元プロビーチバレー選手の浅尾美和さんがMCを務め、アスリートの「生き方」「人間性」にフォーカスし、そこにある「美しさ」をあぶり出す、スポーツ総合誌「Number」と企画協力したドキュメンタリー＆インタビュー番組『SHISEIDO presents 才色健美 ～強く、そして美しく～ with Number』（BS朝日、毎週金曜22:00～22:24）。記念すべき第1回となる5月4日の放送では、プロゴルファー・上田桃子さんに密着した。
■才：挫折が生んだ自分らしさ
9歳の時からゴルフを始め、2005年に19歳でプロテストに合格。07年にはツアー5勝を挙げ、21歳で史上最年少の賞金女王となった上田さん。08年からアメリカツアーにも挑戦したが、6年間、アメリカ本土で勝てないまま終わるなど挫折を味わう。上田さんは「自分が一番」という強い気持ちで自分を保っていたが、海外で活躍している選手を見て、自身は「足りないものばかり」だと痛感し、「自分がなくなった瞬間」があった。その時に初めて「自分が自分らしくないことが一番つまらない」と気付かされたという。
■健：料理が作る強さと美しさ
心機一転、再び日本に主戦場を戻した上田さんは、14年に2勝を挙げて見事に復活。昨年も国内で2勝をマークした。実はその活躍には、日本ツアー復帰以降から通い始めた料理教室が、大きく影響していた。
教室では、栄養について学び、料理をして、美味しいもの、身体に良いものを食べる。すると「イライラしている時は身体に良くないものを食べすぎて、さらにイライラしてしまう」という悪循環を脱して、心身共に元気になるという。周囲からも「性格が変わった」「とげとげしさが無くなった」「イライラしなくなった」「集中力が続くようになった」と言われるようになったと笑う上田さんにとって、料理とは「唯一、ゴルフを忘れられる時間」。
■美：五感で楽しむ色と美
料理と栄養学を教えている料理家・坂部幸さんは、上田さんに関して「五感で感じ取る力が優れている」「料理を見る視点、味覚も鋭い」と絶賛した。上田さん自身は「ゴルフと同じで料理も、五感を感じて動いたほうがうまくいく」と分析。また、「料理を作るのも楽しいけれど、盛り付けのときがすごく楽しい」とも。
■色：自由と希望そして勝利
番組後半では、上田さんのゴルフウェア選びに密着。「優勝者が着用するジャケットをイメージしたコーディネート」を意識しながらも、前日に決めると当日朝のテンションが上がらないので、直前の気分で決めるという。効果はてきめんで、「好きな組み合わせのウェアの時には、勝っていることが多い」とのこと。また、色とりどりのウェアを前に、「男っぽい色を着る時は女っぽく」「女っぽい色は男っぽく着たい」とこだわりを明かした上田さん。「ギャラリーに若い人も増えてきたので、できるだけゴルフ以外のところも見て欲しい」と語る。
好きな色は緑。ただし「上田桃子は何色？」との質問には、「きれいな色がいい。くすまないでいたい。澄んだ色でいたいですね」と回答。料理教室では、ランチョンマットの色を選ぶ際に「黄色」を選ぶ。上田さんは、直感的で、自由だ。
教室のスタッフから、黄色は「希望」の色であると聞いた上田さんは、「常に“希望”ばかり。やりたいことをやる、こうしたい、ああしたいというのがたくさんある。その中でも一番の希望は、優勝」と力強く語った。
■MYルールは「最初から全力」
上田さんの「MYルール」。それは、トレーニングでもゴルフでも、「加減をしない」「1本目から全開で行く」こと。「1年経ったときにどうかなと考えたときに、1年後に変化があるのは、ペース配分していったときより、最初から全力を出したときだと思う。ダメでもいいからまずはチャレンジするのが自分らしさであり、そうやって積極的に生きるのは簡単なようで難しいとわかりながらも、そこを大事にするようにしている」。
番組では毎回、スポーツオケージョンにおける“美”をサポートする、プロならではのテクニックとノウハウを紹介。今回は、もちろんゴルフを楽しむ時にも役立つ、美しく夏を過ごすためのビューティメソッド。
■Beauty Method「初夏の紫外線対策」基礎編
教えてくれたのは、資生堂HAIR＆MAKE UP ARTIST 石田美紀さん。
＝＝日焼け止めの使い方＝＝
1.日焼け止めを両ほほ・額・鼻筋・あご先にのせる
2.手のひら全体でなじませる
Point1：力を入れすぎないように
Point2：首は手のひら全体で
Point3：腕や足は容器から直接肌に出して塗る
今回使用した日焼け止めについては以下のサイトで詳しくご覧頂けます。
次回、5月11日（金）22:00～22:24の放送では、現役時代と変わらず「毎日、自己記録更新」をモットーに活躍する元卓球選手・平野早矢香さんの強く美しい生き方に迫る。
