ミキハウスの<働くママのための環境づくり>

2017.03.23 00:00
J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」で1月にオンエアされた「iction! QUOTE OF THE DAY」。仕事との向き合い方、家族との関係など、働き方が問われる現代において、新しい働き方を実践する方々のリアルな声をご紹介。毎回、その実体験から<働き方>のヒントとなる‘QUOTE OF THE DAY’を導き出す5分プログラムです。

1月23日(月)の放送では「働くママ」を雇う、企業の側から<働くママのための環境づくり>に注目。子供服販売のミキハウスの人事部宮本様をお迎えして、「KCA=子育てキャリアアドバイザー制度」というユニークな取り組みについて、お話を伺いました。
この制度は「妊娠や子育ての経験をキャリアとして考える制度」ということだそうですが、どんなきっかけで誕生したのでしょうか?

創業1971年というミキハウス、設立して15年くらいたったころに社員がお母さんになって復職することがあり、その時に「やっぱり説得力が違うな!」と感じだというのがきっかけだそう。
そこから法整備や人事制度の改善を行い、今に至るとのことで、20年前、女性の働く環境が今とは相当違っていた中でスタートした制度だったようです。
お話を伺ったミキハウスの宮本さんは、新卒で入社されて21年目とのことですが、入社されたときにはすでにこの制度があったそうです。

ではこの子育てキャリアアドバイザーの効果はどうなのでしょう?

ミキハウスは、子供服はさることながら、出産準備をはじめとしたベビー用品にも力を入れているとのことで、この商品を説明・接客する際に、自身の子育て経験を交えながら、お話しされると、説得力もあってお客様も安心されるそう。
いわば  “先輩ママは目利き” というわけです。

ミキハウスが取り組んでいる働くママのための環境づくり、ほかにどんな特徴があるのでしょうか?

復帰するのに大事な保活(保育園に入るための活動)について、実際に妊娠をされてからミーティングを重ねて、保育園に入るためのコツや仕事を両立するためのコツを、先輩KCAが相談に乗ってくれる『ママジョブセミナー』を頻繁に設けている、とのこと。

こういった働くママの環境づくりは、企業とってどんなメリットをもたらすのでしょう?
ミキハウス本社の近くには託児所を完備しており、実際に作る商品のサンプルを着てもらったりして、その託児所が商品の企画にもいきているとのこと。復帰した社員からも非常に働きやすいと評判だそう。

子育てしながら働くことの難しさはどの時代でも同じですが、昔は親戚や地域のコミュニティがサポートしていたことを、これからは企業がその環境づくりを、商品開発に生かす工夫をすることでお互いハッピーになっていく。

きょうのお話から導き出す「QUOTE OF THE DAY」はコチラ!
『 いろいろな企業が、働く女性の特性、育児の醍醐味を受け入れて、
生かしていければ日本はもっと発展できる 』

ブラック企業という言葉を昨今、よく耳にしますが、企業の側からすれば、
働く環境を整備するコストは、ひょっとすると一番先に削りやすいのかもしれません。
しかし人材も資産と考えて、なかなか利益を生まないと考えがちな、従業員・働く環境への投資が、結果的には新たなサービス、コミュニティからの共感をよぶ商品作りに繋がっていく。
働くママ、そしてそれをサポートする、参加する働くお父さん・家族を応援していきたいですね。