開けたらスゴイんです! 小柄なボディからは想像できない「でっかいエンジン」を積んだクルマ5選

2023.01.09 11:40
この記事をまとめると
■ボディサイズに見合わないほど大きなエンジンを搭載したクルマを紹介
■ボディの重さに対してエンジンが勝っているので怒涛の加速を楽しめる
■GT-Rのエンジンを搭載し、数台だけ製造されたスペシャルモデルもある
見た目からは想像できないほど大きいエンジンをインストール!
  この世には、「羊の皮を被った狼」という表現がぴったりな、隠れモンスターマシンがチラホラ存在しています。誰のために、なぜこんなクルマを作ったのか不可解になるほど、乗ってみてビックリするような狼たちです。今回はそんな、単なるコンパクトカーかと思いきや、大排気量エンジンを搭載していて走りは超ホット、というクルマたちをご紹介したいと思います。
  1台目は、オーリスの兄弟車として2007年に日本専用で発売された超ハイパワーマシン、トヨタ・ブレイドマスター。見た目はオーリスよりちょっと高級感があるかな? という感じなのですが、心臓部にはなんと3.5リッターのV6エンジンを搭載!
  これはレクサスGSやカムリなどと同じエンジンですが、なにせ車両重量が1500kgを切るハッチバックボディだけに、その加速はモンスター級。でも、運動性能と乗り心地の両立にこだわったというだけあって、低回転から扱いやすさもあり、まさにブレイドのトップグレードにふさわしい、上質な味付けになっているのが魅力です。
  2台目は、なんとなんと日産が世界に誇るスーパーカー、GT-Rのパワートレインを、コンパクトSUVであるジュークに搭載してしまったという、ちょっと狂ってるとしか思えないモンスターマシン、日産ジュークRです。最高出力は545馬力で、前後重量配分にもこだわったフロントミッドシップ・レイアウトを採用。最高速は250km/hオーバーだといいますから、ちょっとジョークが過ぎているような気もしますね。
  それもそのはず。このジュークRは当初、ル・マンをはじめ世界のモータースポーツシーンで活躍しているレイ・マロック社が製作したモデルで、発売されたのは欧州でわずか5台とも言われています。2015年にはバージョンアップしたジュークR 2.0が、英国のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで初公開され、ピタッと地を這うように疾走するジュークRの姿は意外にも格好よかったものでした。販売されたモデルはいまどこでどうしているのか、もし見かけたらビッグニュースになるかもしれないですね。
ジャジャ馬っぷりが楽しい!
  3台目は、ATとは思えない速さを見せた隠れホットハッチといえば、3代目のインプレッサWRX STI A-Line。通常の2リッター水平対向4気筒ターボエンジンではなく、2.5リッター水平対抗4気筒ターボエンジンを搭載。トランスミッションにはマニュアルモード付き5速ATを組み合わせていました。
  300馬力/43.0kg-mというパワーは2006年当時、国産車トップクラス。さすがSTIと名がつくだけに、MTモデルとの見た目の差はほとんどないのですが、インテリアではMTでは選択できない本革の電動シートやガラスルーフが設定されていて、ちょっとプレミアムなスポーツモデルという位置付けとなっている印象でした。
  4台目は、日本で「ホットハッチ」と呼ばれるモデルのひとつである、ルノー・クリオV6。1980年代にWRCで大暴れし、数々の伝説を作ったルノー5(サンク)ターボの再来だと、それはそれは注目を集めたものでした。
  ブリッと大きく張り出したリヤフェンダーのラインや、小さなボディにスーパーカーの迫力を備えたところなど、現代のコンパクトカーには真似できない要素がたくさんあります。搭載されるのは、レブリミットが7100rpmという高回転に引き上げられている、3リッターのV6自然吸気エンジン。6速MTでそのパワーを引き出せば、ジャジャ馬ともいえる危うさで駆け抜けていくのです。ドライバーのすぐ後ろから大きな音を響かせるエンジンを感じながら走る、独特の世界観も今のクルマとはまったく違うところです。
  5台目は、コンパクトモデルで「ストレートシックス」が堪能できる数少ないモデル、BMW 135iクーペです。BMWのエントリーモデルであるコンパクトカーに、3リッター直列6気筒エンジンを搭載しており、306馬力/40.8kg-mという怒涛のパワーを秘めたモデルとなっています。
  V6エンジンでは出せないような、スカッと突き抜けた、1本筋が通ったようなエンジンの存在感をヒシヒシと感じながら走るという、直6エンジンならではの味わい。よくこのコンパクトなボディにそれを詰め込んだなと感心するくらい、見た目からは普通の1シリーズの雰囲気を醸し出しているのも、乗ってからの驚きを倍増させているようです。
  近年はエンジンのダウンサイジングがどんどん進み、大排気量エンジンの時代は終焉を迎えつつありますが、だからこそ今一度は乗っておいて損はないモデルたちとも言えそうです。

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