どんぶり一杯の中で完結するフルコース・ラーメンに情熱を捧げるラーメンクリエイター。
ブリアサヴァランの食卓
2018.08.31 17:55
antenna*提供「食」を堪能する新感覚グルメ・ラジオ番組!
放送作家 小山薫堂がお届けする「antenna* ブリアサヴァランの食卓」。

今週は、2年連続ミシュランUSAに選ばれている!そしてあのベッカムも食べた!ラーメンを提供するMENSHO代表でラーメンクリエイターの庄野智治さんにお越しいただきました。2005年市ヶ谷に「麺や庄の」をオープン後、新しい食文化の発信地・サンフランシスコにも店舗を展開中。最近、新宿ミロードにもオープンした「麺や庄の」の人気を解き明かします。
小山「今週はMENSHO TOKYOサンフランシスコのオーナーであり、ラーメンクリエイターの庄野智治さんにお越しいただきました。庄野さんのお店・MENSHO TOKYO サンフランシスコが新宿にオープンしたとお聞きしました。『逆輸入』ということですよね?お名前は、何というお名前ですか?」
庄野「東京は外しましてズバリ分かりやすく『メンショー サン フランシスコ (MENSHO SAN FRANCISCO)』にしました。」
小山「最初、庄野さんが東京でラーメンを始められたのはいつ頃ですか?」
庄野「自分でお店を持ったのは2005年です。修行は特にしておらず、高校生くらいの頃から自宅でラーメンを作るのが好きで……独学でラーメン店をオープンさせました。高校生の頃家で作っていたラーメンは、通学路の帰り道にあるコロッケ屋さんでタダもらった豚骨の骨で豚骨スープを作り、レトルトのチルド麺を、タレやスープと合わせて試行錯誤していました。」
小山「そのラーメンを最初誰に食べてもらったのですか?そのひとは庄野さんのラーメンを食べてどんな感想を持っていましたか?」
庄野「最初は、友達に食べてもらいました。友達はものすごく絶賛してくれました。僕も疑心暗鬼で食べてみたところ、自作のラーメンをすごく美味しく感じて、これはハマる!そう直感で思いました。いつかは自分のお店を持って、いろんな方に自分のラーメンを食べて欲しい!そこまで想像し始めました。」
小山「そしてお店を持ったのが2005年。庄野さんはその当時おいくつくらいだったのですか?」
庄野「25歳でした。大学三年生のときに大学を中退し、経営の基礎を学び始めました。その後はお店を立ち上げるための資金稼ぎをしていました。そのとき閃いたのは、一から自分でお店を作ることで安くできるはず!ということ。そのために内装・給排水などのアルバイトをして資金を貯蓄していきました。そして25歳のときに貯まった500~600万円を使って、半分くらい手作りのお店をオープンさせました。」
小山「最初は何席くらいでオープンされたのですか?すぐ行列ができたのですか?」
庄野「一番最初は10席でした。場所は市ヶ谷、カウンターだけの小さなお店から始めました。お店の名前は『麺や庄の』です。お店を出したのは初めてで、修行もしていなかったので、何もかも手探り状態で進めていきました。一杯作ることに自信はあったのですが、次から次へとご来店されるお客様の分も大量に同じ味を出すというのには、かなり時間がかかりました。初日は散々な思い出です(笑)」
小山「サンフランシスコに出店されたのはいつ頃ですか?いまの年商は……ズバリおいくらくらいなのですか?」
庄野「2016年2月なので、やっと2年半が経ちました。サンフランシスコだけの売り上げで、2億を切っているくらいです。有難いことに行列が絶えず、1時間〜2時間程待っていただき、提供させていただいています。」
小山「え!(驚)日本人は待つことに耐えられますが、アメリカ人は並ぶことに慣れていないですよね?」
庄野「僕たちは絶対に予約システムは取っておらず、日本のラーメンのスタイルを出していきたいと思っているので、行列もラーメンの醍醐味と思ってもらえれるとありがたいですね。」
小山「味はアメリカ人向けに改良されたのですか?」
庄野「そうですね、日本にある醤油や塩、スパイシーな辛いラーメンもご用意しています。そしてビーガンを使った健康志向なメニューも揃えています。東京で流行っているラーメンを展開するという考えのもと取り組んでいます。そしてやはり、欧米人は麺をすすることに慣れていないので、サンフランシスコの麺は5cm程、麺を短くカットし少しアレンジを加えました。」
小山「そうしてスタイルを確立していったサンフランシスコ店。ミシュランも獲得し、あの有名なサッカー選手・ベッカムも来店されたそうですね。」
庄野「ベッカムは日本のお店にご来店いただきました。そのときに『A5黒毛和牛醤油らぁめん』をすごく気に入ってくださって、とても嬉しい限りです。2回目はプライベートジェットでお越しいただき、また和牛ラーメンを食べていただきました。本当に感動です。和牛は、すべて鹿児島県の『カミチク』というところで仕入れており、自分で目利きをしたいいものを取り寄せています。」
小山「サンフランシスコで開発した人気ラーメンメニューはどんなものですか?」
庄野「向こう(西海岸)はやっぱりお野菜がとても甘いのです。その中のひとつ『とうもろこし』を使った冷たいラーメンを夏季限定で提供しています。スープはビシソワーズのとうもろこし版、という感じですね。そこに手もみ麺を加えています。いまは日本でも提供しています。」
小山「そして今日も食べられる……のでしょうか?」
庄野「はい、今日もこのスタジオにお持ちしました!」
小山「それでは、とうもろこしのラーメンをいただきます!」
庄野「新宿ミロードにオープンしたお店は、女性のお客様が多いため、麺もすすりやすく短くしています。そこにくるみとカイワレと水菜、鶏を低温調理したチャーシューを乗せています。赤い粒のようなものはザクロです。全体はとうもろこしの甘い味で整えているので、途中でザクロの酸味を楽しんでいただけると更に美味しく味わっていただけるかと……!」
小山「んんん!とても爽やかですね。芳醇だけれども爽やかで、夏の暑い時期に食欲をそそられますね。あとラーメンにくるみは初めてですね。」
庄野「甘いだけですと味がボヤッとしてしまうので、塩麹をメインとした塩ダレでキリッとさせています。野菜だけだとコクが足りないので、豆乳のクリームをコク増しのために入れています。笑顔いただけて最高に嬉しいです。」
小山「これ、スープ残すひとあまりいないですよね?スープもとても美味しいです。ラーメン屋さんに行って気の毒だなぁと思うのは、一生懸命作ったスープを日本では残して当たり前、という感覚がありますよね?全部食べることで感じられる満足感を沢山の方に感じ取ってもらえたらなぁとも思っています。」
庄野「一番時間がかかってるところですからね。そう言っていただけるだけでも嬉しいです。」
小山「そしてお次は……あのベッカムも絶賛した『A5黒毛和牛醤油らぁめん』です。どんぶりの全部が和牛で覆い隠されていますね。(笑)」
庄野「これはリブロースを丸々一枚上に乗せています。食べ進めるうちに牛の甘みがスープに入っていくような仕組みになっています。」
小山「それでは、スープからいただきます!んんん!鰹と醤油ベースで牛の甘みがあって、ものすごく美味しいですね。フレンチレストランでよくコンソメスープの美味しいものが出てきますが、あのコンソメに鰹節を入れたようなフレーバーですね。陸と海の旨味が凝縮されている気がします。」
庄野「サンフランシスコでよく『ラーメンとは何?』ということを現地の方に聞かれるのですが、その度に『海と陸(動物系)が爆発しているものです』と例えて言っています。」
小山「そしてこのお肉!うまいです!箸で切れる柔らかさじゃないですか!持ち上げると切れちゃいますね。例えて言うならば、巨大しゃぶしゃぶが上に乗っかっているイメージですね。これはね、ベッカムがプライベートジェットに乗って食べに来ますよ。」
庄野「本当に贅沢な一杯だと思っています。」
小山「ラーメンは、どうしても男性的なイメージがありますが、これは女性にもウケる味わいですよね。」
庄野「ありがとうございます。和牛も上に乗せてしっかりコクが出るようにしていますが、やっぱり健康面という点も意識して作っています。脂分に関しては、通常のラーメンに比べて半分くらいまでカットしています。」
小山「普段ラーメンを食べていて、罪悪感が美味しさに繋がっている気もします。油がギトギトしていて、でもそれが逆に美味しい!そう感じてしまうのが普通ですよね。でもこのラーメンは罪悪感がないのに、美味しいですね。」
庄野「僕たちは自然の食材のみでラーメンを作っています。麺に関しても通常の麺よりも糖質を2/3カットしています。食べていて罪悪感を感じさせない味を作りたいと思い、こだわりを持って日々研究しています。」
小山「アメリカ・サンフランシスコには、いま何店舗くらいラーメン屋さんが存在していますか?」
庄野「ウチが出店したときは全体で10軒程でしたが、いまは30~40軒出ている程、ラーメンが一大ブームになっています。」
✏︎ 海外で人気を博す『ラーメン』。海外に出店するラーメン屋さん事情を新横浜ラーメン博物館・中野正博さんにお話を伺いました。

もともとは70年代に、各都市の駐在向けにお店が出来始めました。大きく変わってきたのは2008年頃です。大手ラーメン店・一風堂がニューヨークに出店してから海外のラーメン店が増えていきました。そしていま、アジアや北米、ヨーロッパでラーメン店の店舗数が増えてきているところです。店舗数でいうと、全体で3000軒、内訳はアジアで1000~1500軒、北米で800~1000軒、ヨーロッパや南米で数店舗展開されています。もともと海外での日本食の入り口は、高級鮨や高級割烹がメインでしたが、単価が3万円前後するので、手がつけにくい状態でした。そこで現れたのが、大衆食品のラーメンです。どんぶり一杯の中で完結するフルコースという点でラーメンの人気に火がついたのです。
小山「庄野さんがこの次に挑戦したいことは何ですか?」
庄野「各国・各地で、現地の食材を使って、現地に馴染むラーメンを作りたいと思っています。まずはサンフランシスコで製麺ラボを作りたいです。もっともっと麺を追求できるお店を出店したいと思っています。直営で経営するのは西海岸と決めています。その理由はクオリティコントロールです。アメリカは大きいので、まずは西を制覇するところからですね。日本のラーメン文化をより広く広められるよう、がんばります!」
【番組概要】
・番組名: antenna* ブリアサヴァランの食卓
・放送日時: 毎週金曜17:30〜17:55放送
・放送局: TOKYO FM
・出演者: 小山薫堂

番組を聴き逃した、もう一度聴きたいという方は『radiko.jp』で聴くことができます。

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