この記事をまとめると
■筆者が2台持ちにオススメな「ペア車」を紹介
■真逆のキャラクターをもったクルマのペアだとカーライフが幅広く楽しめる
■2台持ちは敷居が高く感じられるが、軽自動車や中古車であれば現実的な選択肢
スーパーカーと軽なんて組み合わせもじつはアリ!
仕事とプライベート、あるいは家事育児と自分の時間をハッキリわけて、人生をもっと輝かせたいという人が増えています。コロナ禍を経験して、やりたいことがこの先もいつでもできるとは限らない、日常が突然失われることがあると、リアルに思い知ったことが大きいのかもしれません。
そんな人たちには、ぜひクルマも2台持ちをオススメしたいと思います。1台でなんにでも使える便利なクルマは増えていますが、自分の時間を充実させたり、新しい世界を見せてくれたり、人生がガラリと変わるようなクルマがあれば、きっともっと輝きはじめるはず。今回はそんな、オススメのコンビをご紹介します。
まずひとつ目は、家族のための時間と自分だけの時間をハッキリわけたいという人に、トヨタ・ヴォクシーとマツダ・ロードスターのコンビです。どちらも日本が誇るベストセラーモデルで、ヴォクシーは3列シート7/8人乗りのミニバン、ロードスターはふたり乗りのライトウエイトオープンスポーツカー。家族みんなでお出かけするときには、快適性と荷物の積載性で実用的なミニバンは最強ですよね。
とくに最新モデルのヴォクシーは、2列目シートにオットマンやシートヒーター、大型テーブルまで備わって、夢見心地の居住性。3列目シートの跳ね上げ格納も、片手のワンアクションで完了する手軽さなので、人を乗せたり荷物を積んだりフレキシブルな使い方もスムースなんです。しかも、PDA(プロアクティブ・ドライビング・アシスト)という先進安全運転支援機能が全車標準装備となっていて、前走車に近づきすぎたり、急停車したりしたときには減速をサポートしてくれて、急カーブを曲がりきれない速度で入ろうとしたときなどもサポートしてくれるので、運転がとってもラクで安心。
余計なストレスなく、日頃の運転がこなせるのは本当にありがたいものです。その代わり、自分だけの時間にはクルマと路面と自分がひとつになれるような、究極の人馬一体が味わえるロードスターで濃いドライブを。ATでもいいですが、MT車を選べば頭の体操、身体のトレーニングにもなり、いつまでも若々しくいるためにもいいのではないでしょうか。オープンにして走ると、いつもの道でもまた違った視点で走れるので、気分転換にもぴったりです。
ふたつ目は、いつかスーパーカーに乗りたいと憧れていた人にオススメな、ランボルギーニ・ウラカンと日産ルークスのコンビです。2023年が創立60周年というメモリアルイヤーに当たるランボルギーニは、それを祝うかのような限定モデルが続々と登場し、いまいちばん勢いのあるスーパーカーブランドのひとつ。ウラカンは、地を這うような低いボディにテクノロジーの塊のようなメカニズムが搭載され、シートに座るだけで自分の中のスイッチが入るような特別感のあるスーパーカーです。
5.2リッターのV10エンジンは自然吸気ならではの音色が気分を高揚させ、4WDでガッシリと路面を捉えて突き進むような、骨太のスパルタンさが魅力的。ルーフが取り外せるスパイダーや、さらにハイパフォーマンス化したペルフォルマンテ、サーキットでも闘えるテクニカなど、好みに合わせて選べます。
そして、日常の通勤や買い物などには、軽自動車で両側スライドドアを備え、ファミリーカーとしても十分な実力があるルークスがぴったり。いわゆるスーパーハイトワゴンですが、ルークスの魅力はインテリアのセンスの良さ、質感の高さ。
同じように実用性の高い軽自動車もたくさんありますが、ウラカンから乗り換えたときにあまりにチープなインテリアだとガックリきちゃうかもしれないですよね。でもルークスならそんな心配はいりません。しかも、アクセル、ブレーキ、ハンドルの制御を全車速で行ってくれるプロパイロット搭載モデルもあるので、高速道路での長距離移動が多い人でも安心です。
真逆のキャラクターの軽を2台もちすれば人生が豊かに!
3つ目は、最低限の維持費なのにものすごく両極端な世界観が楽しめるコンビとしてオススメな、ホンダ・S660とスズキ・ジムニーです。S660は往年の名車ビートの事実上の後継車として登場した、2シーター・オープンスポーツ軽。
かたやジムニーは、世界最小の本格オフローダーとして世界中で支持されているモデルです。どちらも排気量が同じエンジンとは思えない、まったく別のキャラクターとなっているのはもちろん、運転席からの視界もガラリと変わります。
S660は、信号待ちで並んだフィットでさえ巨大に見えるほど視点が低く、路面スレスレに走る感覚が新鮮。トップスピードはほかのスポーツカーには及びませんが、コーナリングの体感スピードはものすごく、低速でもスポーツしてる感が強くて楽しいのです。オープンにして、風を感じながら走るのもいいですね。
対してジムニーは、運転席からの視点が高く、カクカクした窓、ボンネットでいかにもオフロード向けのビヨーンと伸びるようなコーナリングがこれまた新鮮。段差を越えるときもヨッコラショと4つ足で歩く感じも面白いところです。でも雪道や荒れた路面に入れば、見違えるように頼もしく感じるからさすが。3ドアですが4人乗りで、後席も大人がしっかり座れるスペースがあり、いざというときは後席を倒せば荷物スペースを拡大できるので、日常の買い物などでの実用性も高いです。最強の軽コンビと言えるでしょう。
4つ目は、究極のエコカーを体感できるコンビとして、トヨタ MIRAIとダイハツ・ミライース。燃料電池車として登場したMIRAIは、2代目となってエコカーというだけではない、上質な居住性や先進的な運転支援技術なども手に入れました。セダンタイプでフォーマルなシーンでもバッチリ決まるデザインは、エレガントに乗りたい人にもオススメです。
航続距離も750km(WLTCモード)となっているので、自宅周辺に水素ステーションがあれば、日常の移動に困ることはないはず。ただ、ボディが大きめなので、近所をチョイ乗りするときにはもっと小まわりの利くクルマがあるといいですよね。
そこで相棒として選びたいのが、第3のエコカーとして登場したミライース。
軽自動車トップクラスの25.0km/L(WLTCモード)という低燃費はもちろん、4人乗ってもゆとりのある室内空間や、4.4mという小まわり抜群の運転しやすさを備えています。近未来を先取りしたようなミライの走りと、ミライースの走りをシーンによって使い分ければ、究極のエコカーライフが実践できるのではないでしょうか。
ということで、1台でなんでもできるクルマの便利さと、夢を叶えるクルマの2台持ちから、同じテーマや規格でも世界観がガラリと変わるクルマの2台持ちまで、オススメのコンビをご紹介しました。予算を抑えたいのであれば中古車も視野に入れつつ、ぜひ実現してほしいと思います。