1カ月後にデビューした三菱ランサーも、バイオレットと似たような誕生の経緯がありました。つまりミドル・クラスの初代コルト・ギャラン(A53/54系)がモデルチェンジによってアッパーミディアム・クラスの2代目ギャラン(A112/114/115系)へとサイズアップ。これを受けて登場したミドル・クラスのセダンでした。
さらにランサーの場合は2年前に登場していたギャラン・クーペFTOのセダン版、との意味合いもあったようです。メカニズム的にはやはり2代目ギャランやFTOから転用されたコンポーネントが多く、サスペンションはコンベンショナルなマクファーソン・ストラット式とリーフリジッドの組み合わせで、搭載されたエンジンは1.2LのOHV(ネプチューン)と1.4L/1.6LのOHC(サターン)で、半年後に追加設定された1600GSRでは1597cc(ボア×ストローク=76.9mmφ×86.0mm。ツインキャブを装着して最高出力は110ps)の4G32、通称サターンエンジンを搭載していました。
これもまたバイオレットと同様ですが、ランサーもラリーで活躍したイメージが強いモデルでした。1973年に挑んだサザンクロスラリーではデビューイヤーながら1-2-3-4フィニッシュを飾るなどライバルを一蹴。1976年まで4連覇を果たしました。
またデビューした1973年から始まった世界ラリー選手権のサファリでは、ジョギンダ・シンが見事初優勝。1976年には1-2-3フィニッシュでマイスターぶりをアピールしています。
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