【BRAND NOTE】なんでもない日を記録しよう。石川家の「夫婦も主役」の家族写真

ライター 大野麻里

「子どもが大きくなってから、写真を撮らなくなったな……」

ふと、そんな風に感じたことはありませんか?

気づけばいつも被写体は子どもばかり。子ども中心の生活が当たり前になって、自分やパートナーの写真を撮るなんて意識したこともなかった……という方も、きっといるのでは。

今回のBRAND NOTE Canon「EOS Kiss」編では、「夫婦で写真を撮る」という行為について見直してみようと思います。子どもの存在がなくても、夫婦の長い人生において、いまこの瞬間は二度と戻ってこない時間です。

夫婦のなんでもない日をカメラで記録すること。何年か後に、その瞬間がかけがえのないものになるとしたら? それは、とても素敵なことではないでしょうか。

(この記事は、クライアント企業さまのご依頼で製作する「BRAND NOTE」という記事広告コンテンツです)

 

いまでも「夫婦の日常」を撮り続ける、石川さん夫妻に聞きました。

今回お話を伺ったのは、グラフィックデザイナーとして活躍する石川源(みなと)さんと、恵比寿にある生活雑貨店「ファーマーズテーブル」店主・博子さんのご夫妻。

26歳になる娘さんはすでに巣立ち、現在は夫婦ふたり+愛犬暮らし。今年で結婚33年目を迎えるというおふたりですが、“写真を撮る” という行為は以前と変わらず身近なものだとか。

博子さん:
「源さんは常にカメラを持ち歩いていて、いーーっつも写真を撮っているんです(笑)。それは娘と一緒のときも、私とふたりのときでも変わらず。だからあまり “夫婦だけの” って意識はしたことがないのですが……」

▲自宅の玄関には、結婚当初のふたりの写真や、娘さんが生まれたときの写真が飾られている

源さん:
「自分が撮影係になっちゃうと、写真に入れないでしょう。家族の記念写真にお父さんが写っていないというのはよく聞く話です。うちは、僕が撮るのも写るのも好きだから、僕も一緒に写るように家族や夫婦でセルフポートレートを撮っているんです。

旅先のカフェでテーブルにカメラを置いて、セルフタイマーで撮影なんてこともしょっちゅう。納得いくまで何度も撮りすぎて、娘や博子に『またぁ?』なんて言われることもしばしばです(笑)」

 

石川家の恒例行事! 家族みんなが主役の年賀状「Jumpping the Ishikawa」って?

▲2016年は鹿島の海で、2017年は家族旅行で行ったイギリスでジャンプ!

「年賀状も毎年、家族3人で撮影しているんですよ」

そういって見せてくださったのが、石川家の年賀状プロジェクト。「Jumpping the Ishikawa」——その名のとおり、年賀状には家族3人で思いきり飛び跳ねた姿が写っています。

源さん:
「子どもだけが写っている年賀状は多いけど、子どもが大きくなると誰も人間が出てこない年賀状になりがちでしょ。だからあえて家族みんなで撮ろうと思って。ただ直立不動じゃつまらないから、面白く撮るためにテーマを設けました。

これをはじめた年は、冗談で 『父親が跳べるまでやります』 って宣言してね(笑)。僕は今年で69歳になるけど 『今年もどうにか跳べました』 って書き添えて、元気なことを新年に報告するんです。

友人からは、僕や妻の近況も知れていいねと好評です」

▲撮影地は、建設途中のスカイツリーや都庁の前、海や工場地帯などその年によってさまざま。リビングの壁に年号順に並べて貼っている

この年賀状は、娘さんが小学5年生だった2003年にスタートして今年で14年。

子どもだけでなく夫婦も主役になっていることで、大人たちもゆるやかなグラデーションのように年齢を重ねていることがうかがえます。シリーズ化して10年以上の時が経ち、家族の歴史をまとめたアート作品のようにも見えました。

▲愛犬・アデちゃんも年賀状に何度か登場しているが、「アデを抱っこしてジャンプするのがなかなか大変(笑)」とのことで最近は参加お休み中

博子さん:
これを見ると、よっぽど仲よしな家族と思われるかもしれませんね。たしかに仲はよいですが、我が家の場合は各々が個人主義で独立している感じ。旅行も頻繁に行くわけじゃないし、べったり一緒にいることもないんです。

夫婦も親子も、ふだんはお互い干渉しない距離感で、たまにこういうことをするくらいの関係がいいのかもしれません」

 

自分の人生を記録する。一番おもしろいのは、なんといっても家族の日常写真。

▲源さんが幼少期に住んでいた家を、お父さまが撮ったという思い出の写真も壁に貼られている

インタビュー中、源さんは「やっぱり一番おもしろいのは家族の記念写真なんだよなぁ」と何度も納得するように繰り返しお話されていました。職業柄、たくさんの写真に関わってきた中でも、家族写真は特別おもしろいと感じるのだそうです。

源さん:
「うちの親父は大正生まれだけど、子どもの頃に親父が撮ってくれていた写真がすごくよくてね。他人が見たらつまらない写真かもしれないけれど、家や洗濯物が写り込んでいて。

当時の生活が垣間見えるのがおもしろいし、自分の記録が残っていることがうれしい。だから僕も、今後のためにも写真を残しておきたいんです」

また、家族写真のおもしろさは、時間が価値を生み出すとも考えます。

源さん:
「3日前の写真なんて、別に面白くはないでしょう。頭の中にまだ鮮明に残っている記憶なんてつまらなくて、記憶が薄れていったときにようやく『あぁこうだったね』って思えるのがいい。時間が経って、熟成するような感じですね」

 

誰かが撮っておかないと。年を重ねて振り返る、かけがえのない時間

石川邸のリビングには、壁一面に写真が飾られていました。フレームに入れたもの、コピー紙に出力したものなどスタイルはさまざま。時間が経って色あせたプリントからは、ふたりがともに過ごしてきた時間の長さを感じます。

「こんな若かったんだね」「こんな髪型していたね」「こんな車に乗っていたね」……。いまはもうないものが、写真の中にはたくさん収められています。取り壊されてしまった建物や、いなくなってしまった人も含めて。

源さん:
「写真は誰かが撮っておかないと絶対に残らないもの。こういう写真が残っていれば、思い出を共有したり、後世に継いでいくことができますから。友人が遊びに来たときに、懐かしい話も膨らみます」

博子さん:
「壁に貼っているからといって、毎日眺めるわけではないけれど。ときどきふと『あぁ、こんなこともあったな』って思いますね。源さんがあまりにもふだんから写真を撮り続けているから、いま改めて振り返ることもないんです。これから年を重ねたときに、きっと懐かしむんでしょうね」

自然なかたちで写真と生きてきた石川さん夫妻。日常を収めた数々の写真は、ふたりの人生そのものです。

後編では、実際におふたりに夫婦のセルフポートレートを撮っていただきます。

源さんのセルフポートレートへのこだわり、博子さんの写真を上手に飾るコツなど、すぐに真似したくなるような写真の楽しみ方も紹介します。

(つづく)

▼Canon EOS Kissの詳細はこちらよりご覧いただけます。

【写真】平本泰淳


もくじ

 

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石川源、博子

ご主人の源(みなと)さんはパッケージデザインやグラフィックデザインを中心に活躍するデザイナーである傍ら、写真家としても活動。博子さんは人気雑貨店 「ファーマーズテーブル」 店主。スタイリストとして活躍の後、1985年に生活雑貨の店を立ち上げる。表参道の同潤会アパート、原宿キャットストリート脇の路面店を経て、2010年に恵比寿へと移転。著書に 『「ファーマーズテーブル」石川博子 わたしの好きな、もの・人・こと』 (主婦の友社) がある。http://www.farmerstable.com

 


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