そのほか、911に搭載されていた901/01型水平対向6気筒エンジンをチューニングした、901/20型エンジンを搭載した904/6が10台、F1用1.5Lエンジンをベースに開発された水平対向8気筒2Lの771型エンジンを搭載した904/8が6台生産されたそうだが、この904/8はワークスマシンとして1964年と1965年のル・マン24時間レースに出場している。
ボディワークはデザインをフェルディナンド・アレクサンダー・ポルシェが担当し、航空機メーカーであるハインケルが製作をおこなっている。シャシーはプレス成型された鋼板を利用したラダーフレーム。ミッドシップレイアウトであることの利点と、重心の変化に弱いという部分をカバーするため、シートはフレームに固定されている。そのかわり、ステアリングにはテレスコピック調整機構を採用。ペダル位置も前後に調整できるようになっていた。
そんな904は1964年のセブリング12時間レースでクラス優勝を飾り、タルガ・フローリオでは1−2フィニッシュを実現。スパフランコルシャン500kmレースやル・マン24時間レースでもクラス優勝を飾っている。同年に開催された第2回日本グランプリのGT-IIクラスで、式場壮吉選手が駆り生沢徹選手のスカイラインGTと競り合った末に優勝を飾ったのも、この904である。
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