ベントレー初の量産BEV「トルカル」がお目見え

2026.10.09 07:00
ベントレーモーターズは9月23日、ロンドンでブランド初の量産電気自動車(BEV)「トルカル」を初めて公開した。「コンチネンタルGT」「フライングスパー」「ベンテイガ」に続く第4のモデルラインで、標準モデルと高性能の版「トルカルS」を設定する。
車名は、スペイン・アンダルシア地方の自然景観「エル・トルカル・デ・アンテケラ」に由来する。「Torcal」はラテン語で「ねじる」を意味する「torquere」に由来し、現代英語の「torque(トルク)」と同じ語源を持つ。ベントレーは、ブランドが107年にわたって培ってきた「effortless progression(悠然とした前進)」にも通じる名称としている。
ロングホイールベースとショートオーバーハングを組み合わせ、全高を抑えたSUVプロポーションに仕立てた。フロントにはイルミネーテッド・ダイヤモンドグリルを備え、歴代ベントレーの意匠を先進的なライティング技術で再解釈している。余分なキャラクターラインを省き、面とプロポーションで力強さと品格を表現した。
インテリアは、ベントレーの翼をモチーフとした左右対称のダッシュボードを中心に、レザー、ウール、ウッドベニア、アルミニウムなどの素材を組み合わせる。デジタル技術を取り入れる一方、ステアリングやセンターコンソールには物理スイッチを残し、触感と操作性にもこだわった。
前後に永久磁石同期モーターを搭載する4輪駆動システムを採用する。標準モデルは最高出力821ps、最大トルク1194N・mを発揮し、0-100km/h加速は3.4秒、最高速度は250km/h。トルカルSはローンチコントロール作動時に最高出力888ps、最大トルク1350N・mを発揮し、0-100km/h加速2.9秒、最高速度260km/hを達成する。
総容量113.3kWhの駆動用バッテリーを搭載し、一充電航続距離は最大600km(WLTPモード)とされる。800V電気システムを採用し、最大400kWの急速充電では、バッテリー残量10%から80%まで最短16分で充電できるとしている。ベントレー初のフルアクティブサスペンションに、2バルブ式アダプティブダンパーを組み合わせ、快適な乗り心地と優れたボディコントロールを実現した。最大5度の後輪操舵により、高速走行時の安定性と市街地での取り回しを高めた。リアには多板クラッチ式ロッキングディファレンシャルを備え、左右輪への駆動力配分を緻密に制御する。
荷室容量はリア460リットル、フロント90リットル。後席にはベントレー初の電動格納機構を導入し、ラグジュアリーSUVに求められる快適性と実用性を両立させた。トルカルは英国クルーのベントレー本社工場で設計・開発・生産される。日本での発売時期および価格は、現時点では発表されていない。国内仕様の詳細は今後の発表が待たれる。
ベントレー トルカル  車両本体価格 未定ボディサイズ | 全長 5008 X 全幅 2025 X 全高 1677 mmホイールベース | 3023 mm車両重量 | 2720 kgモーター最高出力(前後総合) | 821 psモーター最大トルク(前後総合)| 1194 N・m駆動用バッテリー容量 | 113.3 kWh(総容量)/108.7 kWh(使用可能容量)一充電走行距離| 60 0km(WLTPモード)最高速度| 250 km/hお問い合わせ先www.bentleymotors.com
Text : Takuo Yoshida

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