エイジングサインが気になるアラサー世代。シミやしわ、たるみなど、肌に関する悩みは尽きないものですが、中でも“老け見え”の大きな原因となるのが“くすみ”。

肌がワントーン暗いだけで「なんだか疲れてる？」「顔色悪い？」と言われるなど、実年齢より上に見られてしまい、老け込んだ印象に見られてしまいます。
また、シミやシワと違って、くすみは自覚しにくいため、特にケアすることなく、そのまま放置しがちに。そのため、まずは自分の「くすみ度」をチェックしてみましょう！　

・肌にハリやツヤ、透明感がない
・いつものファンデーションが肌から浮いて見える
・友達と写真を撮ったとき、自分だけ顔色が悪い
・首とくらべて顔の肌色のほうが暗い
・暴飲暴食やお菓子を食事代わりにするなど、食生活をおろそかにしがち
・疲れが取れにくくなった
・仕事が忙しく、ストレスが溜まりがち

上記の項目のなかで、当てはまるものが多ければ多いほど、肌がくすんでいる可能性があります。
今回は、そんなアラサー女子のお疲れ顔に、医師としてハードワークをこなしつつも、ツヤツヤ美肌の石原新菜先生に、くすみを解消して、健康的な肌へ導く秘訣を伺いました。

アラサー女子の生活は何かと乱れがち。なかでもストレスの蓄積や睡眠不足、食生活の乱れなどが続いていると、体が疲れるだけでなく肌代謝も落ちて明るさやツヤが失われて、くすんだ肌になってしまいます。なかでも、くすみの大きな原因となるのが血行不良です。血行が悪いと、酸素や必要な栄養素がからだの隅々まで行き届かず、肌代謝も促進できません。そのため、化粧水や美容液などの基礎化粧品をつけてもきちんと浸透しにくいと言われています。
そこで、血行を良くするための近道としておすすめなのが、胃腸を整えること。

胃腸には大量の血液が巡っているため、胃腸が活発に動くことで全身の血流がよくなります。また、胃腸は栄養素を消化し、吸収する重要な臓器でもあります。そのため、食べ過ぎやストレス、冷えなどにより胃腸の状態が悪くなると、大切な栄養が全身に行き渡らなくなってしまうことも。さらに、大腸に溜まった老廃物が血流によって有害物質として全身に運ばれ、シミや肌荒れなどの原因になってしまいます。
そのため、まずは栄養をしっかり吸収するための土壌である「胃腸」を整えることが何よりも大切です。血色感のある幸せオーラ全開の桃色肌をめざすためにも、今日から簡単にできる石原流「胃腸美容」を伝授します。

「胃腸を整える」といってもなんだか難しそうに思われがちですが、私がおすすめする「胃腸美容」はとっても簡単。
大切なのは、「食べ過ぎない」ことと「胃腸を冷やさない」こと、この2つです。

まず「食べ過ぎない」ためには、1日のなかで“空腹の時間”をつくること。
空腹の時間とは、胃腸が休まる時間を作ってあげることです。胃腸が休まる時間ができると、消化・吸収がストップするので、体のエネルギーを排泄に費やせるのです。そのため、老廃物を外に出し栄養たっぷりの血液が体のすみずみまで巡る状態をつくることができます。

なかでもおすすめなのが、朝食をジュースに置き換える“朝だけ断食コース”。 にんじん2本とりんご1個、生姜1かけをジューサーにかけるだけで簡単にできる「にんじんりんごジュース」で、朝からプチ断食を。胃腸が午前中いっぱい休めるので、おなかがスッキリ軽くなるはず。夕食を食べすぎたと思った翌朝に行うのもおすすめです。

2つめは、「胃腸を冷やさない」こと。
実は、手足だけでなく胃腸などの内臓も冷えやすい場所のひとつ。“冷たいものを食べすぎるとおなかをこわす”という通り、胃腸は冷たいものを食べれば冷え、あたたかいものを食べれば温まります。
おすすめは、白湯を飲むこと。白湯だけでも温まりますが、すりおろした生姜や、シナモンパウダーなどのスパイスを加えるとさらなる血行促進作用が加わります。また、薬酒を食前に飲むことで、胃腸が温まり、リラックス効果も期待できます。

くすみのない桃肌をめざすためにも、手軽にはじめられる「胃腸美容」を毎日の生活のなかにぜひ取り入れてみてください。また、胃腸の状態も人によってタイプは様々。質問に答えるだけで胃腸状態がわかる「胃腸美人診断」で自分の胃腸タイプを確かめてみて。「胃腸美容」に加えて、あなたのにあった胃腸対策も実践してみましょう。

生薬による血行促進で胃腸をあたためる薬酒は下記をチェック！

最後に、宜しければアンケートにご協力ください。