1994年にはGTアソシエイションが立ち上げられ、本格的にJGTCがスタートした。第4戦SUGOからはトヨタ・スープラも参戦を開始。1994年モデルのR32 GT-Rは、グループA用車両からの転用ではなく、すべてホワイトボディから製作された。
「カルソニックスカイライン」は4WDのままとしたが、「ユニシアジェックススカイライン」と「ZEXELスカイライン」はFRの2輪駆動とした。これによりトランスファーやフロントのドライブシャフトなどが不要となり40〜50kgほど軽量化され、フロントヘビーが解消された。さらに4WD車の40kgハンディもなくなった。トランスミッションはXトラックの6速シーケンシャルを採用。ただしサスペンションはマルチリンクのままであり、希望する車高まで下げられなかったという。
1994年のGT1クラスには、この3台の他にもグループN車両ベースの「ジョンソンスカイライン」、前年のチャンピオンモデルを流用した「コクピット館林GT-R」と合計5台のGT-Rが参戦。開幕戦で優勝し、続く第2〜3戦で表彰台を獲得した「カルソニックスカイライン」の影山がシリーズを連覇した。なおN1仕様のR32 GT-RでGT1クラスにスポット参戦したチームもあった。
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