イトーキ、製品・コミュニケーションの6件で「2026年度グッドデザイン賞」を受賞

2026.10.15 14:00
株式会社イトーキ
NIIの「ALLROUND(オールラウンド)」が「グッドデザイン・ベスト100」に選出

株式会社イトーキ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:湊 宏司)は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2026年度グッドデザイン賞」で、製品5件、コミュニケーション1件の計6件を受賞しました。このうち、「明日を拓くデザイン、未来を示唆するデザイン」として選ばれた100件に贈られる「グッドデザイン・ベスト100」に、オフィスファニチャーブランド「NII」の「ALLROUND(オールラウンド)」が選出されました。
過去の受賞はこちら:
受賞内容について 
■グッドデザイン・ベスト100
ALLROUND (オールラウンド)
オフィスファニチャーブランド「NII」のALLROUNDは、オフィスや共創空間で働く人のためのスツールです。すべて金属で構成した堅牢かつプリミティブなデザインは、世代やワークスタイルを超えて使い続けられます。ベースに内蔵されたキャスターにより滑るように移動可能で、パーツは分解してフラットパック梱包にでき、輸送や保管の面でもサステナブルなデザインです。

(審査員コメント)
従来の1本脚バースツールを巧妙かつ革新的に再解釈したデザイン。際立ったカラーバリエーションで目を引くこのスツールには、考え抜かれた実用的な隠れた機能が備わっている。上下の強固な鋳造アルミニウムのディスクを押出成形アルミニウムの支柱と中央でつなぐ堅牢な構造で、高さは2種類から選べる。低いタイプでは底面ディスクが便利なフットレストとして機能する。また8つの車輪が隠されており、床の上をスムーズに滑らせることができる。座面ディスクの縁の裏側には滑らかなグリップハンドルが仕込まれており、スツールを難なく移動させることができる。力強いデザインと気の利いたディテールで、多様な用途に対応する優れた製品に仕上がっている。

ディレクター・デザイナー:株式会社イトーキ チーフクリエイティブディレクター 田幸宏崇
製品ページ:
■グッドデザイン賞
サポートスツールS
医療現場で働く人の正確で安全な作業を支えるサポートスツールです。狭い空間でも扱いやすいコンパクト設計と安定した着座を支える座面、直感的な操作性、清掃しやすい形状により、動きやすさと清潔さを両立し、負担軽減と安心感のある環境づくりに貢献します。

(審査員コメント)
医療現場で求められる多くの課題に対し、機能を個別に積み上げるのではなく、一つの簡潔な造形のなかで同時に解決している点が優れている。個々の解決手段や工夫をことさらに主張せず、形や素材のなかにさりげなく織り込むことで、医療用という限定的な印象を感じさせない。スツールそのものとしての品質が高く、空間の質を高めることで、医療従事者と患者の双方にとって心地よい医療環境を生み出している。医療用スツールの枠を超え、どこでも使いたくなる魅力ある椅子へと昇華させた完成度を高く評価した。

プロデューサー:株式会社イトーキ 緑川由佳
デザイナー:株式会社イトーキ 成瀬駿汰
製品ページ:
HAKUSAN(ハクサン)
HAKUSANは、アルミダイキャストとスチールのフレームと11枚の合板シェルで作られた、個性と普遍性を兼ね備えたチェアです。アームレストと一体化したフレームは直管で構成され、優雅でありながらも堅牢で、動かしやすく、自由な向きで座れ、スタッキングも簡単。その洗練された佇まいは、スタッキングチェアの新たなアーキタイプと言えます。

(審査員コメント)
アームレストの下に重心を置く革新的な構造により、容易に持ち上げたり運んだり積み重ねたりすることが可能で、がたつきも最小限に抑えている。後脚はアームレストへと流れるようにシームレスにつながっている一方、独立した前脚によって開放的な座面が形成され、より自由な姿勢で座ることができる。積み重ねる際は、ほぼ水平にスライドするため、日常の取り扱いが容易になる。視覚的な軽量感、安定性、快適性の上品なバランスにより、職場環境、社会的環境で多様な存在感を発揮する。入念な仕上げと鮮やかな色彩が個性を一層際立たせている。

ディレクター:株式会社イトーキ チーフクリエイティブディレクター 田幸宏崇
デザイナー:Industrial Facility
製品ページ:
SHIGA(シガ)
SHIGAはエルゴノミクスに基づくリクライニングや機能、面形状を取り入れたワークチェアです。現代のはたらき方に合わせて調整機能を厳選することで異なる使用者でも即座に操作が可能です。 肘、脚のバリエーションやこれまでにない色や仕上げを豊富に持たせ、背の形状の工夫や座面下の薄型化によって多様な空間との調和を実現します。

(審査員コメント)
必要な機能を備えながら、メカニカルな印象を抑えたシンプルなデザインが印象的である。ファブリックで覆われた背座のボリュームと金属フレームとのバランスも美しく、すっきりとした佇まいの中に機能を無理なく収める、細やかな設計上の工夫が随所に見られる。さまざまな空間に自然に馴染む汎用性に加え、操作も直感的かつスムーズである。さらに、一般的な工具、あるいは工具を使わずにパーツ交換ができるなど、長く使い続けるための配慮が設計にまで行き届いている点も高く評価した。

プロデューサー:株式会社イトーキ 岡本洋子
デザイナー:柴田文江
製品ページ:
高機能展示ケース 「Artivista(アルティビスタ)」
美術館・博物館において展示空間と展示品を美しく演出しながら、最適な環境で美術工芸品等の展示品を保護・継承していく展示ケースです。意匠性・演出性・展示品の保護機能を高次元で兼ね備えつつ、空間に溶け込むミニマルな外観と独自機構による大開口により、繊細さを必要とする学芸員の安全で快適な作業環境も実現しています。
(審査員コメント)
主役である展示品を引き立てるため、極限まで要素を削ったデザインが、展示空間の中に自然になじんでいる。展示品を美しく見せるための光の質にも丁寧な配慮がなされ、細部までよく考えられている。配線の納まりにもこだわりが感じられ、目立たない部分まで完成度が非常に高い。日本のメーカーがこの分野でさらに活躍していく、その道筋を切り開く製品となることを期待したい。

プロデューサー:株式会社イトーキ 矢野英利、塩澤秀樹
ディレクター:株式会社イトーキ 石橋勇、塩澤秀樹
デザイナー:株式会社イトーキ 石橋勇、五十嵐昭典
製品ページ:
安全表記 [ITOKI安全表記ガイダンス]
ユーザーの安全確保と製品の意匠価値を両立するための、安全表記ガイダンスです。従来の過度に目立たせる安全表記を見直し、点滅を想起させる独自のシンボルを軸に、視認性と可読性を保ちながら空間に調和する表現を設計しました。これにより、剥がされにくく、継続的に機能する新たな安全表記を実現しています。
(審査員コメント)
安全のための表示は、危険を見逃さないよう、目立つことが重視されてきた。一方で、目立ちすぎると製品や空間の印象を損ね、剥がされてしまうこともある。この矛盾に着目した点が評価できる。本件では、離れた場所からでも気づきやすく、同時に周囲にも馴染むサインを開発した。また、長く見直されてこなかった文言を整理し、警告と注意の違いもわかりやすくしている。さらに、色や文字の大きさ、貼る位置までを共通ルールとして定め、すでに22,000台を超える製品に導入されている。デザインだけで終わらせず、社内のさまざまな部署を巻き込み、実際の運用まで定着させた点も高く評価した。安全性とデザイン性を両立させた、他の分野にも広がる可能性を持つ取り組みである。

プロデューサー:株式会社イトーキ 寺本宜広 宮田理恵子
ディレクター:株式会社イトーキ 江連晴洋
デザイナー:株式会社イトーキ 渡邉有花子
「グッドデザイン賞 審査委員セレクション 私の選んだ一品 2026」に3点選出されました
当イベントは、本年のグッドデザイン賞受賞デザインの中から、全101名の審査委員が二次審査会場で気になったもの、目に留まった個人的なお気に入りなどをご本人のコメントと共に展示・紹介する企画展です。

・スツール ALLROUND (NII)
【選出した審査委員】西川 日満里/建築家

・チェア HAKUSAN (NII)
【選出した審査委員】窪田 茂/建築家・空間デザイナー

・安全表記 ITOKI安全表記ガイダンス 株式会社 イトーキ
【選出した審査委員】鎌田 順也/クリエイティブコンサルタント・アートディレクター・グラフィックデザイナー
「私の選んだ一品」トークイベントも開催されます
会場では、展示と共に、展示中の一品や個人的な関心をテーマにしたトークイベントを随時実施予定です。
今年は、チェア HAKUSAN(NII) を一品に選んでいただいた建築家・空間デザイナーの窪田茂さんと、イトーキ チーフクリエイティブディレクターの田幸宏崇とのトークイベントも予定されています。
予約不要でご参加いただけますので、お気軽にご参加ください。
グッドデザイン賞について                                  
1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザインの評価・推奨の仕組みです。有形無形を問わず様々な物事を、デザインだけではなくプロセス、思想、意義などを総合的に評価し、審査委員会により特に高い評価を得た100件が、「グッドデザイン・ベスト100」として選定されます。

「グッドデザイン賞」公式サイト:
イトーキのグッドデザイン賞 受賞履歴:
【イトーキのワークプレイス事業について】
株式会社イトーキは1890年創業。ミッションステートメントに『明日の「働く」を、デザインする。』を掲げ、オフィス家具の製造販売、オフィス空間デザイン、働き方コンサルティング、オフィスデータ分析サービスのほか、在宅ワークや家庭学習用家具、公共施設や物流施設向け機器など、”AI×Design based on PEOPLE”を強みに、さまざまな「空間」「環境」「場」づくりをサポートしています。
ハイブリッドワークが普及し働く場所や働き方の多様化が進むなか、生産性や創造性を高める空間DX、最適なオフィス運用を伴走型で支援するコンサルティングサービスなども展開。外部デザイナーやパートナー企業との協業も積極的に行い、これからの新しいワークスタイルとワークプレイスを提案しています。
【イトーキのパブリック事業について】
株式会社イトーキは1890年創業。ミッションステートメントに『明日の「働く」を、デザインする。』を掲げ、オフィス家具の製造販売、オフィス空間デザイン、働き方コンサルティング、オフィスデータ分析サービスのほか、在宅ワークや家庭学習用家具、公共施設や物流施設向け機器など、”AI×Design based on PEOPLE”を強みに、さまざまな「空間」「環境」「場」づくりをサポートしています。
パブリック事業では、美術館、博物館等の展示ケースをはじめ、医療福祉施設や教育施設、劇場など魅力ある環境・空間づくりで、地域の活性化にも貢献。利用者や入居者のホスピタリティの充実、安全性・確実性の担保など、多岐にわたる課題に対して多彩なソリューションを提供し、さまざまな施設の機能を最大限に活かす魅力ある環境・空間づくりをサポートしています。

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