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湯浴みと月見で心と身体を潤す 「星野リゾート 界」の秋の旅
CREA
2018.09.19 07:00
 現在好評発売中の「CREA」2018年10月号は、美容特集。「肌がいいと、気分も上がる きれいな肌になる名品」と題し、美容のプロたちが本気で選んだ「ベスト・オブ・リピートコスメ2018」など、肌も心もご機嫌になるアイテム満載の1冊となっている。
 “肌も心もご機嫌になる”といえば、温泉もその効果を発揮してくれるもの。そこで今回は、全国各地に展開する人気の温泉旅館ブランド「星野リゾート 界」から、温泉と月見で心身ともに癒され、気分が上がる宿を厳選してご紹介! 
ツキを呼び込むお月見会
◆星野リゾート 界 出雲
 出雲の玉造温泉に佇む、全室露天風呂付きの宿「星野リゾート 界 出雲」では、八百万の神がおわす国・出雲ならではのイベントを開催中だ。
 “恵比寿様のお月見会”と銘打たれたこのイベントは、月夜に恵比寿様とひやおろしを酌み交わすというもの。
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月夜に恵比寿様とひやおろしを酌み交わし、月(ツキ)を呼ぶ“恵比寿のお月見会”は、2018年11月6日(火)まで無料開催中。このイベントに参加できるのは宿泊ゲストだけの特権。
 秋の出雲大社では全国の神様が集まる神在祭(かみありさい)が行われ、そのお祭りの最後に神様がお酒を酌み交わす宴会“直会(なおらい)”が開かれる。そうして神様が集まる中でも、出雲大社には行かずに留守を預かる神様が、恵比寿様。そこで「界 出雲」の中庭では、恵比寿様と直会を真似たお月見会を催しているというわけだ。
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恵比寿様の笑顔に見守られる中、影絵作家のカジタミキ氏が手掛ける「影絵の月」(写真)や、地元・吉田酒造のひやおろし「月山」もお月見会を盛り上げる。
 イベントには、恵比寿顔といわれる笑顔でツキ(月)をもたらすとされる恵比寿様が登場。夜空に浮かぶ月はもちろん、影絵作家カジタミキ氏が手掛ける「影絵の月」と、地元の吉田酒造にて作られたひやおろし「月山」とともにお月見会を盛り上げ、ツキを呼び込む。
 ちなみに「月山」は、島根県内のみで生産されている酒造好適米(酒米)の左香錦(さかにしき)を使用し、軟水で仕込んだ、華やかな香りと米本来の旨みが感じられるひやおろしだ。
 中庭に現れる2つの月の下、陽気に揺れ動く恵比寿様と心地よい夜風を感じながら、古くから秋の酒として珍重されてきたひやおろしとお饅頭をいただき、神々の国に位置する「界 出雲」ならではのお月見を。
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大浴場では社をかたどった湯口から滔々と流れ出る湯に身をまかせて、“神の湯”の真髄を体感して。露天風呂では、風流な月見酒を楽しむことも可能。
 お月見とともに、しっかりその効能を享受したいのが、大浴場はもちろん客室の露天風呂にも引かれた玉造温泉の湯だ。
 「ひとたび濯げば形容端正しく、再び浴すれば万の病ことごとに除こる」。『出雲国風土記』にもそう記されるほど、遥か昔から美肌の湯として知られる玉造温泉の湯はなめらかで、乾燥を防ぎ、生き生きとした肌へ導いてくれる。
 平安時代からその名を知られる名湯と、出雲大社のおひざ元ならではのイベント、そのほかこの土地ならではの料理やお茶などの伝統文化をたっぷり堪能する滞在を。
 それは日頃の疲れをとるだけではなく、ツキを呼び込む極上の温泉旅になること請け合いだ。
星野リゾート 界 出雲
所在地 島根県松江市玉湯町玉造1237
電話番号 0570-073-011(界予約センター)
https://kai-ryokan.jp/izumo/
加賀の伝統工芸を楽しむ観月茶会
◆星野リゾート 界 加賀
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1624年の創業以来、多くの文化人を迎えてきた老舗旅館「白銀屋」の歴史を受け継ぐ「星野リゾート 界 加賀」。名湯・山代温泉の湯を引いた内風呂では、若手作家が手掛けた九谷焼のアートパネル、露天風呂では松の庭を眺めながら、加賀の風情あふれる湯浴みが楽しめる。
 山代温泉は、約1300年前に行基という高僧が霊峰白山への修行に向かう途中で発見したと伝えられる歴史ある湯。とろりとした泉質のため古くから“美人の湯”と称され、肌を滑るやわらかな湯の心地よさが特徴だ。
 そんな山代温泉の湯をとっぷりと堪能できる「星野リゾート 界 加賀」ではこの秋、“観月茶会”を開催している。
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加賀の伝統工芸品などに囲まれて、しっとりと風流な時間が過ごせる“観月茶会”は、2018年11月6日(火)までの開催。宿泊ゲストであれば、予約なし・無料で参加できる。
 昨年からはじまった“観月茶会”は、金箔国内生産量の9割を誇る金沢金箔で化粧を施した、特製のランプを月に見立てて愛でる茶会のこと。
 茶会では、菊を用いて不老長寿を願う重陽(ちょうよう)の節句にちなみ、金箔栗ぜんざいと山代温泉のこだわりの地酒「菊酒」が、山中漆器の酒杯や小椀で振る舞われる。
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期間中、毎晩トラベルライブラリーで催される“観月茶会”で供される、金箔栗ぜんざいと山代温泉のこだわりの地酒「菊酒」。
 また加賀地方には、江戸時代に心優しき役人が傷ついたうさぎを助けたことで、夜空に月が輝き大豊作に恵まれたという言い伝えがあり、この「加賀の月うさぎ伝説」の紙芝居が茶会の席で披露されるのも、この土地ならではの趣向といえる。
 金沢金箔を散りばめ月を模した特製のランプ、館内の随所に配された月うさぎの影絵があしらわれた行灯の灯り……。
 古来、日本人が愛する月見という文化を、加賀ならではの伝統とともに。しっとりと心静かに月夜に想いを馳せ、非日常へと誘われる滞在をぜひ。
星野リゾート 界 加賀
所在地 石川県加賀市山代温泉18-47
電話番号 0570-073-011(界予約センター)
https://kai-ryokan.jp/kaga/
相模湾の絶景と月の出を愛でる
◆星野リゾート 界 熱海
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伊豆山温泉の象徴「走り湯」は、約1300年前の奈良時代の発見と伝えられる。「界 熱海」では、その由緒ある名湯を本館と別館の中腹に位置するふたつの湯殿で堪能できる。
 有馬・道後と並ぶ日本三大古泉のひとつ、熱海の「走り湯」の湯浴みが満喫できる「星野リゾート 界 熱海」では、古来からの習わしを熱海ならではのイベントに仕立てた“現代の月待ち講”を2018年11月30日(金)まで限定で開催している。
 “月待ち講”とは、月に見立てた供物を備え、月の出を待ちながら飲食を共にするという、古くから伝わる習わしのこと。
 月の満ち欠けに合わせて変化するお菓子や室礼を楽しみながら月を待ち、相模湾の絶景とともに海面に映る月を愛でる。時の経過とともに月を感じる滞在を提案するのが、「界 熱海」オリジナルの“現代の月待ち講”だ。
 期間中、湯上り処の青海テラスは「月待ちテラス」に様変わり。夕方の“宵の口まで”と夜の“宵っ張り”の2つの時間で異なる和菓子を提供。芋名月、栗名月という名月の別称にちなんだ和菓子とともに月待ちと月の出が楽しめる。
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“宵の口まで”(16:00~17:30)は、お月見仕立ての焼き芋羊羹と、ウサギを模った梅餡饅頭を用意。丸くくりぬいた焼きたての芋羊羹には黒ゴマ餡が塗り、その日の月齢を表現。“宵っ張り”(18:00~21:00)には、笹で包み、せいろで蒸した栗まんじゅうをお月見団子として提供。いずれも、2018年11月30日(金)まで毎晩「青海テラス(月待ちテラス)」に用意される。
 さらに「青海テラス(月待ちテラス)」では、満月前後の晴れた月夜に限り、“熱海芸妓の舞”を青海テラスにて、21時30分から22時まで開催。夜空に昇る月と相模湾に映るムーンロードという絶景のもと、雅な芸妓の舞を鑑賞し、優雅で幻想的なひとときを過ごすことができる。
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今年は地元の酒造「富士高砂」のひやおろしが、食前酒として初登場するのも見逃せない。静岡山廃のほんのりとした甘みが特徴で、食事前の一杯としてはもちろんのこと、料理と合わせても楽しめる。
 この“現代の月待ち講”を余すところなく堪能したいなら、おすすめなのが1日1組限定の宿泊プラン“月待ち部屋プラン”。
 駿河の伝統工芸で作られた見立て月の意匠、月齢に合わせたお香などを特別に設え、お月見の室礼を施した「月待ち部屋」に宿泊。夕食は有形文化財の洋館の相模湾を見渡す特等席で、秋の薫りのバルコニーディナーに舌鼓を。
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「月待ち部屋」(写真)に宿泊する“月待ち部屋プラン”は、2018年11月30日(金)までの週末のみ1日1組(2名)で予約受付中。1泊 51,400円~(2名1室利用時の1名料金、税・サ込)。
 江戸時代末の嘉永2年(1849年)に創業した歴史と和の風情を受け継ぎつつ、モダンな快適性を備えた「本館」と、国の登録有形文化財の気品漂うクラシカルな空間でフレンチを愉しめる海辺のオーベルジュ「別館ヴィラ・デル・ソル」。伝統的な和と洋のふたつの館を持つ「界 熱海」ならではの宿泊プランで、秋の月夜と熱海を楽しみ尽くして。
星野リゾート 界 熱海
所在地 静岡県熱海市伊豆山750-6
電話番号 0570-073-011(界予約センター)
https://kai-ryokan.jp/atami/
文=立花奈緒(ブレーンシップ)

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