『おはなしの時子』朝比奈あすか 著──等身大の老境が伝わってくる小説

2026.08.09 18:00
文字から栄養。ライター・瀧井朝世さんの、よりすぐり読書日記。 『おはなしの時子』 朝比奈あすか 著 双葉社 1,980円 いくつになっても前向きに新しいことに挑戦! というフィクションは、もちろん楽しめるけれど、身近には感じない。絵空事だと思う。本書も高齢者が新しいことに挑む話ではあるが、しかしこれは、すううううっと心に沁み込んで身につまされるものがあった。ちゃんと、老境の寄る辺なさが描かれている…

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