歴代全車が個性の塊! そして名車!! マツダ「ロータリーエンジン復活」を機に歴史を振り返ってみた

2023.01.27 17:30
この記事をまとめると
■マツダが11年ぶりにローターリーエンジンを搭載したMX-30 e-SKYACTIV R-EVを発売した
■MX-30 e-SKYACTIV R-EVはロータリーエンジンを発電用に使用するPHEVとなる
■1967年のコスモスポーツ以来、マツダの代名詞になっているロータリーエンジン搭載車を振り返る
マツダファンについに歓喜の瞬間が訪れた
  マツダが、ロータリーエンジンを発電用の動力として使うプラグインハイブリッド車(PHEV)を、ベルギーで発表した。発電用として新設計されたロータリーエンジン(8C型)は、モーター、発電機と同軸上に並べて搭載される。
  ロータリーエンジンを搭載したマツダ車はRX-8が最後で、2012年に生産を終了している。このためPHEVでのロータリー利用は11年ぶりの復活となる。ただし、MX-30に車種追加されたPHEVは、電気自動車を基にしたモーター駆動なので、ロータリーエンジンが直接駆動に関わるわけではないようだ。
  マツダがロータリーエンジン車を発売したのは、1967年のことである。クルマはコスモスポーツというふたり乗りのスポーツカーだった。小型で高出力というロータリーエンジンの特徴を活かした外観も独創的で、いまなお魅力にあふれている。旧車の扱いになってから試乗の機会を得たが、軽量で小型というロータリーエンジンの価値を活かした、軽やかで壮快な運転を味わわせるスポーツカーだった。
  次いで、1968年にはロータリーエンジン車の拡販を目指し、ファミリアにロータリーエンジンが搭載された。車名は、ファミリアロータリークーペだ。さらに翌1969年には上位車格のルーチェにもロータリークーペを追加している。1970年にはカペラが発売になった。ここで、それまでの10A型に替え、排気量を増大した12A型のロータリーエンジンが開発されている。
  1971年に発売されたサバンナRX-3は、日産スカイラインGT-Rとレースで雌雄を決し、GT-Rの連勝を阻んだことで名をあげた。RX-3の車種体系は、クーペとセダンのほかにステーションワゴンも設定されている。
  1972年に発売されたルーチェの2代目では、翌1973年に、さらに排気量を増した13B型が搭載された。ルーチェではまた4代目で世界初のロータリーターボエンジン車が1982年に誕生している。
ロータリーの歴史はマツダの歴史でもある
  コスモスポーツは初代のみだったが、コスモという車種は継続して世代を重ね、1990年の4代目では、3ローターのロータリーエンジンをはじめて搭載した。ピストンが上下するレシプロエンジンとの比較では、2ローターが4気筒相当であるとすると、3ローターは直列6気筒的な位置づけと考えられ、1ローター増えたことによる排気量の増大に加え、ローター数が増えたことによりいっそう滑らかで上質な加速を味わわせた。
  翌1991年に、マツダはフランスのル・マン24時間レースで、4ローターエンジンを搭載する787Bにより日本の自動車メーカーとして初の優勝を飾ったのであった。
  コスモスポーツ以来のロータリーエンジンならではという小型・高性能を活かした車種として、1978年にRX-7が登場する。当初は、サバンナRX-7と名乗った。そして3世代の歴史を刻み、2002年に生産を終了し、2003年に販売を終えた。
  これに続くのが、4人乗りで、観音開きの4ドアのRX-8になる。そして、2003年から2012年まで販売されたのであった。
  通算46年に及ぶロータリーエンジン車の発売を通じて、マツダ社員はもちろん、消費者もマツダとロータリーエンジンを重ねて思う人は多いだろう。そうした点からも、発電用とはいえ、PHEVでのロータリーエンジン採用は、注目を集めることになる。

あわせて読みたい

私の最後のクルマ、ロードペーサー、4代目レンジローバー…… 【復刻・徳大寺有恒「俺と疾れ!!」】
ベストカーWeb
耐久性は24万km!! かつてのロータリーと何が違う? MX-30 ロータリーEVで見えた可能性
ベストカーWeb
若者の5人に1人が持っている!ゴールドカードではじめるポイ活
antenna
電気のみで700km以上走れる!「マツダ MX-30 Rotary-EV」はコンパクトSUVの魅力的選択肢!
MEN'S EX
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】 ロータリー復活に沸く今 改めて4ドア4シータースポーツカー「RX-8」を振り返る!
ベストカーWeb
dアニメストアが新テレビCMを公開!
antenna
マツダMX-30ロータリーEVモダンコンフィデンス(FWD)【試乗記】
webCG
決算の数字は良好に見えるんだけど……お家芸のディーゼルも電動化には抗えなかった! 販売台数が伸び悩むマツダの苦悩
ベストカーWeb
竹材専業メーカーより自然派国産商品の母の日ギフトセット発売開始
PR TIMES Topics
今年度もマツダは一味違かったなー! 2023年春〜2024年春・マツダのいいニュース&悪いニュースまとめだぜ!
ベストカーWeb
え…いま何て言った…?? マツダ社長「ロータリーエンジン開発チーム立ち上げます」 マジかー!??【東京オートサロン】
ベストカーWeb
ビジネス界の未来を拓く 「STEVIE®️ AWARDS」の魅力にせまる
antenna
ロクヨンなのにエンジン再現!トミーテック、「マツダRX-8」をついにミニカー化!【モデルカーズ】
CARSMEET WEB
燃費は驚異のリッター49.5キロ!! MX-30 REVは質感が高い! ロータリーだからこそ付け加えてほしい機能とは?
ベストカーWeb
夏の楽しみ再び!「WATERBOMB JAPAN 2024」開催決定
antenna
能あるエンジンは性能を隠す!? チューニングのベースで大人気のエンジン4選とその理由
WEB CARTOP
こっそりトヨタや日産も作ってた! まだまだいくぜ! ロータリーを諦めないマツダに大拍手だ!
ベストカーWeb
日本に上陸したこのトロフィーは一体? 歴史あるヨットレース「アメリカズカップ」を知ろう
antenna*
【国内試乗】11年ぶりの復活を果たした新生ロータリーエンジン「マツダ・MX-30ロータリーEV」
CARSMEET WEB
「MX-30ロータリーEV」は選択肢としてアリか?
東洋経済オンライン