信号大国ニッポン。ドライバーのストレスを軽減するには?

2017.07.06 21:30
クルマで市街地を走っていると、しょっちゅう赤信号に引っ掛かってしまう。タイミングが悪いと交差点のたびに赤信号でつかまり、走っている時間より停止している時間のほうが長いのではないかと思うほど…。「一般道でももっとスムーズに走れたらいいのに」と感じている人はたくさんいますよね。
日産自動車は「信号大国ニッポン」というムービーを公開しました。そこには市街地でやたらと信号に引っ掛かる現象について、日本の驚くべき交通事情が明かされていました。
みなさんは日本にいったいどれくらいの信号機があるか、考えたことがありますか? 警察庁の発表によると、その数はなんと20万7738機! 信号機の数を国土面積で割った「信号密度」は、イギリスの約5倍、アメリカの約16倍にもなるそうです。
日本は人だけじゃなく、信号もひしめき合っている…。市街地を走っているときにやたらと赤信号に引っ掛かるのもうなずけますね。ちなみに信号機がもっとも多い県は東京都の1万5772機、次いで愛知県(1万3307機)、北海道(1万3058機)、大阪府(1万2318機)と続きます。
では市街地で、クルマはどのくらいのスピードで走っているのでしょうか。日産自動車が「信号大国ニッポン」撮影のために都内を走ってみたら、1時間のうち22分も赤信号につかまっていたそうです。
幹線道路だと最高速度は40km/h~60km/hに設定されていますが、実際にこの速度で走っている時間は意外に少なく、都市部の一般道だとクルマは1時間で15kmしか進んでいないらしいです。これって男性ランナーの平均ランニング速度とほとんど同じなんです! たしかに運転していると、同じ自転車や歩道を走るランナーがずっと視界に入っていることってありますよね…。
もちろん信号機は円滑な交通のために必要不可欠ですが、頻繁に赤信号でつかまるとイライラするもの。実践女子大学の松浦常夫教授によると、何度も赤信号でストップ&ゴーを繰り返す運転は精神的、身体的なストレスになるそうです。
人は運転中のストレスで、見落としが多くなると言います。信号や標識、あるいは歩行者やクルマの脇を走る自転車などを見落としてしまうと大事故に繋がりかねません。さらに運転中のストレスは、脳内出血を引き起こすこともあるそうです。
日産自動車
日産自動車
残念ながら市街地走行で赤信号で止まることは避けられません。そんな中でストレスを減らすにはどうしたらいいか。松浦教授は「ストップ&ゴーをスムーズに行うことがストレス軽減に繋がる」と話し、電気自動車に注目しているそうです。
クルマは数百kg~2t近くある重量物。しかもガソリンやディーゼルエンジンはある程度回転数が上がらないと大きな力を発揮できないため、どうしても停車状態からのスタートではもたついてしまいがち。一方、電気自動車に搭載されるモーターはアクセルを踏んですぐに大きな力を発揮できるので、発進がスムーズなんです。「信号大国ニッポン」に電気自動車がピッタリというのは面白いですね。
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