最大の見どころが「REAL SIZE MODELS(リアルサイズモデルズ)」のコーナー。75平米のマンションのリノベーションが2通り、実物大で用意されていて、家具や家電製品もすべてそろったリアルな家の中をすみずみまで見て回れます。
「モデルA」は、30代の夫婦に子どもが一人という想定。ベッドルームに隣接するウォークインクローゼットや人気の室内窓に囲まれた趣味の部屋、キュートな子供部屋など、いつかリノベで取り入れたくなるアイデアがいっぱい。
「モデルB」は、50代の夫婦二人暮らしという想定で、ガラスをふんだんに使ったすべて見渡せる開放感が圧倒的です。ダイニングテーブルの中央がIHクッキングヒーターになっている話題の「いろりダイニング」もあります。テーブルを囲んで料理をして、熱いまま賑やかに食べるなんて、楽しそう!
インテリアがとにかく素敵で新しい暮らしのイメージがどんどん湧いてきます。

2つのLOVE WALLも忘れずにチェック!
屋外にあるLOVE WALL。たくさんのカラフルなハートマークがかわいい。
トレンドに敏感な人たちの間で密かに話題になっているのが、写真映え間違いなしの「LOVE WALL」です。これは、ニューヨーク、ロサンゼルスを拠点として活躍しているアーティスト、J. GOLDCROWNが街の壁に描いたアートな壁。日本で初めてTRMに上陸しました。入り口脇と屋外の壁の2種類があります。友達や家族と一緒に行って、撮影するのも盛り上がりそう。


リノベ気分が高まって、「よし、やってみよう」と思い立った時のステップもきちんと用意されているのも特徴のひとつ。具体的なプランニングや工事の依頼や中古物件探しを相談できるカウンターがあるんです(基本的に週末のみ)。また、リノベーションに役立つ無料セミナーが毎週のように開かれているので、さらに知識を増やせそう。

あらためて、リノベーションとは? 自分らしい暮らしとは? ということを根本から考えさせてくれる新施設TRM。この週末に遊びに行ってみて!

【施設概要】
TOKYO リノベーション ミュージアム

住所/東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル1階
営業時間/10:00〜17:00(入場無料・自由にご見学できます) 
休館日/水曜日(祝日は開館)・夏季・年末年始
電話/0800-170-3815(フリーコール)
[STAFF]model:Kaori Sakai/photo:Ikunori Yamamoto/Text:Arata Sakai