ライブレポートNo.8 森山直太朗【 J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE -YOUNGBLOOD- 】
antenna*
2018.03.10 19:15
1日続いてきた「J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE -YOUNGBLOOD-」もいよいよ最後のステージ。獅子舞に続いて、歌いながら登場したのは森山直太朗だ! 「太陽」を弾き語りながら客席のあいだを周り、お客さんと「あら、来てたのー?」などと会話しながらゆっくりとステージへ。「花道から登場するのがなんかこっ恥ずかしくて。歌いながら行けばなんとかなるかなと思ったら、全然うまくいきませんでした、ありがとうー!」という言葉に大きな拍手と笑い声が起きる。
「そんなもんじゃねえだろ、両国!」と煽れば、客席から「両国!」コールも起きる中、弾き語りの醍醐味ですからといって客席からリクエストを募る……ふりをしつつ「坂の途中の病院」へ。森山一流のエスプリが効いた歌詞と、何よりも高低自在な歌声に、誰もが興奮し、酔いしれていく。かと思えばがらっと雰囲気を変えて(ステージの向きも変えて)歌われる「愛し君へ」。ありありと情景が浮かぶような歌の表現力、空気を震わせるロングトーン、歌い終えると万雷の拍手が鳴り渡る。
路上ライブをやっていた頃のことを引き合いに出しつつ、弾き語りへの思い入れを語る森山。軽妙なトークで客席を笑わせながら、コミュニケーションを取ってライブを作っていく作法は、確かに路上ライブのようだ。続けて「どこもかしこも駐車場」を歌い始めると、花道から登場したのは先ほどライブを終えたばかりのハナレグミ・永積タカシ! 1本のマイクをふたりで分け合い、美しいハーモニーを響かせる。「へえ、よくやってんだ、ここで?」とボケる永積に「ギターソロ!」とソロを要求する森山。粋がぴったりのコンビに客席のノリも一気に跳ね上がる。
ふたり一緒の取材を受けたことをきっかけに一緒にやることを決めたというふたり。X JAPANの「紅」を練習したりもしたそうだが、最終的にはこの日のために曲を共作したという。その曲のタイトルが「なんだかんだなんかなかま」。「手拍子してもいいんだぜ?」という永積のリクエストに応えて手を鳴らし始めた客席に向けて、言葉遊びに満ちた曲を本当に楽しそうに歌うふたりを見ていると、こっちまでもが自然と笑顔になる。
永積が帰ってしまってちょっと寂しげな森山。ほんとはよくあるように最後は出演者全員が登場して大団円を……と思っていたそうなのだが、ステージを回せるようにしたために全員が乗るのは不可能ということで実現しなかったらしい。とはいえ、みんなが望んでいるのはそれじゃない。

音楽の花見というコンセプトの本イベント、締めるのはこの曲しかない。というわけで、「みなさん、本当にお疲れ様でした。明日からも世界と日本のために生きていきましょう」という言葉とともにノーマイクで歌い始めたのは「さくら」。国民的名曲に酔いしれて、春の始まりを告げる1日は終わりを告げた。

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