料理教室の主宰や数々の料理本を執筆する冷水希三子さんに、野菜と甘海老のかき揚げレシピを紹介していただきました。サクサクとした食感においしく揚げるコツが満載です!
甘海老とタマネギのかき揚げ
甘海老のぷりぷり、タマネギのシャキシャキとした歯ごたえがたまらない一品。やさしい甘さを、三つ葉の爽やかな香りが引き立てます。
材料(1~2人分)
タマネギ:1/3個
三つ葉:8本
甘海老:10尾
薄力粉(まぶす用):大さじ2/3
A(揚げ衣)
薄力粉(ふるっておく):大さじ2
冷水:大さじ2
卵黄:小さじ1
揚げ油:適量
塩:適量
作り方
タマネギは5mm幅のくし切りにしてほぐしておく。
おいしく作るコツ
タマネギをほぐしておくことで、粉が付きやすくなります。
三つ葉は3cm長さに切る。甘海老は殻をむく。
ボウルに1と2を入れ、薄力粉(まぶす用)を加えて全体に行き渡るように混ぜる。
おいしく作るコツ
材料全体に薄力粉をまぶしておくことで、揚げるときに衣がはがれにくくなります。
鍋に油を入れて熱する。
揚げる直前にAを切るように混ぜ合わせ、揚げ衣を作る。
おいしく作るコツ
・揚げ衣の材料を混ぜ合わせるとき、練らないように気を付けます。
・切るように混ぜ、冷水を使うことで、粘り気(グルテン)が出にくくなるので、サクサクとした食感に揚がります。
3に5を入れてさっくりと混ぜ合わせる。
揚げ油の温度が160~170℃になっているか確認する(4の鍋を箸で混ぜ、箸の先を底につけたときに、下の写真のように小さな泡が出始めるくらいが目安)。
油を熱した鍋の底に箸をつけ、小さな泡が出たら160~170℃の目安
6の1/3~1/4ほどを、油を塗ったしゃくしなどに薄く取り、鍋の縁からゆっくりと落とし入れる。油の温度が下がらないよう、一度に揚げるのは1~2個に。
しゃくしにタネの1/3~1/4を取り、鍋の縁からゆっくりと落とす
1分ほどしたらひっくり返し、油の温度180℃くらい(160~170℃のときよりも、箸の先から出る小さな気泡の量が少し増えたらOK)でさらに1分ほど揚げる。
1分ほどでひっくり返し、油の温度180℃くらいでさらに1分ほど揚げる
おいしく作るコツ
・ひっくり返すときは上の写真のような、しゃくしや大きなスプーンなどを使うと、バラけず扱いやすいです。
・ひっくり返した後、生地が厚くなっているところに箸を刺して小さな穴をあけておくと、揚がりやすくなります。
もう一度ひっくり返して、ほんのりきつね色となり、出てくる泡が小さくなって表面が固まったら、油からあげる。
もう一度ひっくり返し、表面が固まったら油からあげる
最後に
旬の甘海老のおいしさを、野菜のうまみと共にぜひ味わってみてください。冷水希三子さんプロフィール
冷水希三子/Kimiko Hiyamizu
料理家/フードコーディネーター/料理教室主宰
レストラン、カフェでの勤務を経て、フードコーディネーターとして独立。季節の味や素材を大切にしながら、雑誌や広告などを中心に活躍。著書に『さっと煮サラダ』、『スープとパン』(いずれもグラフィック社)、『ハーブのサラダ』(アノニマ・スタジオ)など。
ホームページ/Instagram/Twitter/冷水希三子さんプロフィール
特有の辛みや、においのあるタマネギ。辛み成分である「硫化アリル」は、血液をサラサラにすると言われています 。また、炒めたタマネギはうま味成分であるグルタミン酸を含んでおり、料理をいっそうおいしくする薬味としても効果を発揮します。
最終更新:2023.01.05
文・写真:冷水希三子
監修:冷水希三子、カゴメ