「このままではダメだ」とわかっていても、改善策がわからず、煩悶する日々でした。当時は「講義の作り方」を教わる機会や環境もなかったので、「自力で道を切り拓く」以外の選択肢はありませんでした。しかしながら、現在は「学習の科学(The science of learning)」があります。認知心理学や神経科学の発展により、効率的で効果的な授業方法や学習方法が確立され始めているのです。
私と同じような失敗経験を積む必要はありません。「学習の科学」の知見を参照すれば、私が長い時間をかけて得た知見を効率的に学ぶことができるのです。教育関係者でなくても、誰かに何かを教える立場になる機会があれば、ぜひ活用するべきです。近い将来、「学習の科学」は教育関係者にとって1つの指針になるでしょう。
著者
ジェームズ・M・ラング(James M. Lang)
アサンプション大学英語学教授、およびダムール教育卓越センター(D’Amour Center for Teaching Excellence)所長。これまでに5冊の著書を出版している。高等教育における教え方と学習方法のスペシャリストとして、講演やワークショップの依頼が絶えない人気講師でもある。
「Chronicle of Higher Education」誌で教育に関する月刊コラムを執筆するほか、高等教育を支援する学習コミュニティOneHEのシニア・アカデミック・コンサルタントを務める。
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