では、なぜ2023年にデリカミニを生み出す必要はあったのか。その商品企画はeKクロス スペースの発売1年後には始まっていたという。商品企画担当者は以下のように語ってくれた。
「eKクロス スペースは軽スーパーハイトワゴンのメインターゲットである子育て世代に注目されませんでした。むしろ子育てを卒業した世代がメインユーザーとなってしまったのです。発売早々eKクロス スペースに大きく手を入れることが必要と判断しました」
前述したようにeKクロス スペースはダイナミックシールド顔であって、三菱デザインとしての統一感はあるが、軽自動車ユーザーはそうしたデザインテイストよりも軽自動車というマーケットの中での最適化、差別化を求めているのだろう。というわけで、eKクロス スペースは発売1年後には外観を大きく変えることが決定した。
一方で「インテリアやユーティリティについては市場の評価は高く、大きく変化させる必要はないと判断しました。実際、eKクロス スペースに用意した足の操作でハンズフリー開閉できる電動スライドドアやリヤサーキュレーター、上位グレードのマルチアラウンドモニターといった装備はデリカミニでも踏襲しています」という。
ちなみに、メーカー希望小売価格でeKクロス スペースとデリカミニを比べてみると、NAエンジンの上級グレードG Premiumで5500円ほどしか上がっていない。もっとも高価な4WDターボの上級グレードではタイヤのサイズアップなどにより3万8500円高となっているが、最小限の価格変更にとどまっているといえるだろう。
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