升酒の正しい飲み方を知って日本酒を楽しもう。おすすめの日本酒も紹介

KUBOTAYA
2023.02.06 08:20
升になみなみと日本酒を注いで飲む「升酒」。どうやって飲めばいいの?と思ったことがある方は多いのではないでしょうか。この記事では、升酒の正しい飲み方や楽しみ方、おすすめの日本酒を紹介します。
升酒とは
「升」になみなみと日本酒を注いだものを「升酒」といいます。まずは、升酒とはどんなお酒なのかを理解する前に、升の意味や種類について見ていきましょう。
升の意味
そもそも「升」とは、どんなものなのでしょうか。私たちがよく知る升は、飲食店やお祝いの席で、日本酒を注ぐ際に出てくるもの。お酒の場を楽しんだり祝ったりする酒器の一つとして知られています。

しかし、もともと升は計量のための道具として使用されていました。その昔、領主に米を年貢として納めていた時代に、人々は升を使って米の量をはかっていたのです。神様へのお供え物を入れる器としても使用されており、当時から縁起のよい道具とされていました。現在では、升を使って計量することはほとんどありませんが、お酒の量を「一升(1800ミリリットル)」で表すなど、名残が残っています。

また、升という言葉の響きから「福が増す」「益々幸せ」といったイメージができるため、現在でも結婚式やお正月などお祝いの場で使用されています。
升の種類
升酒に使用する升は、実は「木升」と「塗升(ぬります)」の2種類に分けられます。用途は同じですが、使用するシーンで升の種類を選んでみても面白いでしょう。それぞれの違いを紹介します。

・木升
温かみのある木を原料にした升。神社の建造や神事に使われてきたという縁起のよい桧(ひのき)や杉、樅(もみ)を原料に使用していることから、主に結婚式やお正月などお祝いの席で用いられています。
木升の最大の特徴は、奥深い木の香りと日本酒の香りを同時に楽しめること。普段飲む味わいとは異なる表情を見せてくれるでしょう。木材によって香りが異なるため、素材にこだわってみるのもおすすめです。

・塗升
プラスチックの容器にウレタン塗装などで仕上げた升。基本的に外側は黒く、内側は赤く塗られており、見た目の華やかさや豪華さが特徴です。乾燥や湿度に弱い木升よりも手入れが簡単で、自宅で手軽に楽しめます。
升酒の正しい飲み方
ふらっと立ち寄った飲食店で、思いがけず升酒を出されて飲み方に困ったという方は少なくないでしょう。ここでは、升酒の正しい飲み方を紹介します。正しい飲み方を知って、日本酒をもっと楽しみましょう。
4本の指で升を持つ
まずは、升酒の正しい持ち方から。勝手が分からない場合は、升を鷲掴みにしてしまいがちですが、それはマナー違反。スマートではありません。親指以外の4本指で下部分を支え、親指を升の縁に添えるのが正しい持ち方です。

升酒はなみなみとお酒が注がれているので、こぼさないように注意しましょう。
升の縁から飲む
正しい持ち方ができたら、次は飲み方です。始めのうちは日本酒がなみなみと注がれているため、こぼさないように角から飲んでしまいがちですが、これも正解ではありません。升の側面の平らな部分に口をつけ、静かにすするように飲むのが正解です。
升の角に塩を乗せる
愛飲家におすすめの飲み方が、升の角に塩を乗せて飲むこと。昔から塩は日本酒のつまみとして親しまれてきました。升の角に乗せた塩を舐めながら日本酒を飲むことは、古くからある飲み方の一つです。

日本酒に塩なんておいしいの?と思うかもしれませんが、これが意外とよく合います。ミネラル豊富な塩やシャープな辛みが特徴の岩塩など、日本酒との相性を考えて塩を選ぶことで、升酒の楽しさがさらに広がります。
升酒の一種「もっきり」とは
升の中にグラスを入れて、そこに日本酒をなみなみと注ぐのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。これを「もっきり」といい、ギリギリまでお酒を注ぐ「盛り切り」「盛りこぼし」という言葉に由来しています。

なみなみと注がれてしまうと、どうやって飲めばいいのか困ってしまいますよね。もっきりは、まず直接グラスに口をつけ、なみなみと注がれた日本酒をすするのがポイント。もしくは、グラスを傾けて日本酒を升に移します。あとはグラスを持ち上げていつものように飲み進め、グラスの中身が少なくなってきたら、升の日本酒をグラスに移します。

最近では、どれくらいまで日本酒を注ぐのかパフォーマンスしている飲食店もありますね。グラスだけでなく升をいっぱいにしてくれることもあり、日本酒の楽しみ方が広がっています。
升酒におすすめの日本酒
升酒の基礎知識を知ったところで、升酒におすすめの日本酒を2つ紹介します。升酒は木の香りを楽しむために、香り控えめな日本酒を選ぶのがおすすめです。升を使って、日本酒を楽しく味わってみましょう。

※こちらの記事内で紹介した商品の価格は2023年1月27日現在のものです。
久保田 百寿
「久保田」シリーズの中で、基本形といわれている特別本醸造酒です。ドライですっきりした味わいが特徴でありながらも、原料米が織りなすふくらみのある酸味と辛みがスッと口の中に広がります。香味はやや穏やかなため、升酒にして木の香りを楽しんでみてもいいでしょう。

そのままではもちろんのこと、シンプルでクセがないため食中酒としてもおすすめです。日常使いしやすい価格なのも嬉しいポイント。飲み飽きせず、毎日飲みたい日本酒です。

久保田 百寿
1,800ml    2,143円(税込2,357円)
720ml    987円(税込1,085円)
久保田 千寿 純米吟醸
「久保田 千寿 純米吟醸」は、料理の味の邪魔をしない上品でバランスの取れた純米吟醸。激しく移り変わる時代に合わせ、「久保田 千寿」の綺麗ですっきりとした特長はそのままに、酸味や旨味のバランスがとれた、現代の食文化に寄り添う日本酒です。升酒にして木の香味を含ませてあげると、より奥深い味わいを楽しめます。

和洋中どんな料理ともマッチングが可能で、バターやマヨネーズを使ったコクのある料理とも相性抜群。料理の味わいを引き立てます。

久保田 千寿 純米吟醸
1,800ml    3,018円(税込3,319円)
720ml    1,397円(税込1,536円)
300ml    698円(税込767円)
升酒で日本酒を楽しもう
升酒は、新たな日本酒の一面を見せてくれるだけでなく、お酒の場をより楽しく演出してくれます。いつも飲んでいるグラスを、升に変えるだけ。それだけで気分は高まり、日本酒への興味も深まるはず。気軽に購入できる升もあるので、ぜひ自宅で、飲食店で升酒を楽しんでみてくださいね。

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