女医が教える!ひじ・ひざの黒ずみ&ザラザラとさよならするポイント

2017.08.10 16:00
開放的なファッションを楽しみたい夏がやってきました。実は、“ひじ・ひざの黒ずみザラザラ”に悩んでいる人、結構いませんか?いつのまにかできていて、丁寧に洗っても、クリームを塗ってもなかなか治らない……そんな「困った!」の原因と予防法を、皮膚科医師の武田先生に伺いました。
ひじ・ひざの黒ずみザラザラ、どうしてできるの?
ひじ・ひざに黒ずみザラザラができる最も大きな原因は、摩擦による刺激。床にひざをつく、テーブルにひじをつく、正座でひざやくるぶしが床に当たるなど、なにげない日常の動作が肌にとって思わぬ負担になるんです。
黒ずみやザラザラが気になって、少し固くなった皮ふをお風呂でゴシゴシ洗ったり、クリームをすり込んだりしたこと、ありませんか?「ついやってしまいがちなこれらの行動も、肌の水分量やバリア機能を低下させ、黒ずみザラザラを悪化させる原因になるので注意が必要です」と武田先生。
また、水分量低下やターンオーバーの乱れ、ダメージの蓄積など、年齢による肌質の変化によっても、ひじ・ひざの黒ずみザラザラはできやすくなるとのこと。では、これを予防するためには何をすれば良いのでしょうか?
こすらず洗う&正しい保湿が予防の基本
実は、バスタイムに軽石やナイロンタオルで肌をこすってしまうのはNG!綿などのやわらかい布や手のひらに石けんの泡をつけて、優しくなでるように洗うのがベターです。
武田先生いわく、お風呂から上がったら「ゴールデンタイム」と呼ばれる3分~5分以内に保湿をして、肌に水分を閉じ込めることが大切なんだそう。クリームやローションはグリグリすり込むのではなく、肌にそっと乗せてのばすのがポイントです。
保湿剤は両ひざで0.5gほどをたっぷり使うのがおすすめ。クリームタイプなら人差し指の第一関節ほどの長さ、ローションタイプなら500円玉大が目安です。「保湿後、肌にティッシュペーパーを乗せるとくっつくくらい、しっとり仕上げることを基準にしてみましょう」と武田先生からのアドバイス。すでに肌が固くなりはじめている部分には、保湿後に料理用のラップフィルムでカバーして5分ほどおくと、保湿成分をしっかり浸透させることができるそうですよ。
夏は日焼け止めを効果的に使おう!
夏の強い紫外線も黒ずみザラザラと関係があります。紫外線は日焼けアトやシミを作るうえに、活性酸素の発生や細胞の変質によって肌そのものの老化を早める原因に。水分量の低下やターンオーバーの乱れが、ひじ・ひざの黒ずみザラザラも含めた、さまざまな肌トラブルを引き起こしてしまいます。
日焼け止め商品を選ぶときは、肌のメラニン色素を増やし、真皮にあるコラーゲンやエラスチンから弾力を奪う「UV-A波」を防止する効果を表す「PA値」をチェックしてみて。「PA+++(スリープラス)」から「PA++++(フォープラス)」のものが理想的です。
一方で「SPF値」は、真皮の外側にある表皮が赤く日焼けするのを防止する効果を表した数字。通常の生活で使用するには、SPF30ほどで十分なんだとか。
体の中と外から、キレイな肌を保って
ひじ・ひざの黒ずみザラザラの予防について、「ひざをつかない」「一気に治そうとして、こすらない」など摩擦への注意や、保湿・紫外線対策といった“体の外から行うケア”が大切なことはよく知られていることですよね。
しかしそれだけでなく、体の中からのケアを意識することも大切なんです。十分な睡眠、栄養バランスの取れた食事など、基本的な生活習慣からコンディションを整えましょう。「内臓の調子が肌に表れる」というほどに、肌のコンディションは体の内側と密接なもの。特に女性は、月経周期に合わせたホルモンバランスの変化にも大きな影響を受けるそうです。

武田先生からのアドバイス、いかがでしたか? できることから取り組んで、スベスベのひじ・ひざを目指したいですね。
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ひじ・ひざが黒ずみザラザラになってしまったら……
注意してケアしていても、ひじ・ひざが黒ずみザラザラになってしまったときはどうしたら良いのでしょうか。刺激して悪化させるよりも、じっくり治すのが近道ですよね。

そんなじっくりしっかり治療したい方におすすめなのが、ひじ・ひざの黒ずみザラザラに塗るだけで治療を進められる、便利なクリームタイプのお薬「クロキュア」。確かな効き目の有効成分が配合された小林製薬の「スキンケア医薬品」の一つです。

「スキンケアでは対処できない肌トラブルを、医薬品で治療する」という発想のもとに生まれたこのお薬には、こんな特長があります。
3つの有効成分でキレイな素肌へ
摩擦などの刺激によってひじ・ひざの肌内部で炎症が起こると、角質層が厚くなり、メラニンが発生することで黒ずんだ分厚い皮ふになってしまいます。クロキュアの有効成分「尿素」は、肌をしっとり保湿しながら黒ずんだ角質を除去。抗炎症成分がメラニンの生成のもとになる炎症を鎮め、代謝促進成分が皮ふの生まれ変わりを促すことで、正常な素肌に近づけていきます。
1日数回塗るだけで治療できる
使い方は、クリームタイプのお薬を治療したい部分に1日数回塗るだけと簡単。忙しい毎日のなかでも続けられそうですね。

夏ファッションになり、ひじ・ひざの黒ずみ&ザラザラが気になっていた人も、さっそくケアをスタートしてみては? すべすべ肌を手に入れて、今年の夏は思いっきり楽しみましょう。
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<監修医師プロフィール>
武田裕美子
ゆみこ皮フ科クリニック(兵庫県神戸市中央区)院長。
川崎医科大学卒業後、兵庫医科大学院皮膚科にて一般皮膚科・漢方医学・小児皮膚科・熱傷などの治療に携わる。その後、2003年にゆみこ皮フ科クリニックを開業。一般皮膚科診療とともに「ゆみこクリニカルサロン」を開設。
トラブルに悩む女性に、皮膚医学と美容の双方からの治療と合わせて、栄養指導も行う。皮膚疾患は精神面と密接に結びついていることが多いため、カウンセリングを重視した診療を心がけている。