お片付けはポジティブに! 子供と一緒に楽しめる収納術をレクチャー

2017.10.31 00:00
暮らしの中で切っても切れない関係の「住まい」と「子育て」。この2つを考えるときに知っておきたいのが、お片付けとお掃除です。とはいえ、部屋はキレイに保ちたいけれど、今は子育てでいっぱいいっぱいなんて声もちらほら。
そんな悩みを解決すべく、10月19日(木)に「大人も子どもも楽しみながらお片付け ~赤ちゃんの月齢別収納法~」講座が開催されました。おしゃれなモデルルーム「パークシティ武蔵小杉 ザ ガーデン レジデンシャルサロン」で体感しながら学べるこのイベントは、「お片づけ先生®」として活躍する整理収納アドバイザーの伊東裕美さんが講師として登壇。子どもの成長に伴う収納術などをうかがいしました。
お片付けとポジティブに向き合うために
秋雨降り注ぐ中、午後の部に集まっていただいたのは、赤ちゃん連れのママや妊婦さんたち6名ほど。フレーバーティーとお菓子を楽しみながら、伊東さんによる講座「大人も子どもも楽しみながらお片付け ~赤ちゃんの月齢別収納法~」がスタートです。

家事や子育てに忙しくて、お片付けなんて二の次になりがち。そう話す参加者のみなさんに向けて、「実は、お片付けは切り替えが大事なんです。どうやってこのわずらわしさと付き合っていくか。どのようにポジティブに向き合うかを一緒に考えていきましょう」と、伊東さん。

伊東さんが伝授してくれたお片付け術の極意は、片付けるタイミングを決めること、片付け嫌いという苦手意識を変えること、旦那さんやお子さんと一緒にお片付けができる仕組みを作ること、などなど。

例えば、小さな子供がいる場合、「一日中ずっと部屋を片付けている気がする」と思ってしまうことも。この解決法としては、片付ける回数を決めること(=タイミング)が大切だと言います。「出かける前・食事の前・寝る前などの3回とか、回数を決めてしまって、それ以外は気にしないこと。そういうタイミングを作ることでうまく切り替えができるので、ネガティブな気持ちにならないと思います。そしてお片付けの回数に正解はないので、自分の心地いい回数で」と、伊東さんがお話しします。

伊東さんご自身の部屋を参加者のみなさんに公開する場面も。「わぁ~、キレイ!」と参加者のみなさんからの声が上がると、「常にこの状態ではないですよ~。ただ、うちの片づけのタイミングは2回「出かける前・寝る前」です。この2回は家族みんな必ずリセットします。出かける前に片づけると、帰宅後リラックスでき時間や気持ちにゆとりが持てますし、寝る前に片づけると、朝起きて1日のスタートを気持ちよく迎えることができます。」と伊東さん。
赤ちゃんと心地よく過ごす空間づくり
そして次は、赤ちゃんの月齢別収納法のレクチャー。とくに子供が誕生した0~3カ月は、子育ても相まって慣れない収納に戸惑うことも多いですよね。そんな時期は、ママと一緒にゴロゴロのんびり過ごせる空間を作ることがポイントだと伊東さんが語ります。

「まだ必要ないものは置かないことですね。おむつ・おしりふき・ビニールなど確実に必要なものは、グループにしてまとめて収納することをおすすめします! 。リビングで替えることの多いおむつは、フタ付きのボックスに入れておくといいですね。いつもはフタを開けた状態にしておいて、人がきた場合には隠せれるので。そのまま出しておいてもかわいいデザインのものを選ぶと、日常をより楽しく過ごせるはずですよ」

首がすわり始める4~6カ月は、子供が持っても軽くて持ちやすい収納ボックスをチョイスすること、寝返りやハイハイをするようになる7~10カ月は大型のおもちゃの購入を念入りに検討すること、よちよち歩きをし始める11~12カ月はフタのない大きなボックスでおもちゃを収納といった赤ちゃんの月齢別の収納法を紹介。ママさんが多い参加者のみなさんは、大きくうなづいたり、メモをとったりと興味津々の様子でした。
お片付けのポイントを習得した後は、アイロボット社の担当者からロボット掃除機 ルンバの紹介も。ボタンひとつで家中のホコリやチリを掃除してくれるから、家事や育児に忙しいママさんたちの強い味方になってくれるこちら。特殊素材のローラーが付いているから、フローリングや畳、ラグなどにも対応しているので子供がいる環境でも安心して使えます。
続いて、伊東さんと参加者のみなさんにモデルルームに移動して、収納法を実演していただきます。
暮らしと子育てのヒントがいっぱいの収納術
モデルルームに到着すると、参加者のみなさんからは「素敵~!」「理想的な部屋!」という歓声が上がりました。
この日はあいにくの雨。というわけで、伊東さんに子供のレインコートの置き場を実際にレクチャーしていただくことに。

「濡れたレインコートを部屋の中に持っていくのは抵抗ありますよね。そんな時は、マグネット式のフックを玄関の扉につけておくと便利です。ここにレインコートをひっかけて干しておく。そして乾いたら、リビングへの導線上にあるクローゼットへ移動させるんです。ここには、子供が取れる高さの位置に専用かごをセットしておくと、次使う時に部屋から外へ持っていくときの導線になって楽ちんです」
シューズクロークの活用術も披露。例えば、玄関にそのまま起きがちなベビーカーは、シューズ棚をはずして収納すると、移動しやすくて便利になるとのこと。さらに、シューズクロークの壁棚もまた、収納に活用しない手はないと伊東さんは言います。
「壁棚にフックにカギをひっかけたら、扉があるので来客時も気にならないのでおすすめです。このフックには、保護者会用のネックストラップやスリッパをひとまとめにしてグループ収納しておいたり、お子さんのヘルメットや幼稚園バッグもなんかもここで収納するといいですよ」
次に子供部屋に移って定位置での収納術の実演も。おもちゃをしまう100均のカゴにしまうべきおもちゃの写真を貼っておくことで、子供が何をどこに置くのかを理解し、パズル感覚で楽しみながらお片付けができるのだそう。そして、お片付けの時には魔法の言葉があるとも。
「『はやく片付けなさい!』と叱るのではなくて、『おもちゃのお家どこかな?』『ねんねの時間だから、おもちゃさんもおうちで寝かせてあげよう』と、女優ばりに演技でおもちゃの思いを伝えるんです。そうすると、おもちゃも友達なんだって子供自身がその気持ちを考えられるようになっておのずとお片付けをしてくれるようになりますよ」
伊東さんの収納術の数々に、一生懸命に聞き入ったり、写メをとったりと、参加者のみなさんはくぎ付けになっていました。
その間、素敵なお部屋をキレイにお掃除していたのはロボット掃除機 ルンバ。静音でお掃除する姿を見た参加者の方からは、「これなら小さい子がお昼寝していても安心ですね」という言葉も。そんな素敵なモデルルームでの体験を通じて、暮らしや子育てのヒントになったのではないでしょうか。