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ライブレポートNo.7 ハナレグミ【 J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE -YOUNGBLOOD- 】
antenna*
2018.03.10 18:37
グローバーに「泣く子も歌う」と紹介されたハナレグミこと永積タカシ。赤いハットを被ってオンステージだ。その一挙手一投足に上がる悲鳴のような歓声に、多くの人がこの人の登場を待ち望んでいたことを実感する。「音タイム」でまずはシンガロングを巻き起こし、さらに観客にコーラスをレクチャーしながら国技館全体を一つの音楽共同体へと変えていく。

完全に場内を温めたところで、客席から飛ぶ「タカシー!」の声に「今日は完全に酔っ払い相手だなー(笑)」と言いつつ、スツールに座って歌いだしたのは大沢誉志幸「そして僕は途方に暮れる」のカバー。そしてそのまま「きみはぼくのともだち」へ。言葉のひとつひとつをつぶやくように音にしながら、ギターと会話をするように曲を紡ぎ出していく永積。その音楽は、地面に水がしみ込むような自然さでオーディエンスの心を捉えていく。
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ステージを回転させ、向正面を向いて歌うのは「いいぜ」。「女の子っていいぜ」という歌詞に場内の“男の子“たちから野次のようなアンサーが飛ぶ。それに応答するように永積は男性の観客全員に「女の子っていいぜ」と歌わせ始める。いつものライブとはだいぶ違う、まさに花見の宴会で歌うような、不思議な親密さに満ちた雰囲気。場所柄、季節柄、いろいろな要因があるだろうが、やっぱりハナレグミというアーティストが持っている人懐っこさの賜物だろう。

ここで少しテンポアップし、「明日天気になれ」へ突入。手拍子が起きる中で歌う永積の表情はどこまでも楽しげだ。そして「Don’t Think Twice, It’s All Right」はおおはた雄一が日本語の歌詞を付けたボブ・ディランのカバー。これまたハナレグミ流の解釈で彼にしか出せない曲となっている。そこからさりげなく流れ込んだのはSUPER BUTTER DOG時代の大名曲「サヨナラCOLOR」である。イントロと同時に待ってましたとばかりに歓声が上がる。しっとりと歌い上げて「ありがとうございました、ハナレグミでした」と一言告げてライブ終了。もっと、ずっと観ていたい。そんな安心感を感じさせるライブだった。

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