

ネロが憧れた画家ルーベンスは、嫌味なくらい「できる男」だった|ベルギー・アントワープを訪ねて
COURRiER Japon
2017.10.14 17:00
死ぬ前に一度は見たい「あの絵」「パトラッシュ、ぼくは見たんだよ。いちばん見たかった、ルーベンスの2枚の絵を。だからぼくはいま、すごぉく幸せなんだよ……」名作アニメ「フランダースの犬」のラストシーン。主人公の少年ネロはこうつぶやいて、愛犬パトラッシュとともに永遠の眠りにつく。アントワープの聖母大聖堂は、14世紀半ばから170年の歳月を費やして建てられたベルギー最大のゴシック教会で、内部にはバロック芸…