世帯を経営する?!子育て期の夫婦の暮らしと働き方の支援とは?!

2018.04.18 00:00
J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で仕事との向き合い方、家族との関係など、働き方が問われる現代において、新しい働き方を実践する方々のリアルな声を紹介している「iction! QUOTE OF THE DAY」。毎回、その実体験から<働き方>のヒントとなる‘QUOTE OF THE DAY’を導き出す5分プログラムです。

3月26日~29日の放送では「夫婦会議」や「世帯経営ノート」など独自のアプローチで新しい子育て支援の形を提案するLogista株式会社の取り組みを紹介しました。

Logista株式会社は長廣百合子さん、遥さんのご夫婦が共同代表を務める会社で、第一子が誕生した後、実際に自分たちが経験した「産後の離婚の危機」をきっかけに、子育て期の夫婦をサポートする事業を展開されています。

初日の放送ではLogistaが提案する取り組みの1つ「夫婦会議」についてご紹介しました。
普段の生活の中で「会話」はあっても「対話」をする機会は少ない・・・。ここでいう「会話」とは、「たわいもないお喋り。気楽に交わすコミュニケーション」で、「対話」とは「価値観の違いを尊重し、互いに納得のいく結論を導き出すコミュニケーション」と定義しています。夫婦会議では、まず、その「対話すること」を理解するところから始まるようです。ご家庭で会話だけでなく、対話、みなさんはできているでしょうか?そんなお話から導き出した初日のQUOTE OF THE DAYは「コミュニケーションの緩急を意識してみよう」でした。メールやSNSなど、コミュニケーションのツールが進化する中で、時には相手と対峙したコミュニケーションの場をもつ時間も大切かもしれません。
2日目の放送では「夫婦会議」の具体的な内容についてご紹介しました。
「夫婦会議」とは「人生を共に創ると決めたパートナーと、より良い未来に向けて対話を重ね、行動を決める場」のこと。家事、子育て、仕事、お金、住まい、セックス、自由時間、美容と健康、人間関係の9つの領域にわけて話し合います。夫婦・家族としてのライフステージを進むにあたって、いいところだけではなく、現実を見据えた対話が提案されています。
そんな2日目のお話から導きだしたQUOTE OF THE DAYは「個人の価値観を理解しあおう」でした。
私たちは、さまざまな場面で「一般的に・・・」という言葉、よく使ってしまいますが、その「一般的に」という価値観自体が大きく変わりつつある時代です。それは夫婦に限らず、幅広い世代が在籍する「会社」という組織でも価値観の相違はたくさんあります。「昔はこうだったから・・・」というような固定概念にとらわれるのではなく、互いの価値観を「対話」の中から知ることが大切です。その「価値観」を理解しあうための形として「会議」という名目を取り入れることは、新しい話し合いの場をつくるコミュニケーションツールになるのかもしれません。よその夫婦と一緒に夫婦会議をはじめる場として、Logistaでは、夫婦会議体験プログラム『両親学級 世帯経営セミナー』を開催しています。関心を持たれた方は、チェックしてみてはいかがでしょうか?
3日目の放送では「夫婦会議」をサポートするツール「世帯経営ノート」について紹介しました。
この世帯経営ノートは、子育て期のご夫婦が、夫婦・家族の明るい未来に向けて「夫婦会議」を進める際にお役立ていただける、書き込み式のノートブックで、福岡市が主催する、優れた新商品に与えられる「福岡市トライアル優良商品」にも認定されています。産後の離婚予防や少子化対策にも有効的ということで、この世帯経営ノートを福利厚生の一環として社員に配布している企業もあるそうです。
そんな3日目のお話から導きだしたQUOTE OF THE DAYは「記憶に残る記録は未来のメッセージになる」でした。
3年前、5年前の自分がどんな働き方をしていて、どんな考えやアイディアを持っていたか・・・覚えていますか?日記という形でもいいと思いますが、記録をつける、という習慣をつけることは、自分を含め、その家族、また、会社においては同僚や後輩たちへのメッセージになるのかもしれません。働き方を考える前に、現状の自分の働き方や暮らし方を見つめなおすきっかけとしても有効かもしれませんね。ご夫婦の方は、ぜひ、世帯経営ノートで、その記録をつけてみてはいかがでしょう?
最終日は、Logistaが行ったアンケートの調査結果から、これからの「子育て」と「働き方」について考えました。
Logistaでは「子育てしながら働くこと」と「夫婦関係が仕事に与える影響」について、全国630名の既婚者にアンケートを実施。この回答で90%以上の方が「パートナーの理解・協力が大切」と答えたそうです。国策でも有る「働き方改革」に関心が集まる中で、職場環境や会社の制度よりも「パートナーの理解・協力が大切」と答えた方が圧倒的に多いという事実からも、職場の中では見えづらい“夫婦のパートナーシップの有無”が、子育てしながら働き続ける上で重要な鍵を握っている事が分かりました。「夫婦会議」の意義を改めて感じます。また、Logistaの長廣夫妻は、これからの働き方について「従業員のライフに寄り添う企業文化が必要」とおっしゃっていたのが印象的でした。
そんなお話の中から導き出した最終日のQuote Of The Day」は・・・「One For All, All For Family」でした。
仕事において、「誰」かをサポートする時に“その人”だけではなく、“その人の家族”のことにも、少しだけ想像や配慮を巡らせたこと、ありますか?もちろん、介入されたくない人もいます、毎回、相手の家族のことまで気にする余裕もないかもしれません。ただ、時に、こうした「想像」を取り入れるだけで相手のことを、もっと理解できたり、解決できる課題があるのかもしれません。