産休・育休期間はブランクでなく、新しい“チャレンジ”

2017.03.23 00:00
J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」で、この1月にオンエアされた「iction! QUOTE OF THE DAY」。
仕事との向き合い方、家族との関係など、働き方が問われる現代において、新しい働き方を実践する方々のリアルな声をご紹介。毎回、その実体験から<働き方>のヒントとなる‘QUOTE OF THE DAY’を導き出す5分プログラムです。

初回16日(月)のゲストは、SNSなどで高い関心を集めたブログ「部下が働くママになったら、私の残業時間が減ったという話」他、働き方などに関するコラムを執筆されている、ブロガーの琴市しづかさん。

不動産会社で経理を務められている琴市さん。
二人の部下がどちらも時短勤務の働くママだったことがあり、その時の経験を語って頂きました。

二人とも残業が出来ないことは勿論、子供の病気などで急に休んだり早退することも多かったのですが、仕事と子育てのマルチタスクをこなす生活のおかげか、
会社の仕事も段取りを付けるのが上手く、業務の無駄な部分や改善できる部分をどんどん提案してくれたそうです。

二人の仕事力に惚れた琴市さんは、急に休んでも仕事が滞らない仕組み作りに取り組みました。
その結果二人の仕事がさらにスピードアップし、逆に従来通りの仕事の仕方をしていた琴市さんが、一番仕事の遅い人になってしまったそうで、ご自身も仕事の仕方を変える必要に迫られました。

そこで、作業途中の資料の共有ストレージ化や、定例会議を減らす、不要なデーター提出の廃止、伝票や資料のフォーマット改善など、自分の部署の無駄を省いたところ、結果として他部署の仕事の無駄を省くことにも繋がり、他部署からも感謝されるという事がおきました。

こうした「仕事の再設計」から、琴市さん自身の働き方、考え方にも変化が。
『帰る時間を決めて、そこまでに仕事をやりきる!』という働き方に変えたところ、以前は月に70~80時間あった残業時間が、最終的には月に10時間以下になったそう!

今回のお話から導き出した‘QUOTE OF THE DAY’は…
『産休・育休期間は“ブランク”ではなく、新しい“チャレンジ”である』
受け入れる側も、お休み前の仕事のやり方を求めるのではなく、
社員の職場復帰をきっかけに“柔軟性”をもって改革していくこと。
それから産休・育休を、ブランクと捉えるのではなく、新しいチャレンジをして、帰ってきた人なんだ!だからきっと新たな柔軟性を持ったやり方が、職場で再構築できるはず。
受け入れる側が、こうした意識をもつようになるだけでも、 <働き方の多様性>は、さらに広がっていくのかもしれませんね。