日本酒「久保田」と楽しむ、愛媛県のご当地グルメ4選

2023.02.02 11:50
毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンライン飲み会「久保田ご当地グルメ部」。今回は、愛媛県をテーマに開催しました。ファンや社員おすすめの、久保田と楽しめる愛媛県のご当地グルメをご紹介します。
久保田ご当地グルメ部とは
「久保田ご当地グルメ部」とは、毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンライン飲み会です。
ご当地グルメには、全国的に有名なものから本当に地元の人しか知らないものまで、様々なグルメがあります。そんな知られざるグルメと日本酒・久保田を、地元の方はどんな風に楽しんでいるのでしょうか。

今回は、日本三古湯の一つに数えられる道後温泉が思い浮かぶ愛媛県をテーマに開催しました。ファンの方おすすめのご当地グルメとともに、美味しく楽しめる久保田もご紹介していきます。
北条鯛めし×久保田
真鯛を使った愛媛県の郷土料理、「鯛めし」。一言に鯛めしと言っても愛媛県内ではいくつかの種類があり、そのうちの一つが「北条鯛めし」です。松山市北部の中核的なエリアである北条に伝わるもので、新鮮な真鯛一尾を丸ごと昆布などで味付けして、ご飯と一緒に炊き込みます。具材は真鯛のみで、野菜等は入っていないシンプルな一品です。

ちなみに愛媛県は、大分県との間にある宇和海と瀬戸内海の2つの海に囲まれ、美味しい水産物に恵まれています。そんな愛媛県に住む人々にとって特になじみ深いのが、県魚にも指定されている真鯛なのです。天然真鯛の漁獲量、養殖真鯛の生産量ともに全国トップクラスで、中でも養殖生産量ではなんと30年以上連続で全国1位に輝いています。ごくごく限られた具材で作る鯛めしが浸透しているのも、愛媛県の水産王国としての一面を象徴しているのかもしれません。
北条鯛めしの実食
今回はお取り寄せの、すでに真鯛の身がほぐしてある鯛めしを用意しました。とは言っても、温めてみるといい匂いが鼻をくすぐり、お釜を開けると鯛の身もしっかり入っています。いつか現地で食べてみたいと思いを馳せつつ、湯気を立てるふっくらとしたご飯を一口食べてみます。真鯛と昆布のうま味がご飯に染み込んでいて、とても上品な風味の炊き込みご飯です。素材がいいと余計なものを加える必要はないというのがよく伝わります。

「愛媛県には各地でそれぞれの鯛めしがありますが、私が一番縁が深いのは母の出身地である北条鯛めしです」ということでご紹介くださったファンの方は、食事と楽しむ吟醸酒「久保田 千寿」と合わせるのがおすすめだそう。「鯛のうま味に合うのはスッキリした飲み口の千寿です。ついつい進んでしまいます」とのことで私たちも実際に合わせてみると、鯛めしと千寿、それぞれのお米の風味が綺麗に重なるのか、千寿が持つ甘味やまろやかさがいつもよりはっきりと主張してきます。それでいてごく限られた素材だけで作られている鯛めしの品のよい風味は邪魔をしない絶妙な寄り添い方で、飽きの来ない組み合わせでした。
宇和島のかまぼこ×久保田
続いて紹介するご当地グルメは「宇和島のかまぼこ」です。宇和島市は松山市の南に位置し、かつては宇和島城を中心として栄えた城下町です。
そんな宇和島市の西側には、栄養をたっぷり含んだ黒潮が注ぎ込む宇和海が広がっています。宇和島市は先程紹介した通り生産量日本一である愛媛県の真鯛の養殖において、主要産地の一つとしてその記録を支えています。

宇和島市にとって、かまぼこをはじめとした魚の加工品作りも大事な産業。宇和島市では宇和海で獲れた鮮度のよい魚を原料に、素材の味わいを活かしたかまぼこが生産されています。捌いた魚に食塩を加えてすり潰し蒸すという、ごまかしの利かないシンプルな製法だからこそ、宇和島市には原料選びや製法にこだわったかまぼこ店が軒を連ねます。
宇和島のかまぼこの実食
親戚が愛媛県にいるというファンの方からは「元々かまぼこは好きでも嫌いでもなかったのですが、宇和島のかまぼこは素材が違うのかびっくりするほど美味しい」というエピソードが。期待に胸を膨らませつつ宇和島からお取り寄せしました。
「宇和島のかまぼこはしょっぱすぎず、でもちゃんと魚のいい香りがする」というファンの方の食レポを聞きながら実際に食べてみると、確かに控えめながらも魚のうま味がはっきりと感じられる味わいです。しなやかさがありつつ噛みごたえのある弾力も印象的です。

「日本酒と合わせるとかまぼこのうま味がすごく増す気がするんですよね。かまぼこのうま味にキリッとした『久保田 百寿』が合います」とのこと。私たちも同じ組み合わせを試したところ、飾らない肴と共に味わいたい百寿と素材のよさを活かしたかまぼこは、予想を裏切らない相性のよさです。
アレンジとして百寿に氷を加えてロックにしてみたところ、よりなめらかで軽快な風味になった百寿と、きめ細やかでプリっとした口当たりのかまぼことがさらに調和。かまぼこからじゅわっと染み出す魚のうま味が際立つようになり、食べる手も飲む手もどんどん進んでしまいました。
じゃこ天×久保田
3つ目に紹介する「じゃこ天」も、好漁場である宇和島市をはじめとした、愛媛県南予地方の海岸部で作られる特産品です。新鮮な地魚を骨や皮ごとすり潰して油で揚げて作られており、揚げかまぼこに分類されます。
おかずとして、あるいはおつまみとして、毎日の家庭料理になくてはならない存在で、それだけに食べ方も色々。そのまま食べるのはもちろん、火で炙る、じっくり煮込む、うどんやおでん、カレーの具として食べるというのも一般的です。

そんなじゃこ天の原料は、ホタルジャコをはじめとした地元で獲られる活きのよい小魚たちです。宇和島の人々は魚のすり身を素揚げしたものを「天ぷら」と呼ぶため、ホタルジャコの天ぷらということで「じゃこ天」と呼ばれ始めたという説があります。様々な種類の魚(雑魚)の天ぷらだから「ざこ天」と呼ばれ、そこから転じて「じゃこ天」となったという説もあるようです。
じゃこ天の実食
ファンの方曰く、「好みにもよりますが、少し焼いて生姜醤油をつけるのが、香ばしくてめちゃくちゃ美味しい」とのこと。「愛媛県にはじゃこ天の店がいっぱいあるエリアがあって、焼きたての温かいものをその場で食べるんです。お肉屋さんの前でコロッケを買って食べるみたいな感じにちょっと似てるかもしれないです」と、ファンの方から教わるご当地の風景を脳裏に思い描きつつ、私たちも愛媛県から届いたじゃこ天を食べてみました。

生臭さは一切なく、目をつぶったら目の前で魚を焼いてるんじゃないかと錯覚してしまうほどの香ばしい香りとふんわりした食感に、思わず驚きです。濃厚な味わいではあるものの、えぐ味や苦味は全くありません。

そんなじゃこ天の相棒としても、ファンの方から千寿の名が挙がりました。早速じゃこ天をおつまみに千寿を飲んでみると、じゃこ天から感じられる魚の甘味と、千寿のほのかな甘味がしっかり合います。後味は、雑味のない淡麗辛口のお手本とも言われる千寿が、緩みなくキリッと締めてくれ、間違いなく相性抜群のペアリングでした。
宇和島鯛めし×久保田
最後は「宇和島鯛めし」の登場です。同じ鯛めしでも、最初に紹介した北条鯛めしの炊き込みご飯とはまた違います。宇和島市で水揚げされた鮮度のよい真鯛の刺身を、生卵の溶かれたタレに絡め、そのタレごとほかほかのご飯の上に乗せて食べます。

ところでこの宇和島鯛めし、なんと宇和海にある日振島(ひぶりしま)を拠点とした中世の水軍(海賊)たち、あるいは漁師たちの食べていた料理にルーツがあるんだとか。
彼らは船上で茶碗を使って酒盛りをし、酒を飲んだその茶碗にご飯を盛って、そこに醤油をつけた刺身を混ぜて食べていたそう。今では高級感をも感じさせる宇和島鯛めしの発端が、中世の海の男たちの発明したがっつり男飯にあるなんて意外ですね。
宇和島鯛めしの実食
「飲んだ後の〆に最高なのではないかと思います」と一言添えて宇和島鯛めしを紹介してくださったファンの方。お取り寄せしたものをいただいてみると、確かにその通り! ご飯は生卵の入ったとろみのあるタレに浸かることでさらさらした口当たりに。まるでお茶漬けのようにテンポよく食べ進められてしまいます。古来の海賊や漁師も、洋上での酒盛りの〆にこの一杯を食べていたのかも、と想像が膨らみます。

そんな歴史を持つ宇和島鯛めしに合わせる久保田としてイチ押しなのが、再び登場の百寿。プリプリとした食感でほどよい脂の乗った真鯛の刺身、そしてみりんや生卵の風味によってまろやかな味わいをしているタレ、そのどちらからも甘味を感じられるため、ドライで辛口の百寿と口の中で見事に補い合います。宇和島鯛めしのみで食べる時以上に、真鯛の持つ魚らしいうま味がぐっと際立つ満足感ある組み合わせを発見できました。
久保田ご当地グルメ部 今後の開催予定
「久保田ご当地グルメ部」は今後も開催していきますので、縁のある県や大好きな県の回への皆様のご参加、お待ちしております!

■「久保田ご当地グルメ部」 開催概要
対象:「KUBOTA MAIL NEWS」メルマガ会員
会場:オンライン(Zoom)
参加費:無料
お申し込み:「KUBOTA MAIL NEWS」に既にご登録の方は、メルマガに記載の応募フォームからアンケートに答えてお申し込みください。
「KUBOTA MAIL NEWS」にまだご登録されていない方は、下記URLからご登録ください。
https://www.asahi-shuzo.co.jp/kubota/mailnews/
定員:各回4名様(最小催行人数1名様)
次回開催予定:
「宮崎県」 2023年2月20日(月)20:00~21:00(応募開始 2023年2月3日予定)
「三重県」 2023年2月21日(火)20:00~21:00(応募開始 2023年2月3日予定)

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