秦 基博 - 速報ライブレポート【 J-WAVE LIVE 】
antenna* × J-WAVE LIVE SUMMER JAM
2018.07.14 21:55
初日の出演者も残すところあと2組。登場したのは本イベントの常連、秦 基博だ。アコースティックギター1本、たったひとりでステージへ。まず歌い始めたのはいきなりの大名曲「ひまわりの約束」。丁寧に紡がれるギターの音色と伸びやかな歌声が静かに放たれ、広がっていく。秦といえば先程の竹原ピストルのライブでも名前が出ていたが、同じ弾き語りでもまったく色合いが違う。竹原ピストルの弾き語りが激情をぶつける書のようなものだとすれば、秦のそれは色を重ねて描く絵画のようだ。
Photo by Tsukasa Miyoshi (Showcase)
「どうも、秦 基博です。楽しんでますか? 今年でJ-WAVE LIVE、11年連続で呼んでいただいています。すごくないですか? 11年」という言葉に拍手が巻き起こる。まさに「ホーム」といえるこのステージで、秦はどこまでも自然体だ。そのまま流れるように「鱗(うろこ)」へ。まさに11年前、2007年にリリースされた彼の代名詞ともいえる曲だ。
続いて、ギターを爪弾いたり叩いたりした音をループさせながら、その場でトラックを作り上げていくと、それに乗せて歌い出す……と、ここでまさかのミス! はにかみながら「もう1回やりますね!」とおどける秦に笑い混じりの拍手が送られる。2度目はしっかり成功、歌われるのは「自画像」だ。ヘヴィな内面を綴ったこの曲で、アリーナの空気はがらりと一変。繰り返されるギターの音の渦に巻き込まれていくような感覚を覚える。
「ほんとはもっとクールな秦 基博を狙っていたんですけど……」と先ほどのミステイクを改めて自虐しつつ、「ちょっとぐらい踊ってみてもいいじゃない?」と、客席にダンスの協力を要請する秦。彼が「先生」となり、客席みんなで「スミレ」の振り付けの練習だ。「練習してきた?」というくらい最初からばっちりのお客さんに、秦も驚く。そしていよいよ本番だ。手拍子と振り付けで、アリーナ中が一体となる様子は圧巻。やはりここが彼にとっての「ホーム」であることを実感させる光景だ。
そして最後は「朝が来る前に」。青い照明に照らされて、朗々と言葉を紡ぐ秦。ユーモアもシリアスも、人懐っこさもアーティストとしてのプライドも。40分弱のステージにはそのすべてが詰まっていた。

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