北斎の娘から話題のミニチュアアートまで 秋に見たい展覧会4選|休日カルチャーガイド

2026.10.13 17:00
芸術の秋に足を運びたい、注目の展覧会をBRUDER編集部がセレクト。浮世絵から現代アートまで、異なる時代や表現を通して新たな視点に出会える4展をご紹介します。感性を刺激するアートの世界に浸ってみてはいかが?瀧本幹也 LUNATION 朔望―海から天体を読む
写真家・瀧本幹也の軌跡を辿る大規模個展
広告写真、コマーシャルフィルム、映画など幅広い分野の撮影を手がける写真家・瀧本幹也(1974–)。タイトルの「朔望(さくぼう)」とは、月が太陽と同じ方向にあり姿を消す「朔(新月)」と、太陽の反対側に位置して月が輝く「望(満月)」を指す。国内の美術館では初となる大規模個展だ。海辺の街にある美術館の特性を活かしながら、新作『LUNATION 朔望』をはじめ、これまで手がけてきた作品を展示する。海の表情と天体の運動、水面に注ぐ微光を通して、生命に思いを馳せる世界観にも注目したい。
  開催情報
会場:茅ヶ崎市美術館(神奈川県茅ヶ崎市)
会期:開催中〜2026年11月8日(日)/月曜、10月13日(火) 休館 *10月12日(月・祝)は開館
ジャンル:写真、展覧会、美術館
Website:https://www.chigasaki-museum.jp/exhibition/10257葛飾応為「吉原格子先之図」 夜景の系譜
父・北斎を唸らせた美人画の名手、葛飾応為の傑作が公開
葛飾北斎の娘であり自らも絵師として活躍した葛飾応為(かつしかおうい)。光と影の鮮やかな対比によって遊里の夜を浮かび上がらせた肉筆画「吉原格子先之図」は、代表作にして浮世絵における夜景の傑作として高く評価されている。本展では、3年ぶりの公開となる同作のほか、鈴木春信や歌川広重、小林清親ら浮世絵史を彩った夜景の名品も紹介する。秋の夜長、多彩な絵師たちによる夜の情景に思いを馳せてみては?
  開催情報
会場:太田記念美術館(東京都渋谷区)
会期:開催中〜2026年12月6日(日)
前期 10月6日(火)~11月3日(火・祝)/後期 11月7日(土)~12月6日(日)
*休館日の詳細はウェブサイトをご確認ください。
*「吉原格子先之図」は通期展示、その他は前後期で全点展示替え。
ジャンル:浮世絵、日本美術、美術館、展覧会
Website:https://www.ukiyoe-ota-muse.jp/katsushikaoi2026開創700年記念 特別展 大徳寺
重要文化財「龍虎図」伝牧谿筆 中国 南宋時代・咸淳5年(1269) 大徳寺蔵

禅と美の頂点 非公開の至宝が勢ぞろい
1326年の開山以来、一休宗純や沢庵宗彭など各時代を代表する名僧を輩出し、天皇や戦国武将、千利休をはじめとする茶人たちの信仰を集めながら発展してきた京都・紫野の大徳寺。開創700年目の節目を記念した本展では、塔頭や大徳寺派寺院を含む山内の寺宝(国宝14件、重要文化財69件)が一堂に会する。なかでも水墨芸術の至宝と称される「観音猿鶴図」(前期展示)や「龍虎図」(後期展示)は見どころの一つ。 禅の広がりの中で育まれた水墨美術の粋に触れられる。
  開催情報
会場:東京国立博物館 平成館(東京都台東区)
会期:2026年10月14日(水)〜12月6日(日)/月曜、11月24日(火)休館 *11月2日(月)、23日(月・祝)、30日(月)は開館
ジャンル:日本美術、日本文化、博物館、展覧会
Website:https://daitokuji2026.exhn.jp田中達也展 みたてのくみたて
Instagramでも大人気 田中達也の魅力に迫る
日常にあるものを別のものに見立てたアート作品を制作する田中達也。2011年から毎日欠かさずインターネット上で発表される作品は、国内外で絶大な支持を得ている。現在、Instagramのフォロワー数は400万人を超える。新潟市新津美術館で2度目の開催となる本展では「田中達也のアイデアは、どこからやってくるのか?」という問いのもと、写真と立体を合わせて約160点を展示。日本古来より続く「みたて」の手法に現代的なアプローチを取り入れた作品は、こどもから大人まで広く楽しめる。
  開催情報
会場:新潟市新津美術館(新潟県新潟市)
会期: 開催中〜2026年11月8日(日)/10月13日(火)、26日(月)休館
ジャンル:写真、アート、展覧会、美術館
Website:https://tanaka-tatsuya-exhibition.com



Text : Akemi Kaneko
Edit : Yu Sakamoto

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