「相棒」で変わる時間の使い方

2017.12.22 10:00
「SUBARU」レガシィ アウトバックで変わるライフスタイル
都心部での生活に少し疲れたら自分だけの場所へ移動して心と体を癒やす。
それが少し離れた場所にあったとしても相棒選びにひと工夫を加えればその「移動の時間」も特別なものになる。
 今から10年以上も前だ。とある有名セレクトショップのバイヤーで、ちょうどカリフォルニアでの買い付けを終えて帰京した人と話す機会があった。そこで話題となったのが、アウトドアブランドの代名詞パタゴニアの創業者イヴォン・シュイナード氏がSUBARUのアウトバックに乗っているということだった。カリフォルニア南部の都市、ヴェンチュラにあるパタゴニア本社駐車場に停められた3代前のアウトバックは、クライミング、サーフィン、釣りといったさまざまな「男の遊び」を嗜み、それらを妥協なくフィードバックさせたブランドを作った男の審美眼によって選ばれたもので、それが日本車のSUBARUだったということが妙に誇らしく感じたのだった。

 その後訪れた海外、サンフランシスコ市街の坂道を元気に駆け上がり、ハワイのハイウェイでサーフボードを何本も載せて、イタリアの狭細な田舎道で小気味良く走る、それぞれのアウトバックの姿を何度も目にして「いいぞSUBARU!」と同郷の有志を応援するような気持ちになった。とにかくいずれのアウトバックも、街では優雅で都会的に見え、郊外では無骨なギアのように見え、その持ち主は本質的な人生を楽しむべく、濃密な時間を過ごしているように見えた。

 SUBARU独自の常時前輪駆動システム、200mmのロードクリアランス、そして代を追うごとに驚愕の進化を遂げる安定性能をはじめとする質実剛健な実用性と、トラック由来のSUVにはないステーションワゴンの持つ優雅さと「運転が愉しい」と思わせる操縦性が、そういった人々から支持される理由なのだろう。去る10月に発売し、さらに成熟を深めた最新アウトバックは、日本国内はもとより、北米、欧州、豪州のライフステージの高い人々から人気を誇っているのが納得できる。

 そういえばイヴォン氏の愛車も、写真に写るような自然界と調和する優しい色のグリーンだった。そして先日、在米友人から、ヴェンチュラのあの駐車場で2018年に傘寿を迎えるイヴォン氏とあのアウトバックの姿を見た。ともに驚くほど元気そうだ。という便りがあった。
SUBARU LEGACY OUTBACK
スバル レガシィ アウトバック
日本にワゴン文化を根づかせたレガシィワゴンから派生したクロスオーバーSUV。一般道から砂浜などの悪路まで、どんな道路環境も苦にせず乗り手を目的地まで運ぶ、タフな相棒として古くから人気を得てきたシリーズである。最新世代となり、もはやお家芸となった安全装備「アイサイト」や伝統の常時前輪駆動システムと水平対向エンジンなど、SUBARUのDNAとこだわりがぎっしりと詰め込まれている。またロングドライブを苦にしない抜群の走行性能や14.8km/ℓ(JC08モード)の燃費性能も移動の相棒としてうれしい資質だ。329万4000円(税込)〜。
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高速道路での移動時に安全性と快適性を高めてくれる全車速追従機能付クルーズコントロール。車間距離や走行速度などはハンドル横のスイッチにて操作を行う。
インテリア設計は「長く飽きがこない」ことを考えたロングライフデザインを採用。シンプルで使いやすい。
パワーリヤゲートを備え、使い勝手を高めた荷室。広大かつフラットな空間で、あらゆる遊び道具を積載できる。ワゴンタイプでありながら鉢植えを倒さずに載せることもできる荷室高も便利。
水野美隆=写真 スタイリング=星 光彦 江部寿貴=文 iconic=構成

OCEANS2月号より転載