国境を越えウクライナ激戦地へ物資を届け続ける仲間の活動を支えたい

2023.04.28 09:00
ウクライナ侵攻開始直後から今も戦災避難民へ支援を続けるサイモンとトラヴィスの活動をサポートします。現在、特に支援のニーズが高いマリウポリなど南東部への輸送で車は酷使され、また運んだ物資の保管も難しい状況です。支援を確実に人々へ届けるため、新たな車両の購入と倉庫を借りるための費用を必要としています。はじめに
私達は、戦禍に巻き込まれた人を一人の市民として支援する人たちを支えます。
「支援する人を支援する」ことが私達の目的です。
私たち一般社団法人戦災復興支援センター(略称:WDRAC/ワドラック)は、国際紛争に伴う被害の復旧・復興を支援している個人及び団体と、紛争当事国から国外へ避難する者を支援する団体及びボランティア・グループの支援を目的に活動しています。
設立のきっかけは、ウクライナ侵攻が始まった直後、代表理事である長尾彰の「友人の友人」が、個人の意志で現地へ駆けつけ、避難する人々の支援に動き回る中でサポートを求めていたことでした。
彼らは大きな組織に属さず個人として行動し、草の根のネットワークやコミュニティと連携しながら支援活動を展開しています。そして豊かな資金や豊富な人材を抱えるわけではなく、現場での作業に忙殺されながらも、支援を必要とする人たちのために動き続けています。
そんな彼らを私たちは”アンサングヒーロー(名もなき英雄)”と呼び、支援しています。

私たちがアンサングヒーローを支援する理由
私たちが支援するアンサングヒーローたちは皆、WDRACのコミュニティの中にいる人たちから繋がり、知り合った「友人の友人」です。
顔の見える繋がりから、直接連絡を取り合うことで関係性を築き、現場で動き回る彼らが必要とする支援を続けてきました。
世界のどこかで起きている武力紛争は「遠い世界で起こっていること」ではなく、私たちの友人の輪の中にある「身近な世界で起きていること」なのです。
私たちは、アンサングヒーローと同じように、一人の市民として彼らの支援を後押しすることで、武力紛争などで困難に直面する人々の助けになると考えます。
そして、国や言語、文化、慣習、信仰を越えて、お互いに助け合い支え合うネットワークを世界中に広げていくこと。この積み重ねが、「戦災からの復興」の下地を育んでいくことを信じています。
今回のプロジェクト概要
WDRACが支援するアンサングヒーロー、サイモン・マッシ―とトラヴィス・グードが代表を務めるNGO法人、『
』(以下、ABW)が現在行う、ウクライナ国内での避難民への支援活動をサポートします。
サイモン(左)とトラヴィス(右)
具体的には、ポーランド・メディカを拠点に、ウクライナ国内へ支援物資の運搬を行う中で酷使され、故障が相次いでいる物資運搬用の車両を買い替えること、およびウクライナ国内に運んだ支援物資を安全に保管するため、新たな倉庫を借りる資金を支援します。彼らを支援する背景
イギリス人のサイモンは、ウクライナ侵攻が始まった直後の2022年3月より、単身でウクライナとの国境にあるポーランドの街・メディカへ乗り込み、西側諸国へ避難する人々の支援活動を行ってきました。
共通の知人を通じて繋がった長尾とサイモンは直接コミュニケーションを取りながら、彼らの支援現場の状況を共有するようになりました。そして、WDRACではこれまでサイモンに以下の具体的なサポートを行ってきました。
① サイモンがポーランド・メディカに作ったボランティアベースの毎月の家賃サポート
サイモンはメディカで支援活動を行うと同時に、現地で活動するボランティアスタッフのための宿泊施設を作りました。
WDRACでは2022年5月より、この施設の家賃(約20万円/月)を毎月支援しています。
(参考記事)『



② メディカからウクライナ国内へ物資を運搬するための費用をサポート
2022年6月頃から、サイモンはウクライナ国内にいる戦災避難民へ支援物資を届ける活動をしています。WDRACでは、その活動に必要なトラック3台分の輸送費や拠点となるメディカ施設の家賃光熱費約3ヶ月分となる180万円を独自のクラウドファンディングを行い支援しました。
(参考記事)『

長く支援活動を続けるサイモンにも仲間が増え、やがて古くからの友人であるトラヴィスが仲間に加わります。そして2人は、長期化するウクライナでの継続的支援はもちろん、将来的には世界中の戦災被害者にも支援ができるように、という想いを込め、共同でNGO(ABW)を設立しました。
WDRACとしても、今後ABWと連携しながら、広く戦災によって支援を必要とする人たちへの支援を展開していきたいと考え、彼らとは定期的に現状共有と今後について情報交換を続けています。今回のクラウドファンディング実施の背景
2023年3月末に行われたABWとのミーティングでは以下のような共有がありました。
● 年明けは、メディカの拠点から3台のトラック・バンでヘルソン、マリウポリ、ドネツクなど南東部の住民に生活物資を搬送している。
→彼らはウクライナ国内で支援活動をする他の団体とネットワークを築き、互いに情報を共有・連携することで、より支援のニーズが高い地域への物資運搬を行っています。
● 昨秋からのこれらの活動で、車両を酷使、故障が相次いでいる。
→特に戦禍の厳しい地域では、道が泥でぬかるんでいるなど状態が悪く、物資運搬用の車両も故障しやすいそうです。また、メディカからマリウポリなどへの道のりは片道約500kmあるため、一度の物資運搬でもかなりの走行距離を走ることになります。
● 西側諸国からの物資はウクライナ国内各所へボランティアによって持ち込まれているが、支援物資を安全に保管する場所がなく、道路脇に置かれてしまうこともあるため、ウクライナ国内にも倉庫を借りたい。
こうした背景を踏まえ、私たちはこの車両と倉庫における費用をサポートするため、この度クラウドファンディングを行うことにしました。
資金の使いみち
① ウクライナ国内へ物資を運搬するための車両3台分の購入費用:100万円
→ 車両3台分の購入費の全てではなく、購入資金の一部として使用します。
② ウクライナ国内で支援物資を保管する倉庫のレンタル費用:100万円
→ 場所や物件については現在調査検討中ですが、およそ3カ月分の家賃になります。
①②合計:200万円
*使途について
本プロジェクトで集まった支援金は上記目的においてのみ使用します。
目標金額より多く集まった場合にも、あくまでも車両購入や修理費、あるいは3カ月より先の倉庫賃料に使うものとしてABWへ支援させていただきます。
*税控除について
本プロジェクトへいただいたご寄付は、現時点では税控除の対象にはなりません。
(現在、税控除の対象となる団体申請に向けて活動中です。継続的に意義ある活動を進めていくことが大切ですのでどうか力をお貸しいただければ幸いです。)
実施スケジュール
・ プロジェクト実施期間:2023年4月28日(金)〜5月26日(金)
・ ABWへの集まった支援金の送金:プロジェクト終了後すぐ
・ 送金の報告&リターンのサンクスメール送付:6月初旬
リターン
【活動報告とお礼のメール】(全員)
このプロジェクトサイトに活動報告を掲載しお知らせします。
ABWのサイモン・トラヴィスからのメッセージを含むお礼のメールをお送りします。

【広報活動用ポスター】(選択された方のみ)
WDRACの市民広報担当として活動を支援していただくための「WDRACのポスター」をお送りします。ご自身やお知り合いの会社や店舗、ご近所や行きつけの飲食店などに掲示していただければ助かります。
※ 掲示に際してはオーナーや管理者の方の許可を必ず取っていただくようお願いします。
※ 広報活動用ポスターの印刷費用や送料は、WDRACの経費として支出するため、ご支援いただいた金額はそのまますべて支援に充てられます。

応援メッセージ
私たちのこれまでの活動
支援と復興
WDRACでは、Webサイトを中心に寄付を呼びかけ、アンサングヒーロー(支援先)とは日常的にコミュニケーションを取ることで、使途や目的を明確にしながら、現地のニーズに応じた支援を行っています。
具体的には、物品を現地に送るということはせず、金銭での支援を行っています。これにより、現場で活動するアンサングヒーローたちが日々変化する支援のニーズに迅速に対応することを可能にします。また、こうすることで現地でお金が循環し、寄付金が現地の復興や自立支援にも繋がります。
そのほか普及啓発事業として、WDRACのWebサイトや各SNSでの情報発信、YouTubeを利用したラジオ配信などを行っています。また後援事業としてのチャリティイベントの開催やメディアを通じてのPR活動なども行ってきました。
無理なく続けられる支援を
そんなWDRACは、有志で集まった多種多様なバックグラウンドを持つメンバーで構成されています。それぞれの専門性を活かしながらも、チームを編成することで、力を持ち寄り、互いに無理ない範囲で効率の良い活動運営を実現しています。
活動はオンライン上でのやりとりを基本とすることで、運営費は限りなく低コストに抑え、寄付金の多くを現地に回すことができています。
活動報告

最後に
“戦災復興”という大きな課題に取り組む中で、世界中にいる多くの戦災避難民を救うには、私たちの活動はまだまだ規模が小さく、果てしない気持ちになるときもあります。
ですが、そんなときに私たちが思い起こす”ある寓話”があります。
この少年のように、まずは目の前の1人の困った人を助けるために行動してみませんか?


男が浜辺を歩いていると、打ち上げられたヒトデを海に投げ入れている少年がいた。
ヒトデは浜辺を埋め尽くすほどの数だった。
男は少年にこう尋ねた。
「1つずつ投げていても、何も変わらないのではないかね?」
すると少年はヒトデを手に取り、こう答えた。
「こいつにとっては大きな変化さ。」
(Loren Eiseleyの短編集The Star Throwerの一節を意訳)
団体概要
一般社団法人 戦災復興支援センター
War Disaster Reconstruction Assistance Center
略称:WDRAC(ワドラック)
代表理事:長尾 彰
2022年3月25日設立。「支援する人たちを支援する」が活動のテーマ。国際紛争による被害の復旧・復興や避難者を支援・サポートする個人や団体を直接支援することを目的にしている。
公式HP 

あわせて読みたい

ウクライナが劣勢を強いられる「一時的な国際環境の流れ」
ニッポン放送 NEWS ONLINE
【LOVE POCKET FUND】能登半島地震を支援するプロジェクトが始動[新しい地図]より5000万円を寄付
GLOW online
新TVCM「アニメとススメ!」篇放送開始
antenna
ノルウェー、UNRWAに38.5億円を追加拠出
AFPBB News オススメ
海外のチャリティー文化を取り入れ、途上国への支援活動を行う「ホープ・インターナショナル開発機構」。社会貢献の輪を広げるチャリティーディナーの様子と今後の活動について聞く。
PR TIMES STORY
東京駅「東京ギフトパレット」にクラフトバタースイーツ専門店「バターズ」オープン
PR TIMES Topics
災害でクルマが……そんな時に使えるレンタカーがあります! 知っておくと得するモビリティ・レジリエンス
ベストカーWeb
社会問題であるフードロスを活用した令和6年能登半島地震の食糧支援
PR TIMES
人気声優・小野賢章が「自分をアップデートさせる」ドライブ旅へ! @江ノ島〜葉山
antenna
全心連、2月16日、「ウクライナ避難民心のケアシンポジウム2024 ~日本での生活とウェルネスを考える~」を開催
PR TIMES
被災者はもちろん災害時の支援者にも役立つ! トヨタの「通れた道マップ」がマジで助かる中身だった
WEB CARTOP
【アマン京都】芸術品を思わせる「庭パフェ」期間限定販売
PR TIMES Topics
軍事クーデターから3年─「学び」を支えに生きるミャンマーの子どもたち  | 【日本の「国際協力NGO」図鑑】
COURRiER Japon
「支援物資の提供」「災害ボランティアの希望」は事前確認を…「令和6年能登半島地震」私たちができることは?
TOKYO FM+
日本に上陸したこのトロフィーは一体? 歴史あるヨットレース「アメリカズカップ」を知ろう
antenna*
災害ボランティアで支援したい 参加方法と心得・できることは?
ELEMINIST
全心連ウクライナ「心のケア」交流センターが、ウクライナ避難民のセルフケアのための「アートセラピー講座」を開催
PR TIMES
睡眠の質が上がる! 眞鍋かをりの「ある習慣」とは?
antenna
ロシア反体制派ナワリヌイ氏死亡 プーチン氏に「忖度して殺害」の可能性も
ニッポン放送 NEWS ONLINE
3.11まで、東京新聞(中日新聞東京本社)にて作品展を開催中
PR TIMES
【AKOMEYA TOKYO】今年のお花見は会話に花咲く茶話会で!「茶話会フェア」開催
PR TIMES Topics