腕時計ブランド「TRUME 」に各界の識者が迫る連載企画。第12回は、フォトグラファーの山口大志さんが大自然と冒険を軸に語ります。
TRUME(トゥルーム)は、エプソンが立ち上げた新コンセプトウオッチのブランド。さまざまなセンサーを搭載しながらも、その表現をすべてアナログの針で行うという大胆な発想で注目を集めています。その新モデルがこのたび登場。自然や大地から着想を得たデザインの「L Collection -Break Line-」を、アマゾンの森を主戦場に活躍する写真家、山口大志さんに使ってもらい、そのインプレッションを語ってもらいました。
1枚の写真に3カ月を費やすこともある、過酷なアマゾンでの撮影。
少年時代からの憧れだった南米アマゾン流域への取材。山口大志さんが世界最大の熱帯雨林に生息する驚くべき自然の造形を捉えた写真集『AMAZON 密林の時間』に収録された写真からは、豊かな生物相に魅せられ、ワクワクしながら撮影している思いが伝わってきます。空撮や樹上からのショット、シュノーケリングしながらの水中撮影などタフな状況をたったひとりでこなし、1枚の写真に3カ月を費やすこともあるアマゾンでの撮影。それを支えているのは昨今流行のデジタルガジェットかと思いきや、紙の地図・双眼鏡・フィールドノートと筆記具などアナログな道具が欠かせないといいます。
1ページ目で、山口氏が携行する冒険の道具とともにある腕時計。それがエプソンの新コンセプトウオッチ、TRUMEです。アースカラー・フィールド・アドベンチャーをテーマとする新作を一目見て、アマゾンに持っていきたいと言います。「何時何分、この方向から猿が来た。など日々の記録を正確に残すのに腕時計は欠かせません。夜間撮影で長時間露光の計時にも使いますが、アナログでないとダメなんです。デジタルと違って、針の動きを追って見るから間違いがありません」
TRUMEはきわめて腕時計らしい面構えですが、その内部にはエプソンのお家芸であるセンシングデバイスを高密度に実装。高精度GPSセンサー、気圧・高度センサー、方位センサーを内蔵し、計測結果はあえて文字板のアナログ針を使って表示されます。「アマゾンは低地ですがアンデス山脈に近いジャングルでは標高2000m前後で植生が豊かになり、それに伴い動物の分布が急激に変化するので、高度はよく測ります。エプソンは古くから腕時計をつくっているメーカーだとは知っていましたが、これに高度計が入ってい
て針で出ることには驚きます」
大自然と対峙する、 高機能なアナログ腕時計。
各種のデータを計測・表示するメカトロニクスは省電力設計が徹底され、室内光程度の明るさで十分に充電できるライトチャージシステムで駆動。
「時計の基本部分と高度計や方位磁石などが同じエネルギー源で動き、電池交換が不要なんですね! アマゾンでは集落から離れた場所で撮影するとき、一番の問題はエネルギーです。バッテリーが切れたら充電しようがない。だから電池の切れない時計が一番望ましい。常に絶対の安心感のある道具を使いたいという思いがあります」
山口さんは、TRUMEを手にしてさらに驚きます。「この軽さは、驚異的です。チタンはいいですよね。撮影地までひたすら歩くので、持ち物は1グラムでも軽くしたいんです。こういう時計なら着けていたい。木にも登るので、ウレタンのバンドはツタなどに引っ掛けてすぐ切れてしまうのですが、このバンドは丈夫そうですね」。ケースとベゼルの色彩とマッチする、アースカラーのナイロンベルトはミリタリー・アウトドア製品にも使われる「コーデュラバリスティックナイロン」を採用。これに加え、使い込むほど風合いに味の出るホーウィーン社製クロムエクセルレザーバンドも付属します。バンドの尾錠や定革金具、バネ棒のパイプまでチタン材を採用するこだわりの仕様です。
「腕時計は、ボロボロになるまで使います。地球の資源には限りがあるから、なるべくひとつのものを長く使いたいと思っています」。冒険心を奮いたたせ、スマートフォンに頼れない大自然の只中でも正確な時刻や自分が現在いる場所、そして向かうべき未来を知らせてくれる相棒のような腕時計。それがTRUMEなのです。
問い合わせ先/エプソン販売株式会社 TEL:050-3155-8285
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