株式会社PubteX
― ジャンル情報整備を省力化し、売り場づくりと書店DXを推進 ―
2026年10月29日
報道関係各位
カルチュア・エクスペリエンス株式会社
株式会社PubteX
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(以下、CCC)の持分法適用会社で、TSUTAYAのFC事業と卸事業を行うカルチュア・エクスペリエンス株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、代表取締役社長:鎌浦 慎一郎、以下「CX」)と株式会社PubteX(本社:東京都港区、代表取締役社長:渡辺 順、以下「PubteX」)は、CXが管理・更新する書誌マスタ[※1]の整備において、PubteXの生成AI技術を活用し、CX社内で利用する書誌ジャンル[※2]を自動生成する仕組みを共同で構築し、2026年11月より提供開始致します。
本取り組みにより、従来は人手で行っていた新刊ごとのジャンル情報入力を大幅に省力化し、書店における効率的な売り場設計や、出版流通のDX推進を支援してまいります。
なお、本共同開発の対象は、生成AIによる書誌ジャンルの自動生成の「仕組み・機能」です。CX管理・更新する書誌マスタ本体(データベース)およびジャンル・分類体系の権利は、CCCに帰属します。
[※1]書誌マスタ:書名・著者名・ISBN・価格などの書誌情報に加え、書店運営で用いるジャンル・分類情報を収めたデータベース。本取り組みにおいて、CXの書誌マスタおよびそのジャンル・分類体系の権利はCCCに帰属します。
[※2]書誌ジャンル:書誌マスタに含まれる情報のうち、「その本をどの棚に置くか」を判断するためのジャンル・分類情報。本取り組みで自動生成の対象となります。
1.背景:出版社横断で整備されていない「ジャンル情報」
出版業界では、書名・著者名・ISBNなどの基本的な書誌情報は存在する一方で、「その本をどの棚に置くべきか」を判断するためのジャンル情報や、販売現場で使いやすい分類情報は、出版社や書店を横断した形では十分に整備されていません。
CXでは、書店の売り場づくりに活用するため、新刊が発行されるたびに、専任担当者がタイトルや内容を確認しながら、書誌マスタにジャンル情報を入力してきました。この作業は、
- 各書店での棚割り・売り場構成を検討するため
- 書店スタッフが新刊の置き場所を迅速に判断するため
に不可欠であり、読者と本の「最適な出会いの場」を支える大切な基盤である一方、日々発行される膨大な新刊に対する手作業ゆえの負荷が課題となっています。
2.取り組み概要:生成AIによるCX向け書誌ジャンルの自動生成
CXとPubteXは、この課題を解消するために、PubteXのAI技術等を活用し、CX社内で利用する書誌ジャンル・分類情報の自動生成機能を共同開発しました。
本機能では、出版物の基本書誌情報や内容紹介テキストなどをもとに、PubteXのAIが、CXが書店運営で活用する独自のジャンル・分類コード情報を推定・付与します。これにより、従来は人手で行っていたジャンル付与の大幅な省力化が期待されます。
本機能の特長は、AIがジャンルを付与するだけでなく、CXに対してジャンルを「提案」する点にあります。CXが書誌データをアップロードすると、AIが自動でジャンルを提案し、CXの担当者が確認・修正した結果をAIが学習する。この一連の流れをPDCAとして回し続けることで、提案の精度が継続的に高まっていく仕組みとしています。
この仕組みにより、以下の効果が期待されます。
-入力工数の低減:新刊ごとの手作業によるジャンル入力を大幅に省力化します。
-付与のバラつきの解消:担当者による判断の違いを抑え、同じ基準でジャンルを付与できます。
-新しいジャンルへの迅速な対応:市場の変化により新たなジャンルが生まれた場合も、既刊分を含めたジャンルの再構築に短期間で対応できます。
3.CXの今後の取り組み:豊かな「本との出会い」を、テクノロジーの力でさらに進化させる
CXは、本機能で整備される書誌ジャンルを活用し、書店における売り場づくりの高度化およびDXを推進してまいります。具体的には、
- 書店現場での棚割り・フェア企画の検討を支援するツールへの展開
- オンライン・オフラインを横断したレコメンドや販促への活用
- 実店舗データと書誌情報を掛け合わせた、より精緻な需要予測
などを視野に入れ、読者にとっての「本との出会い」の機会を拡張していく予定です。
これらの挑戦を通じて、データやAIといったテクノロジーを豊かな「本との出会い」のある売り場づくりに還元し、地域の文化拠点である書店の価値をさらに高めてまいります。
4.PubteXの今後の取り組み:仕組みの汎用化と、刊行前からの情報整備
PubteXは、CXとの協業を通じて、「書店現場ではどのような情報が実務で必要とされているのか」を具体的に学んできました。この知見を活かし、今後は以下の方向性で取り組みを進めてまいります。
1.他の書店にも展開できる仕組みへの汎用化
- 本機能は、各書店が独自に定めるジャンル・分類体系に合わせて自動生成を行うものです。今後は、CX以外の書店にも、各社の体系に沿った形で同様の仕組みをご提供できるよう、汎用化を進めます。ただし、各書店が築いてきたジャンル・分類体系そのものを統合したり、共通化したりするものではありません。
2.書誌情報の早期整備による新刊仕入れ業務への活用
- 出版社と協力し、書誌情報をより早期の段階(刊行前)から整備することで、書店の新刊仕入れ・選書業務に直接活用できる形へ発展させることを目指します。書店バイヤーが、発注段階からジャンル・分類情報等を参照できるようにし、仕入れ判断の精度向上や作業時間の短縮に貢献します。
3.出版社・書店との連携
- 上記の構想を実現するため、出版社・書店と連携し、書誌情報の整備・共有の枠組みを検討します。
PubteXは、今回のCXとの取り組みを起点に、「書店の売り場づくり」をデータから支えるインフラの構築を目指します。
5.参考:本取り組みにおける役割分担(要約)
<CX>
- 書店運営・売り場づくりの知見の共有
- CX社内で利用する書誌マスタ・ジャンル体系の共有
- 現場ニーズに基づいた要件定義・検証・フィードバック
<PubteX>
- 生成AI技術の提供
- CX向け書誌ジャンル自動生成機能の設計・開発
- 書店ニーズを踏まえた他の書店への汎用化の検討
6.会社概要
【カルチュア・エクスペリエンス株式会社】
所在地:〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい三丁目3番3号 横浜コネクトスクエア14階
代表者:代表取締役社長 鎌浦 慎一郎
事業内容:蔦屋書店・TSUTAYAをはじめとするプラットフォーム事業 ほか
URL:
【株式会社PubteX】
所在地:〒105-0001 東京都港区虎ノ門一丁目10番5号 KDX虎ノ門一丁目ビル
代表者:代表取締役社長 渡辺 順
株主:丸紅株式会社、丸紅フォレストリンクス株式会社、株式会社講談社、株式会社集英社、株式会社小学館
事業内容:AIサプライチェーンソリューション事業、RFIDソリューション事業
URL:
【本件に関するお問い合わせ先】
カルチュア・エクスペリエンス株式会社 広報
E-mail:cx_press@cl-ex.co.jp
株式会社PubteX AIサプライチェーンソリューション事業部 担当:井上
E-mail:ptx-info@pubtex.com