近づきすぎ注意の警告機能まである! 後ろにつくとついつい追尾したくなる「テールランプ」のクルマ4選

2022.12.16 11:40
この記事をまとめると
■テールランプが印象的なクルマを紹介
■ただ光るだけでなく、後続車に接近しすぎ等の合図を伝える機能を装備したモデルもある
■テールランプに最新技術を惜しみなく投入しているケースも増えつつある
後ろ姿が印象的すぎて忘れられない!
  人もクルマも、顔と同じくらい後ろ姿に気を遣うことが大事だと言われますね。面と向かってジロジロとその人を観察することはなかなか難しいですが、人は後ろに目がないので、本人に気づかれずにじっと観察することができてしまうのが、後ろ姿。「メイクはバッチリなのに、髪の毛先がパサパサだな」なんて、ついつい欠点が気になってしまうこともあるし、抜群のスタイルに好感度が爆上がりすることもある、とても重要なポイントかもしれません。
  クルマの場合は、フロントマスクよりもむしろ、後ろ姿に惹かれたり、抜き去られたときに鮮烈に印象に残るシーンさえあります。今回は、そんなときに1度見たら忘れられないくらい、個性的なテールランプを持つクルマたちをご紹介したいと思います。
  1台目は、最先端の技術を採用しつつ、デザインとしても前衛的で衝撃を受けるほどなのが、アウディA8。このクルマ、昼間見ても美しいテールランプなのですが、闇夜に見るとその美しさは格別です。
  というのも、A8に採用されているのは厚さ1mm未満だという有機ELパネル。片側に4枚が配されており、1枚がふたつに区切られていて、施錠・解錠に合わせて点灯するほか、走行モードでダイナミックを選択すると点灯パターンが変わる演出があります。これも、微細な3次元のセグメントに分割できる有機ELだから可能になったこと。
  アウディではこの有機EL採用のテールランプはTT RSクーペ/ロードスターのオプションとして初めて登場しましたが、そこから年々進化し、ついに2022年モデルのA8では、停車時に後続車が2m以内に近づくと、すべての有機ELを点灯させることで車間距離の確保を警告することもできるようになっています。
  2台目は、1996年に日本発売と少し昔のモデルになりますが、いま見ても個性的だなと感じるのが、アルファロメオGTV/スパイダー。伝統の名前を受け継いだ、2+2シーターのスポーツクーペ/カブリオレです。
  このデザインは、イタリアを代表するカロッツェリア「ピニンファリーナ」に在籍していた、エンリコ・フミア氏によるもので、フミア氏がデザインに参画したクルマといえば、ランチアY(イプシロン)、アルファロメオ164など、ちょっと奇抜なデザインのクルマばかり。このGTV/スパイダーも、一見するとエモーショナルなスタイルに思えるのですが、小さな丸目ヘッドライトと斬新な彫り込みをもつキャラクターラインの大胆さなど、相反する要素を1台に盛り込んだデザインで、とくに太く左右を貫く直線的なテールランプの個性的なデザインは注目を集めたものでした。
  赤いボディカラーを選んだりすると、テールランプの存在感はゼロに近く、そうしたところも斬新です。
メーカーのアイコン的役割も担っている
  3台目は、地を這うように低くワイドなシルエットで迫ってくるランボルギーニ・ウラカン。最新モデルであるウラカンテクニカは、最高出力640馬力、最大トルク565Nmの強大なパワーを持つ5.2リッターV10自然吸気エンジン搭載で、0-100km/h加速は3.2秒。バックミラーに小さく見えてきたなと思ったら、あっという間に追い抜かれてしまうことも度々ですよね。
  そんなときに鮮烈に目に焼き付けられるウラカンのテールランプは、「Y」の字が印象的。これはランボルギーニのデザインによく使われるモチーフで、たとえばウラカンテクニカでは、エアカーテンが組み込まれているバンパーにもこのモチーフがあります。テールランプはすっきりとシンプルなY字にもかかわらず、美しい発色で周囲を魅了。
  ランボルギーニとマサチューセッツ工科大学が共同で開発・製造し、2017年に初公開された電動スーパーカー、テルツォ・ミッレニオにも採用されていました。ランボルギーニ初のBEVは2028年に登場予定とされていますが、そこにもこのモチーフが継承されていくのか、楽しみですね。
  4台目は、量産車としては世界で初めて有機ELのテールランプを採用したBMW M4 GTS。このモデルは2017年の東京モーターショーに出展されており、初めて見る別次元の美しさ、繊細さを持つテールランプに釘付けになったものでした。
  近くで見ると、小さな花びらのような有機ELパネルが何層にも重なり合い、まるでアート作品のように感動的。当時の出展車のテールランプは試作品で、なんと0.2mmの薄さだったというから、なおさら衝撃的でした。その後、市販車には1.4mmの薄さで採用されており、光る前から「タダ者じゃない感」を放っています。
  有機ELはLEDとちがって自発光で面全体が均一に光ることや、自由に曲面がデザインできること、広い角度で光ることなどが特徴。そうした特徴を活かしたテールランプが今後、少しずつ増えていくのかもしれません。
  ということで、いつまでも眺めていたくなるようなテールランプや、事故防止にもさらに貢献するテールランプなど、これからの進化にもぜひ注目してほしいと思います。

あわせて読みたい

ランボルギーニ成功裏にある「戦略のプレゼン」
東洋経済オンライン
“自動車のあらゆる究極”をテーマ別に徹底検証 「究極の1台を探せ!」ル・ボラン2024年5月号、本日発売!!
CARSMEET WEB
【アマン京都】芸術品を思わせる「庭パフェ」期間限定販売
PR TIMES Topics
「モデナ」ならカッコいいけど日産だったら「ヨコハマ」…か…地名が車名になったクルマの事情たち
ベストカーWeb
これは歴代最高のデキじゃないか? ブランド自体も忘れ去られ気味なランチアの新型イプシロンのデザインをプロが徹底チェック
WEB CARTOP
ビジネス界の未来を拓く 「STEVIE®️ AWARDS」の魅力にせまる
antenna
「ランボルギーニ・ウルスS」と「ウラカン・ステラート」の一団が、フレンチアルプスをかき回す!
CARSMEET WEB
伊ボローニャから山脈を駆け抜ける! 「ランボルギーニ・ウラカン」、V10エンジンで究極のドライブ
CARSMEET WEB
限界に挑戦し続ける姿勢とサステナブルな価値観。ヨットレース「アメリカズカップ」に世界が熱視線を送る理由
antenna*
【インタビュー】ランボルギーニ・ジャパン ゼネラルマネージャー ダビデ・スフレコラ氏「私たちの目標はランボルギーニが夢であり続けることです」
CARSMEET WEB
【国内試乗】走りの血中濃度が高められた宿命のリアルスポーツ。完熟極まった最終バージョン「ランボルギーニ・ウラカン・テクニカ」
CARSMEET WEB
にんじん本来の味わいを詰め込んだ「カゴメにんじんジュース 高β―カロテン」のおいしさを体験!
antenna
アウディがフラッグシップSUV「Q7」と「SQ7」の前後デザインを刷新
webCG
衝撃の「銀ピカ」アウディに東京モーターショーは騒然! のちのR8に繋がるアブス・クワトロの衝撃
WEB CARTOP
眞鍋かをりが実践する「睡眠習慣」とは?
antenna
アウディ新型SQ7 あらゆる状況下で圧倒的なパフォーマンス ライトにも個性を
RESENSE
コルサモードはランボルギーニの本領発揮と言わんばかりの本気度が伺える!「ランボルギーニ ウラカン テクニカ」【野口 優のスーパースポーツ一刀両断!】
CARSMEET WEB
「北海道の旅×フォトウェディング」期間限定のウェディングフォトスタジオ
PR TIMES Topics
プロポーションが素晴らしいジュリアTIの傑作モデル!「アルファ ロメオ ジュリアTI」【丸餅博士のヴィンテージ・ミニカー・ワールド】
CARSMEET WEB
【スクープ】ウラカン後継の電動V8搭載「ベイビーランボ」、デザイン詳細がついに明らかに!? 2024年内デビューか?
CARSMEET WEB
世界最高峰のヨットレース「アメリカズカップ」が追い求める「人の可能性」
antenna*