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[なすの簡単家庭菜園]プランター栽培で夏と秋に収穫する育て方
VEGEDAY
2019.07.04 14:35
なすは、比較的簡単に育てられる、家庭菜園でも定番の野菜です。また春に植えれば夏に収穫でき、さらに秋なすとしても収穫できる楽しみも!基本のプランター栽培の方法とともに2度収穫するコツもご紹介します。
準備するもの
なすの苗
プランター(深さ30cm以上の長方形)
野菜用培養土(プランターの深さ20cmくらいになる量) 
鉢底石
移植ごて(小型の園芸用シャベル)
化成肥料
園芸用ハサミ
じょうろ
支柱(長さ150cm)
麻ひも(ビニールひも、ビニールタイでも可)
なすの苗を選ぶポイント
病害虫や土壌伝染病を予防するため、接ぎ木苗がおすすめ。
●本葉が7~9枚ほどで、一番下に双葉が残っているもの。
●幹が太くて、全体的にずんぐりしているもの。
●葉脈は鮮やかな紫色。
●一番花あるいはそのつぼみが付いているもの。
●根はポットの底から出そうなくらい、しっかり張っているもの。   
植え付け
植え付けは4月下旬~5月中旬に実施します。よく洗ったプランターに鉢底石を入れて培養土を入れ、苗のポットの大きさよりも少し大きいくらいの植え穴を掘り、穴に水をたっぷり注ぎます。水が引いたら苗を植え、株元を軽く押さえて安定させましょう。
支柱立てと誘引
植え付けたら、苗から10~15cmほど離れたところに、長さ150cmくらいの支柱を垂直に立てます。
下の写真のように、支柱の高さ15cmくらいのところに、茎にひもをかけて誘引します。茎は育つと太くなるので、きつく結ばないこと。ひもを数回ねじってから支柱に結び、その後、たっぷりと水をあげます。
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苗を植え付け後、茎にひもをかけて誘引し支柱にゆるく結ぶ
水やりのポイント
以降、表土が乾ききる前に水をあげましょう(ただし、多湿にならないよう、やりすぎに注意)。夏の暑い日は、朝と夕方に行い、くもりの日は午前中に1回を目安に。   
整枝
整枝は6月上旬~中旬が目安。株が成長して枝葉が混んできたら、養分の分散を防ぐために行います。枝をよく観察してわき芽をかき取り、3本仕立て(※)にしましょう。
※3本仕立てとは:一番花の下にある元気な2本の側枝を残して、その下にあるわき芽を全てハサミで摘み取ること。側枝が重たくてぐらつくようなら、追加で90cm程度の支柱を斜めに立てて固定する。
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わき芽を取って整枝し3本仕立てにする
追肥と土寄せ
植え付けから約1カ月経ったら、2週間に1回行います。1回目の追肥は、株元に円を描くようにして、1株あたりに化成肥料をひと握り(約20~30g)追肥します。
2回目以降は、株元から離れたところに1株あたり約20~30gの化成肥料を追肥し、移植ごてで肥料と土を混ぜ合わせ、株元へ土寄せします。
雌しべを見て健康チェック
なすは、花を観察すれば、株の栄養状態がわかります。中心にある雌しべが、雄しべより長ければ、株は健康。短い場合は栄養が足りないので、追肥と水やりを十分に行って回復させましょう。   
収穫
6月上旬になると、一番果、二番果がつき始めますが、小さいうちに収穫してしまいましょう。そうすることで、株の疲労を抑えることができ、三番果以降の生長を促すことができます。三番果以降は、それぞれの実の成長具合を見極めて、中長なすなら10~12cm、大長なすは25~30cmなど、品種ごとの大きさを目安に収穫します。開花後、20~25日くらいで、果皮につやと張りがあるうちに収穫するのが目安です。
memo
実がなりすぎたときも、小さいうちに収穫し、実の数を調整することで株の疲労を抑えます。
秋なすを収穫するための準備
7月後半になると、株に勢いがなくなり、実のつきも悪くなります。しかし8月に一定期間、株を休ませリフレッシュさせることで、秋にも収穫できるようになります。そのためには、
1.更新剪定:株全体の高さが2/3~1/2になるように、葉の付け根のすぐ上で、枝を切り落とす。
2.根切り:根元から半径30cmくらい離れた場所に、移植ごてを入れて根を切る。
3.追肥:2でできた穴に1株あたり30g/㎡の化成肥料を施す。
こうしておくと、新しい枝葉がつき、根も新たに伸びて、約1カ月後から秋なすが収穫できるようになります。
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収穫後、枝を切り落として株を休ませ秋なすの収穫準備
最後に
なすは、さまざまな料理に使えて、何かと重宝する野菜。夏と秋の収穫で、とれたてのなすを2度味わってください。藤田 智さんプロフィール
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藤田 智
藤田 智
恵泉女学園大学 教授
1959年秋田県湯沢市生まれ。宮澤賢治に憧れ、岩手大学農学部に入学し、同大学院修了。向中野学園高校教員、恵泉女学園園芸短期大学助教授を経て、現職。専門は、園芸学、野菜園芸学。野菜栽培に関連する著書は120冊を超え、「NHK 趣味の園芸 やさいの時間」や日本テレビ「世界一受けたい授業」などのTVにも多数出演する。家庭菜園や市民農園の指導、普及活動を通じて、野菜づくりの楽しさを広げる取り組みを行っている。/藤田 智さんプロフィール
[なす]あく抜きや切り方から、焼きなすまで料理の基本
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[なす]あく抜きや切り方から、焼きなすまで料理の基本
深みのある鮮やかな皮の色が「茄子紺」と呼ばれるように、日本では昔から親しまれ、地域ごとにさまざまな品種が発達しました。
どんな調味料ともマッチするのは、味にクセがないことと、果肉に細かい空気の隙間があるスポンジ状のため。油や調味料、だしをよく含み、おいしくなります。
最終更新:2019.07.04
文:アーク・コミュニケーションズ
写真(撮影): 谷川真一郎
監修:藤田智、カゴメ
参考文献:
『必ず収穫できる 藤田智の野菜づくり入門』藤田智(実業之日本社)
『NHK趣味の園芸 野菜の時間 藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修 NHK出版編(NHK出版)
『野菜とハーブのプランター菜園』藤田智監修(ブティック社)

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