捕獲された鹿の「その先」に、新たな価値を 下関のバラ農家が「鹿角スワッグ」を商品化

2026.11.05 08:10
司ガーデン
農林水産大臣賞5回のバラ農家が、有害鳥獣として捕獲された鹿の角と自社のバラのドライフラワーを一点物のインテリアに。獣害対策・未利用資源の活用・フラワーロス削減を一つにつなぐ
捕獲された鹿の「その先」に、新たな価値を 下関のバラ農家が「鹿角スワッグ」を商品化

山口県下関市豊北町でバラを生産・販売する有限会社司ガーデン(代表:中司武敏)は、有害鳥獣として捕獲された鹿の角と、自社のバラなどのドライフラワーを組み合わせた「鹿角スワッグ」の商品化、11月1日から発売開始しました。

「捕獲して終わり」にせず、農林業に被害をもたらす鹿の捕獲後にも目を向け、これまで十分に活用されてこなかった鹿角を、バラ農家の技術で価値ある商品へと生まれ変わらせるアップサイクルの取り組みです。獣害対策・未利用資源の活用・フラワーロス削減を、一つの鹿角スワッグでつなぎます。
豊北の森Elegance〈エレガンス〉(一点物のため、角や花の形は商品ごとに異なります)
豊北の森 Nature〈ナチュール〉(一点物のため、角や花の形は商品ごとに異なります)

「鹿角スワッグ」とは?
天然の鹿角に、司ガーデンが育てたバラや草花のドライフラワーを組み合わせた一点物のインテリアです。鹿角は毎年生え替わることから、「再生・生命力・成長・繁栄」を想起させ、魔除けや縁起物としても親しまれてきました。

年内はキャンペーン価格30,000円(税別)で販売し、今後は50,000円前後の上位商品や、ジビエフェア・制作教室との連携も検討しています。

ご購入は、
から可能です。「鹿の角入りスワッグ 豊北の森」として、Nature〈ナチュール〉、Elegance〈エレガンス〉、Grace〈グラース〉の3種を販売しています(ご注文から20~30日以内で発送)。今後はふるさと納税の返礼品としての提供も進めております。

▼ご購入はこちら(食べチョク)
豊北 の森Grace〈グラース〉(一点物のため、角や花の形は商品ごとに異なります)

鹿角スワッグに込めた想い
捨てられるものを、長く大切にされるものへ。
同じ形の角は二つとしてありません。地域で捕獲された鹿の命と、役目を終えようとしていた花を組み合わせ、新たな価値を持つ一点物として届けます。
古くから縁起物として親しまれてきた鹿角と、想いを託すバラ
【鹿角】毎年生え替わることから、「再生」「成長」の象徴に
鹿の角は毎年生え替わり、再び力強く伸びていきます。その姿から、古くから「再生」「成長」「生命力」を象徴するものとされ、魔除けや幸運を願う縁起物としても親しまれてきました。

日本では鹿そのものも神聖な存在として大切にされてきた文化があり、鹿角には自然の力強さや新しい始まりを感じさせる魅力があります。

【バラ】祝いの場や、大切な人への想いを託してきた花
バラは、その華やかさから祝いの場や贈り物に用いられ、愛情や感謝などの気持ちを伝える花として親しまれてきました。司ガーデンが育てたバラをドライフラワーにすることで、生花としての役目を終えた後も、その美しさと想いを長く残します。

毎年生え替わる鹿角と、祝いの気持ちを伝えるバラ。二つを組み合わせることで、新築・開店・結婚・周年など、新たな門出や節目に飾り、長く大切にしてもらえる一点物に仕立てています。

農林業を悩ませる鹿害。その「捕獲後」まで考えるアップサイクル
下関市では、シカやイノシシ等による農林業被害が深刻な地域課題となっています。
下関市「鳥獣被害防止計画(令和8~10年度)」によると、令和6年度のシカによる被害額は80,079千円(約8,008万円)。

水稲だけで22,014千円、造林木では51,766千円に上り、農地だけでなく森林にも被害が及んでいます。同年度のシカ捕獲実績は2,595頭で、令和8年度から3年間は年間3,500頭の捕獲が計画されています。

防護柵を設置しても被害を防ぎきれない地域があり、農家や林業関係者にとって鹿害は、毎年向き合わなければならない切実な問題です。
夜間、人家の近くの草地に現れたシカの群れ

一方で、鹿を捕獲する側にも課題があります。下関市は、第一種銃猟免許所持者が高齢化等の理由により年々減少していると案内しており、捕獲を担う人材の確保も課題です。年間約200頭を捕獲する猟友グループでも、猟犬の飼育費、車両費、燃料費、作業時間など継続的な負担が発生します。

地域を守るために必要な活動であっても、捕獲そのものが十分な収益につながるとは限らず、「続けていくための仕組み」も求められています。

さらに、捕獲された鹿は食肉やペットフードとして活用される一方、すべての部位に利用先があるわけではありません。特に角や骨などは活用の機会が限られ、価値を持ちながらも未利用のままになりやすい部位です。司ガーデンは、そこに長年培ってきた花の加工技術とデザインを掛け合わせました。

単に再利用するのではなく、新たな価値を加えて別の商品へ生まれ変わらせる「アップサイクル」として、鹿角を長く飾られる一点物へ転換します。
角の生えたオスのシカ

鹿角スワッグは、「害獣として捕獲された鹿」「利用先の少ない鹿角」「生花としての役目を終える花」という、それぞれの地域課題を一つにつないだ商品です。

今後は、売上の一部(3%を想定)を獣害対策や地域活動など社会的な目的へ還元する仕組みも検討しています。鹿害に悩む農家、捕獲を担う猟師、花を育てる生産者、商品を手にする消費者をつなぎ、「捕獲する→生かす→地域へ還元する」という循環をつくることを目指します。

※出典:下関市「鳥獣被害防止計画(令和8~10年度)」、下関市「有害鳥獣駆除」
代表者紹介 中司 武敏(なかつかさ たけとし)
代表取締役 中司 武敏

1968年9月10日、山口県下関市豊北町生まれ。山口県立農業大学校卒業後、神奈川県海老名市のバラ農園で1年間修業し、地元・豊北町へ戻る。1990年に司ガーデンを創業し、2000年に法人化。良質なバラ生産に取り組み、農林水産大臣賞5回、県知事賞8回を受賞。

現在は関の花バラ専門部会長、JAハロウィン部会会長を務める。近年はフラワーロス削減を目指すドライフラワーショップ「畦花/AZEHANA」など、生産にとどまらず、捨てられる花に新たな価値を生み出す商品づくりや地域活性化にも取り組んでいる。

【主な受賞歴】
- 農林水産大臣賞:平成5年(最年少)、平成12年、平成14年、平成17年、平成27年
- 花卉品評会 全国大会 銀賞:平成8年
- 県知事賞:平成11年、平成15年、平成17年、平成19年、平成21年、平成24年 ほか
- 農林水産省 中国四国農政局長賞:平成10年、平成18年、平成22年、平成23年

バラの育て方を動画で発信
司ガーデンのYouTubeチャンネルでは、農林水産大臣賞5回のバラ農家が初心者向けにバラの育て方を解説する「初心者向けバラ講座」を公開しています。
▼「初心者向けバラの育て方」
司ガーデン・直営のドライフラワーショップ『畦花/AZEHANA』の概要
直営のドライフラワーショップ「畦花/AZEHANA」

会社名:有限会社司ガーデン
店舗名:畦花/AZEHANA
ドライフラワーショップ 畦花/AZEHANA 所在地:〒759-6121  山口県下関市豊北町大字神田上901
有限会社司ガーデン 所在地:〒759-6121 山口県下関市豊北町大字神田上4905-4
事業内容:花卉(バラ)の生産・販売・加工、地域活性化事業
公式サイト:barasaku.com
ご購入(食べチョク):

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