【祝2冠!】佐々木愛さんの小説『じゃないほうの歌いかた』が、第2回北上次郎「面白小説」大賞を受賞

2026.08.10 08:00
株式会社文藝春秋
株式会社文藝春秋が刊行する、佐々木愛さんの小説『じゃないほうの歌いかた』が、第2回北上次郎「面白小説」大賞(本の雑誌社主催)を受賞しました。
本賞は、「新しい才能を世に送り出すこと」「読み終えた後、心に希望が宿ること」を趣旨に、書評家・北上次郎の遺志を継ぎ、書評家の選考により、年に1回大賞を決める文学賞です。
『じゃないほうの歌いかた』 佐々木愛

受賞作『じゃないほうの歌いかた』は、落合南長崎のカラオケ店を舞台に、うだつのあがらない凡人たちが起こすちょっとした人生の奇跡ときらめきを描く、珠玉の連作短編集。昨年12月には、今井書店出雲店の書店員、島田優紀さんによる個人賞「第7回島田賞」の短編小説部門を受賞しました。

北上次郎「面白小説」大賞選考委員の方々からは、絶賛のコメントが届いています!

大森望さん(書評家)
「作中で語られるエピソードがとにかく強い」

杉江松恋さん(書評家)
「初読時に心を鷲掴みにされた。この人の短篇はすべていい」

高頭佐和子さん(書店員)
「登場人物たちが、切なくて愛しい。嘘くさくない温かさがある」

吉田伸子さん(書評家)
「『じゃないほう』を生きる私たちに、そっと寄り添ってくれる」
受賞作の発表、選評や佐々木さんの受賞エッセイは、本の雑誌9月号(8月10日搬入予定)誌面にて掲載されます。ぜひ誌面でお楽しみください。
本の雑誌2026年9月号
■佐々木愛さん 受賞のコメント
北上次郎さんのお名前を冠した賞、とても光栄です。「今回の人生では、自分がなりたかったような人間にはなれなさそうだな……」と気づき始めた人(著者自身を含む)が、どういう心持ちで生きていけば楽しく過ごせるか? を考えながら書いたので、賞の趣旨である「読み終えた後、心に希望が宿る」小説と思ってもらえたのならうれしいです。平凡なあらすじのわりにおもしろいので、ぜひ立ち読みからでも、お手にとっていただけたらと思います。


■著者プロフィール佐々木愛(ささき・あい)
1986年生まれ。秋田県出身。青山学院大学文学部卒。
「ひどい句点」で、2016年オール讀物新人賞を受賞。
2019年、同作を収録した『プルースト効果の実験と結果』で単行本デビュー。
他の著書に、第一回本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞にノミネートされた『料理なんて愛なんて』や、『ここにあるはずだったんだけど』がある。
■『じゃないほうの歌いかた』あらすじ
落合南長崎の独立系カラオケ店「BIG NECO」では、今日もドラマが巻き起こる。

「カラオケのイメージ映像に出ていそうな女」と過去2回言われたことのある池田。
音が鳴らないトランぺッター・加賀と、その恋敵・サナ。
反抗期の娘と暮らす、元俳優の佐藤待男。
74歳にしてカラオケでアルバイトをする謎の老人・石崎さんと、
石崎さんを心配する指導役アルバイター・小野。
「E.YAZAWA」のステッカーを集め続ける、売れない作家・染井暖。

うだつのあがらない凡人たちが起こす、ちょっとした人生の奇跡ときらめきを描く、珠玉の連作短編集。

【目次】
1 池田の走馬灯はださい
2 加賀はとっても頭がいい
3 君の知らないあの佐藤
4 石崎IS NOT DEAD
5 矢沢じゃなくても
エピローグ
■各界からの推薦コメント
穂村弘さん――
「夢を諦めてはいけない、何者かにならなくてはいけない。
そんな声がずっと聞こえていた。
世界には自分しかいなかった。
でも、本書を読み進むうちに、呪いは薄れてゆきました。
そこは未知の世界でした。
自分のほかにも人間がいた。
何者かわからない住人たちに奇妙な親しみを覚えました」

柚木麻子さん――
「カラオケボックスでの出来事は、言語化されることは滅多にない。本作は、あの数々の奇跡をとらえ、ときほぐし、我々がなんでカラオケを愛するのかを、ささやく、のではなくハンドマイクで熱っぽく伝えてくれる」

佐伯ポインティさん――
「人生の憂鬱に抵抗するには、魂に叫ばせてあげるのが一番だ。
人生いろいろある登場人物たちがカラオケを通して、真っ直ぐ希望を歌うJ-POP歌手たちに元気をもらう姿は、受けた光を乱反射するミラーボールのように美しくて愉快!」
■〈北上次郎「面白小説」大賞〉とは
書評家・北上次郎の遺志を継ぎ、書評家の選考により、年に1回大賞を決める文学賞です。
新たな才能を世に知らしめるのだ! 
北上次郎が亡くなって以来、新たな作家との出会いが減り、
またそうした作家の飛躍も難しくなっている。
今こそ北上次郎の意志を継ぎ、北上次郎「面白小説」大賞を創設しよう!
新しい作家を発掘したい、売り出す機会を作りたい!
という思いから生まれました。

○趣旨
・新しい才能を世に送り出すこと
・読み終えた後、心に希望が宿ること

○選考委員
池上冬樹氏 大森望氏 杉江松恋氏 高頭佐和子氏 吉田伸子氏
■書誌情報
書名:『じゃないほうの歌いかた』
著者:佐々木愛
発売:2025年8月30日
定価・価格:紙版・1,980円(税込) 電子版・1,900円(税込)
体裁:四六判上製カバー装
出版社:株式会社 文藝春秋
ISBN:978-4-16-392006-1
書誌URL:

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