ETHICAL URBAN SLOW LIFE① 自律神経を整える週末リトリート

コロナ禍以降、吐き気や多汗、全身のだるさ、頭痛、肩こり、動悸、不整脈といった自律神経の乱れによる症状を訴える人が増えました。自律神経が乱れる原因は、主にストレスと環境の変化。コロナの影響により外出を控え、人と会う機会が激減したという方が多いでしょうから、患者が増えるのは仕方がないことだったと思います。本来はメンタルが強い人も、コロナによる自粛生活がボディブローのように効き、ついに神経がまいってしまったというケースも多く見られました。
でも、そろそろメンタルの状態を元に戻さなければいけません。そのために何をすればいいのかというと、まずは「場所を変え、刺激を受ける」ことが重要です。散策やランニングをしたり、食事に出かけたり、パワースポットといわれている神社を訪ねたり。環境を変えるだけで気持ちが晴れ、活力が湧いてくるものです。
環境を変える手段のひとつとして、私はホテルに出かけることをおすすめしています。ホテルはそもそもお客様が心地よく過ごせるように、快適さを追求してつくられた空間。ロビーラウンジでコーヒーを飲みながら、人の行き交いを眺めて過ごす。それだけのことで自律神経は整っていくものです。
特にリモートワークにより自宅が仕事場になったという人は、ぜひホテルを活用してください。客室で仕事に励んでもいいですし、コワーキングスペースがあればそこを使ってもいい。仕事の合間にはホテルの近くをぶらりと歩いて気分転換。トレーニングやマッサージを試してみるのもいいですね。そして仕事が終わった後は、バーやレストランで食事やお酒を楽しむ。いつもと違う環境に身を置き、別世界の人たちを見ているだけで気持ちは明るく、前向きになります。
今年、世界中で『トップガン マーヴェリック』という映画が記録的なヒット作になりました。それも自宅ではなく、映画館の巨大スクリーンで見たいという人が多かった。それにはやはり理由があります。いつもと違う環境で鑑賞することで、壮大なストーリーがより強く、別世界を感じさせてくれたからです。その結果、映画館に何度も足を運ぶリピーターが増え、あの大ヒットとなったのです。
自律神経を整えるには、一歩踏みだして、新しい体験を始めることが大切です。平日が忙しいという人は、週末だけでも結構です。リトリートで健康な心と体を取り戻しましょう。
順天堂大学 医学部教授 小林弘幸

1960年埼玉県生まれ。1992年、順天堂大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科などを経て、順天堂大学医学部教授、日本スポーツ協会公認スポーツドクター。自律神経研究の第一人者として、スポーツ選手や著名人のコンディショニング向上指導を担当。川崎キングスカイフロント東急REIホテルで週末リトリート

13:00
開放的なコワーキングスペースで仕事がはかどる

リモートワークの推進で、最近ずっと自宅に閉じこもって仕事をしてばかり。でも、いつもと同じ環境では、気持ちがどうもすっきりしない。そんな時は川崎キングスカイフロント東急REIホテルへ。ロビーフロアには広々としたコワーキングスペースが設えられていて、快適に仕事に臨むことができます。同じフロアにはカフェやハンモック、卓球台もあり、気分転換もカンタン！

すぐ目の前が多摩川の土手。ラウンジでリラックスしながら行き交う人の姿を眺めていると、ゆったりとした時間が流れていきます。
15:30
多摩川リバーサイドで気分爽快なランニングを

暖かな日差しに誘われて、ホテルの裏手を流れる多摩川へ。きれいに舗装されていて、散歩やランニングが超快適。ホテルで自転車のレンタルもできるし、サイクリングも楽しそう。汗をかいた後は大浴場でリフレッシュ。気持ちを切り替えて、夕方まで仕事をもうひと頑張りしようか。
18:00
オリジナルクラフトビールは羽田空港の夜景を見ながら

家飲みばかりだとなんだか物足りない。ホテル5階の「キャプテンズグリル アンド バー」は、テラスからの眺めが最高。羽田空港を離着陸するジェット機が間近で眺められます。ホテルオリジナルのクラフトビールもあって、心からハッピーになれる時間を満喫！

6:30
芝生の上で朝日を浴び、ヨガやストレッチで体が目覚める

仕事とランニング、夜の気分転換と充実の時間を過ごしたせいか、翌朝の目覚めはいつもより爽快。そこで、ホテルに併設された複合施設「TREX KAWASAKI RIVER CAFE」のヨガ体験に参加。リラックスしたポーズに深い呼吸で、頭も冴えてきます。お腹もすいてきて、朝ごはんが楽しみに。