日本一売れまくってる大人気軽自動車! ホンダN -BOXの魅力をあらためて振り返る

2023.02.07 10:00
この記事をまとめると
■ホンダN-BOXについて解説
■新車販売台数では数年間連続で1位になるほど売れている
■ノーマルとカスタム、エンジンの違いなどで多数のグレードが展開されている
軽自動車の超人気車種を詳しく解説!
  軽自動車において、とくに高い人気を誇っているのがN-BOX。現行モデルは2017年に登場しましたが、スーパーハイトワゴンのメリットといえる広大な室内空間を備えていることなどで、現在まで売れに売れまくっています。今回はそんなN-BOXがなぜ高い人気を誇っているのかを追求していきましょう。
軽自動車のみならず登録車を含む新車販売台数第1位
  2022年度上半期(4〜9月)における新車販売台数において第1位になったのがN-BOX。2022年年間の販売台数でも1位となりました。
  2022年上半期の1位というのは、軽自動車はもちろん登録車も含んでいる記録。また、2011年に初代が登場して以来、2013年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年と年間四輪車販売台数1位を獲得しているN-BOXは、まさに怪物軽自動車といえる存在です。
  ここまで売れているのはさまざまな魅力があるからこそ。なぜN-BOXは高い人気を誇っているのでしょうか。
N-BOX人気の理由
 その1:軽最大級の室内空間
  初代からN-BOXが長年売れ続けている大きな要因は、軽自動車屈指の室内空間を有していることでしょう。
  クラス最大級と評される室内空間は、前席、後席ともに頭上空間が広大。180cmを超える大人が乗車しても200mm以上のゆとりがあります。荷室もテールゲートを薄型化したことなどで、先代から床面長を拡大。また、使いやすさを増すために開口部の高さを75mm下げていることも特徴です。
  これは、N-BOXがフィットゆずりのセンタータンクレイアウトを採用していることが大きな理由ですが、加えて2代目がプラットフォームを刷新したことも大きく貢献しています。
  プラットフォームと同様に刷新されコンパクト化を実現したパワーユニットと組み合わせることでエンジンルームを縮小。その分、キャビンを拡大してことで室内の開放感が増し、装備が充実しているにもかかわらず軽量化も実現しました。
  当然、2代目のリヤシート足元空間も十分。広さに定評があった先代からさらに25mm延長されています。
  標準モデル、カスタムともに左右分割式のリヤシートは座り心地が抜群。ただし、シートの座面長はやや短めで、大柄な男性であればもう少し長さが欲しいなと感じるのではないでしょうか。
  ラゲッジルームもクラストップクラス。リヤシートを倒すと自転車も余裕で積み込むことが可能で、シートをフルフラットにすると大人の車中泊も問題なく対応できます。
  広大な室内空間を有するN-BOXは多彩なシートアレンジも特徴。グレードにより「前席フロントベンチシート+後席スライドシート(チップアップ&ダイブダウン機構付き)」、「助手席スーパースライドシート+後席スライドシート(チップアップ&ダイブダウン機構付き)」と仕様はわかれますが、とくにスーパースライドシート仕様のアレンジは秀逸です。
  助手席を最前端までスライドすると、スライドドアからも運転席に乗り込むことができ、助手席を後方にスライドすることでウォークスルーになるなど、乗車人数やシーンに合わせ使い勝手を変更することが可能です。
 その2:上質なインテリア
  ステアリングホイールの上からメーターを視認するアウトホイール式インパネが特徴の2代目インテリア。ベージュやブラウンを中心としたカラーで仕立てられたN-BOX標準モデルのインテリアを、ホンダは「心地よい時間が流れるモダンな空間」と称しています。
  一方、N-BOXカスタムのインテリアは「漆黒に映えるクロームメッキの輝き」をテーマに、黒を基調としたカラーリングと随所に配されたクロームメッキでコーディネート。シートもブラック×ガンメタで仕上げられているなど上質さを感じる配色です。精悍な外観に合わせシックで高級感あふれるインテリアは、N-BOXカスタムの大きな特徴といえるでしょう。
  ただ、カフェをイメージしたという標準モデルの心地よい空間もなかなかのもの。正直、どちらも捨てがたくグレード選びに苦労するかもしれません。
 その3:モダンなエクステリアデザイン
  スーパーハイトワゴンのN-BOXは、先程からお伝えしているように室内の広さが大きなメリット。ただ、2代目の開発にあたり広さはもちろんプラスアルファの価値を生み出すことをテーマにデザインを行ったといいます。
  デザイナーが初代に乗り込みN-BOXの魅力を体感しながらデザインを決めた2代目は、初代からのキープコンセプトではありますが、よりモダンなフォルムへ進化しました。
  標準仕様はより“らしさ”を追求、N-BOXカスタムの外観は精悍さとアグレッシブさを備えた顔つきを備え、高級感も合わせもつ外観に仕立てられています。
  LEDランプを囲む丸いポジションランプなど、優しい見た目の標準仕様と比べN-BOXカスタムはワイルドで迫力を押し出した造形が特徴。フロントマスクはアッパーグリルのメッキ部が立体化され、エアロパーツやメッキをうまく使いこなしていることで大人が乗っても似合う上品な佇まいも備えました。
  また、N-BOXカスタムはヘッドランプ上部に軽自動車で初となるシーケンシャルウインカーを備えたことも大きなトピックスとなり、ライバル車が追従しています。
 その4:先進予防安全機能が標準装備
  N-BOXは全グレードにホンダの先進安全運転支援システム「ホンダ・センシング」が装備されています。
  ミリ波レーダーと単眼カメラなどで運転時の危険を検知する「ホンダ・センシング」には、前を走るクルマと適切な車間距離をキープしながら追従してくれる“アダプティブクルーズコントロール(ACC)”、バック時に車両の後方や斜め後ろにある障害物の接近を知らせてくれる“パーキングセンサーシステム”、また走行時の安心を高めてくれる“衝突軽減ブレーキ”など多彩な予防安全性能を備えています。
  N-BOXに搭載される「ホンダ・センシング」は、2019年の改良で衝突軽減ブレーキ(CMBS)やリアワイドカメラの性能を向上。
  2020年に行われたマイナーチェンジで後方誤発進抑制機能にも用いるソナーセンサーを4個へ増やすことで、後方の障害物の接近を検知しドライバーに注意を促すパーキングセンサーシステムを追加。駐車時などでの安心感が増しています。
 その5:すぐれた走行性能&燃費性能
  先程お伝えしましたが、プラットフォームとともに刷新されたのがパワーユニット。2代目に搭載されるS07B型660cc直3エンジンは、従来のエンジンとくらべロングストローク化され、燃費とパワーの向上を実現しました。
  S07B型直3エンジンは、標準モデルとカスタムともにNAとターボを用意。NAエンジンの最高出力は58馬力、ターボエンジンは64馬力を発揮。トランスミッションは各グレードや駆動方式問わずにCVTが組み合わされています。
  気になる燃費性能ですが、NAエンジンの燃費性能はFFが21.2km/L、4WDが19.8km/L。ターボ付きエンジンはFFが20.2km/L、4WDが19.0km/L(いずれもWLTCモード燃費)。
  マイルドハイブリッドエンジンを装備するスズキ・スペーシア(22.2km/L・FF)にはおよびませんが、N-BOXカスタムの燃費性能も優れていることがわかります。
用意されたグレードはなんと19種類!
N-BOXとN-BOXカスタムの違い
  N-BOXはライバルとなるダイハツ・タントやスズキ・スペーシアと同じく標準モデルとカスタムをラインアップしています。
  では、このN-BOXとN-BOXカスタム、外観はどこが異なっているのでしょうか。
  まずはフロントマスクから。N-BOXカスタムのフロントグリルは標準仕様と比べ精悍さが強調。迫力が増した専用グリルとなりました。
  外観の違いはフロントだけでなく、N-BOXカスタムにはリヤライセンスガーニッシュやリヤバンパーもカスタム専用パーツを装着されています。
  また、ヘッドランプやテールランプの形状も異なります。N-BOXカスタムはシルバー色のバーで上下に分割された9灯式フルLEDライトが配され、ヘッドランプ上部に設置されたウインカーはシーケンシャルタイプとなります。ちなみにシーケンシャルウインカーは軽自動車で初めて採用されました。
  その他、N-BOXカスタムには標準モデルにはない装備として15インチホイールが用意されています。また、標準モデルがスチールホイールかホイールキャップしか選ぶことができないのに対して、専用14インチアルミホイールがラインアップされているのもN-BOXカスタムの特徴です。
N-BOXのグレードや価格
  N-BOXは標準モデルが10、N-BOXカスタムには9つのグレードが用意されています。
  標準モデルのエントリーグレード「G」はFFが144万8700円、「Lターボ・スロープ」の4WDが206万8000円と価格差はありますが、基本は「G」「L」そして上級グレード「EX」をベースにNAかターボか、またスロープ装着車かによりグレードが別れています。
  カスタムは標準モデルとは異なり「G」が用意されず、「L」「EX」の2グレードをベースにエンジンやボディタイプによりグレードが別れ、価格は178万9700円〜225万2800円となります。
「ホンダ・センシング」やフルオートエアコンなどはエントリーモデルにも備わっているN-BOXですが、あくまで「G」は法人向け仕様。また、助手席スーパースライドシートが欲しい場合は標準モデル、カスタムともに「EX」を選ぶ必要があります。
まとめ
  売れるものには理由がある、この言葉はまさにN-BOXのためにあるのではないでしょうか。これまでいくつも売れる理由を挙げてきましたが、そのいずれもが「これなら売れるよね!」と納得できるものばかり。
  当然、3代目となる次期モデルの開発が進められているでしょうが、売れまくる現行モデルからどのように進化するのか、いまから楽しみでなりません。

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