Courtesy of sacai
コレクションノートでは、伝統的なテーラリングの厳格なクラシックコードと、現代カルチャーの鮮やかで既成概念にとらわれないエネルギーとの衝突が語られています。プレッピーなエスタブリッシュメント・スタイルにインダストリアルな破壊を掛け合わせることで、静的なワードローブの定番へ動きを与えていく。そこにあるのは懐古でも否定でもなく、再解釈です。
Courtesy of sacai
sacaiが向き合っているのは、「クラシックをどう残すか」ではなく、「クラシックをどう生かし続けるか」という問いなのかもしれません。
Courtesy of sacai
自由に流れるタイ。機能的なチンタイ。予想を裏切るネックライン。それらは単なる装飾ではありません。本来固定されていたフォルムを揺り動かし、歴史的な制約から解放するための装置として機能しています。
Courtesy of sacai
クラシックな服はここで「完成された形」ではなく、変化し続ける構造として再定義されます。
Soul II Soulがもたらすポジティブなエネルギー
今季のコレクションには、ロンドンの伝説的サウンドシステムであり音楽コレクティブであるSoul II Soulとの協働も取り入れられています。
"A happy face, a thampin' bass, for a loving race."
40年以上にわたり世界中の人々へポジティブなメッセージを送り続けてきた彼らの哲学に、sacaiは共鳴しました。コレクションには、ロンドン・コヴェントガーデンのThe Africa Centreで開催されていた伝説的な日曜夜のセッションのアーカイブ写真が登場します。そこは、多様なバックグラウンドを持つ人々が音楽を通じて集う場所でした。
Courtesy of sacai
Tシャツやスウェットには、「Back to Life」「Keep on Moving」といった楽曲タイトルとともに、象徴的な“Funki Dred”のエンブレムが配されています。クラシックなテーラリングとストリートカルチャー。一見すると異なる文化圏に属するもの同士を結び付けることもまた、今季のsacaiを特徴づける行為でした。
BIRKENSTOCKと完成した“THE NEW CLASSICS”
ショーの終盤で登場したBIRKENSTOCKとのコラボレーションは、今季のテーマを象徴する存在です。1774年に起源を持つBIRKENSTOCKは、機能性と品質、そして伝統を体現するブランドです。sacaiはその歴史を尊重しながら、ブランドを象徴する2つのスタイルを融合し、新たなシルエットへと再構築しました。
Courtesy of sacai
同時に発表されたユーティリティバッグには、サンダルと同じスエード素材やボーンパターンのアウトソールが採用されています。ここでもまた、伝統的なヘリテージと現代的な実験精神が交差しています。