左:村手謙介 / URBSブランドマネージャー
1979年生まれ。学生時代から「アーバンリサーチ」に勤務。店長、バイヤー、ブランドディレクターを経て、現在は同社が手がけるオンラインストアの新ショップ「URBS(アーバンリサーチ バイヤーズセレクト)」のブランドマネージャーを務める。
右:梶原由景 / LOWERCASE代表、クリエイティブディレクター
1965年生まれ。「ビームス」を経て独立し、クリエイティブディレクターとして活躍。2015年11月、藤原ヒロシとコンテンツサイト「Ring of Colour」を立ち上げたほか、近年はアパレル関連企業の新規事業のコンサルティングに携わる。
サイズを小ぶりにアレンジ。さらっとさり気なくつけられる。
梶原さんが手がけられている〈セイコー プロスペックス〉の「ダイバースキューバ」に、これまでよりもサイズを小ぶりにした新たなモデルが登場しました。この新作の狙いを教えてもらえますか。
梶原最近のファッションの流れのなかで、ボーイズサイズのようなちょっと小ぶりの腕時計をつけたいという気分がぼくのなかにあって。選択肢のひとつとしてそういったものもあるといいなと考えて、これまでのダイバースキューバのデザインはそのままに、サイズを小ぶりにしたモデルを企画しました。
村手ファッションではオーバーサイズのトレンドがずっと続いてきましたが、流れとしてはミニマムでシンプルな方向に向かっていますよね。ファッションがそうなると、腕時計もさり気なくさらっとつけられるシンプルなものがフィットすると思います。
Seiko Prospex Diver Scuba LOWERCASE Limited Edition
共通スペック:ソーラー充電機能 / 強化プラスチック製外胴プロテクター / ステンレスケース / シリコンストラップ / 200m 空気潜水用防水 / 各2,000本限定 / 左:STBR009 ¥40,000+TAX 中:STBR008 ¥50,000+TAX 右:STBR007 ¥40,000+TAX
右が従来のモデルで、左が今回の新作。ケースは幅が45.9mmから42.7mmに、厚さが12.1mm、11.5mmにダウンサイジングされ、シリコンストラップはケースサイズに合わせて寸短バンドを採用。
梶原もちろん、従来のモデルのように存在感のある腕時計が相応しいスタイルもあります。ただ、スタイルによっては、それだとトゥーマッチな場合もある。どちらが正解ではなく、そのときのスタイルに合うものを提案できればと思っています。
村手なにより、選択肢が増えるのは良いことですよね。
梶原はい。腕時計ひとつでコーディネートの印象は変わりますから。
村手ちなみに今回のダウンサイジングしたモデルをベースに、弊社が日本展開を手掛ける〈フリーマンズ スポーティング クラブ(FREEMANS SPORTING CLUB)〉とのコラボーレーションモデルも製作しました。
Seiko Prospex Diver Scuba LOWERCASE Special Edition FREEMANS SPORTING CLUB Exclusive Model
スペック:ソーラー充電機能 / 強化プラスチック製外胴プロテクター / ステンレスケース / シリコンストラップ / 200m 空気潜水用防水 / STBR013 ¥45,000+TAX(2018年12月1日発売予定)
梶原「FREEMANS SPORTING CLUB」のモデルはいつもすごい人気ですよね。
村手そうですね。コラボーレーションモデルだけでなく、インラインの人気も高いです。〈フリーマンズ スポーティング クラブ〉のお客さんが腕時計に対して求めているところに、うまくハマっているんだと思います。デザインはもちろんですが、優れたタフネスも備えていて、そのうえ価格もこなれている。個人的にも、これほど高品質な腕時計がこの価格で手に入るのかと驚きました。
三色三様。各カラーのおすすめコーディネート。
それぞれのカラーのおすすめコーディネートを教えてもらえますか。
梶原ベゼルにレッドをあしらったモデル(STBR009)は、カジュアルなスタイルやスポーティなスタイルと相性がいい。スポーツウオッチのディテールが好きな人にもおすすめです。ブルーとゴールドのモデル(STBR008)は大人っぽい表情なので、スーツスタイルにも合わせられます。ブラックとシルバーのモデル(STBR007)は汎用性が高く、どんなスタイルにも合わせられると思います。いずれのカラーも、タートルネックのニットに太めのパンツのようなシンプルなスタイルのほうが、このモデルは引き立つと思います。
村手そうですね。この小ぶりなサイズの腕時計は、ごちゃごちゃした重ね着スタイルよりも、ワントーンでまとめたようなミニマルなスタイルに合わせるのがいいですね。