昨年12月、東京・表参道に待望のオープンを遂げたAstier de Villatteフラッグシップストア。約300平方メートルの面積を有し、陶器のコレクション、インセンスやキャンドル、照明器具など、ブランドのフルラインナップを取り揃えるこの店舗は、階段を上った先にギャラリースペースを有しています。
今回そこで開催されるのは、フランスを拠点にビジュアル・アーティスト/写真家として活動する、Sophie Delaporte(ソフィー・ドラポルト)による個展。Aster de Villatteとのコラボレーションは長きにわたり、過去Astier de Villatteのイメージビジュアルとして撮影され、2010年には1冊の写真集として刊行された貴重な作品の数々をご覧いただけます。被写体となったのはAstier de Villatteのデザイナーの二人を含む、同ブランドで働くメンバーやブランドと親交の深いアーティストたち。ユニークな登場人物たちが繰り広げるシュールな世界感をお楽しみください。
Sophie Delaporte展
会期:2026年8月22日(土)~10月12日(月)
時間:11:00-19:00
会場:東京都渋谷区神宮前5-2-11 Astier de Villatteフラッグシップストア
Galerie Astier de Villatte
Sophie Delaporte(ソフィー・ドラポルト)
ソフィー・ドラポルトは、ビジュアル・アーティスト、写真家として、フランスを拠点に活動しています。写真を軸に、映像、インスタレーション、アニメーションなど多様なメディアを用いながら、女性や環境といった自身にとって大切なテーマに対し、既成概念にとらわれない批評的かつ社会的な視点を持って作品制作に取り組んでいます。
鮮やかな色彩と独創的な構図によって生み出される作品は、ファッション写真の美学と現代アートの実験性を融合させた独自の表現として国内外で発表されてきました。2015年には、大気汚染や食品産業における合成着色料をテーマとしたプロジェクト「True Color」を発表し、トゥールーズのアバトワール美術館(FRAC Midi-Pyrenees)で開催されたTraverse Video Festivalでも紹介されました。
2019年には、ファッション産業が環境へ及ぼす影響に焦点を当てた作品が評価され、「Eye on Talents Photography and Sustainability」グランプリを受賞。写真シリーズ「Troubled Waters」「Fragile Landscapes」は、同年のParis Photo開催中にパリ市庁舎前で展示され、アートを通じて環境問題への新たな気づきを促しました。
一方で、Astier de Villatteをはじめとする、数多くのファッション・ラグジュアリーブランドとのコラボレーションも展開しています。
商業写真と現代美術という二つの領域を往還しながら、視覚表現の可能性を拡張し続けるソフィー・ドラポルトは、美しさの背後に潜む社会的・環境的な問題を鋭く問いかける作品を通して、現代のビジュアルカルチャーに新たな視座を提示しています。
Astier de Villatte (アスティエ・ド・ヴィラット)
ブノワ・アスティエ・ド・ヴィラットとイヴァン・ペリコリは、1996年にアスティエ・ド・ヴィラット家の兄弟姉妹やエコール・デ・ボザール(パリ国立高等美術学校)の友人たちとともに、「アスティエ・ド・ヴィラット」を設立しました。彼らの創作は、装飾美術や大衆美術、そして忘れ去られたオブジェたちの歴史からインスピレーションを得ています。やがてブランド運営の全責任を担うようになった二人は、広告戦略に頼ることなく、口コミによってその名声を築き上げました。複数の創作活動を融合させることで唯一無二の世界観を生み出しています。