ファッションの原点「アニエスベー」をゴルフスタイルに |好きが、スタイルになる。

2026.10.13 14:42
何を選ぶかには、その人のスタイルが表れるもの。ゴルフとファッションを楽しむ人たちが選ぶ、お気に入りのアイテムにフォーカスします。第1回は、スタイリストの小林伸崇さん。 小林さんのゴルフスタイルと、愛用するアイテムを紹介します。「agnès b.(アニエスベー)」のポロシャツとキャップ
アニエスベーとの出会いは、中学1年生の頃でした。友達のお姉さんが着ていたトカゲのTシャツがすごくかわいくて、「それ、どこの?」と聞いたのがきっかけです。アニエスベーというブランドと知り、雑誌ですぐに調べました。
当時、和歌山県に住んでいましたが、大阪・心斎橋のショップへ向かいました。最初に買ったのは、ボーダーのTシャツとロゴ入りの黒いTシャツ。毎月のお小遣いは5,000円くらいだったので、お年玉を貯めたり、家の手伝いをしたり、母に「これが欲しい」とプレゼンしたり…(笑)。小学生の頃にロックバンド・チェッカーズの藤井フミヤさんを見て「格好いいな」と思ったのがファッションに興味を持った原点ですが、アニエスベーはまさに青春のブランドでした。
高校生になってもお店に通い続け、大学時代には青山のショップにも足を運びました。20代後半、スタイリストとしてさまざまな仕事を手掛けるようになりました。パリやミラノのコレクションでアニエスベーの展示会に行く機会があり、そのときに中学生の頃の「これ格好いいな」と思っていた純粋な気持ちがふっとよみがえったんです。流行の変化とともに少し離れた時期もありましたが、1〜2年ほど前にある記事を読んだのを機に、再び展示会へ行くようになり、「肩の力が抜けていてフランスらしいさりげない洒落感がある」と魅力を再確認しました。
ポロシャツ 各¥20,900/税込
アニエスベーにはゴルフ専用のラインがあるわけではありません。でも、昔からスポーティなポロシャツなども展開されていて、ゴルフに取り入れられるものはたくさんあると思っていました。今回選んだポロシャツも、まさにそう。鹿の子素材のオーセンティックな佇まいで、胸元にはアイコンのトカゲが刺繍されています。トリコロールカラーになっているのもポイントで、スポーティでありながらクリーンな印象です。
個人的に、ゴルフウェアはあまり自己主張が強すぎないほうが好みです。もちろん大きなロゴのスタイルも魅力がありますし、ゴルフファッションの楽しみ方のひとつだと思います。そのうえで、僕自身はゴルフというスポーツのマナーや周りへの配慮も含めて、少し抑えた装いに惹かれます。アニエスベーのロゴは知っている人には伝わるけれど、決して主張しすぎない。そのくらいのさりげなさが、自分のゴルフスタイルにはちょうどいいと感じます。
キャップ 各¥9,900/税込
ポロシャツと合わせて選んだのが、コットン素材のキャップです。こちらはポロシャツよりもロゴの主張があるので、スタイリングのアクセントとして使いたいときにちょうどいい。機能素材も人気ですが、コットン素材のほうが、僕の好きな「ノンシャラン(狙いすぎず、力が抜けた感じ)」なスタイルにしっくりきます。
ポロシャツに合わせるパンツも、テクニカルな素材よりウールライクなポリエステルや、洗いのかかったコットン素材が好み。細身でくるぶしが見える丈に、少し色のあるソックスを合わせるようなイメージです。キャップも使い込んで洗っていくうちに風合いが変わるのが魅力ですし、秋口には質感のいいニットを重ねて、脱いだ時に胸元の小さなロゴがさりげなく覗くような着こなしも素敵だと思います。
僕にとってゴルフウェアは、ゴルフのためだけに用意するものではありません。普段の生活で着られて、そのままゴルフにも行ける。そういう服が自分のスタイルに合っています。ブランドとの出会いは中学生までさかのぼりますが、服をたくさん見てきた今だからこそ、改めて見えてくる魅力がある。昔好きだったものをそのまま懐かしむのではなく、今の自分のスタイルやゴルフに合わせて取り入れてみるのも、ひとつの楽しみ方ではないでしょうか。
スタイリスト 小林伸崇
メンズファッション誌をはじめ、広告やブランドカタログのスタイリング、クリエイティブディレクションなど幅広く手掛ける。マガジンハウス「POPEYE」編集部での編集アシスタントを経て、25歳で独立。ゴルフ歴は20年以上で、現在もシングルプレーヤーとして腕を磨いている。
お問い合わせ先
アニエスべーTEL:0120-744800
Text/Photo : Nobutaka Kobayashi
Edit : Marina Nakada

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