使ってわかった「手放せなくなる」感! すべてのクルマに「標準化」すべき装備9つ

2022.12.05 11:40
この記事をまとめると
■グレードを問わずに標準装備して欲しい9つを紹介
■登場から結構な年数が経過している装備もまだまだ標準装備されてないケースが目立つ
■便利なのはもちろん、安全運転にも繋がる装備が数多くあるので早めの普及を望みたい
いますぐにでも全車へ標準装備を!
  クルマの装備類は年々、進化、充実してきた。いまでは軽自動車にさえ先進的な機能装備が備わっている車種も多い。ところが、現代のクルマに必須と思われる装備が、標準化されていない例もある。そろそろ、全車標準にしてもいいんじゃない!? ここではそんな装備類を紹介したい。
●テレスコピックステアリング
  まず、クルマの運転、安全、快適にかかわる装備として、意外かもしれないが、ステアリングを調整するテレスコピックがある。ステアリングのチルト(上下)はほとんどのクルマに装備されているが、ステアリングのテレスコ(前後)の装備は、その多くは中上級車種に限られているのが実情。なんでそれが必須かと言えば、やっぱり、正しく、自身にとって最適なドライビングポジションをとることで、安全運転、運転疲労の低減に直結するからだ。
  ドライバーの体形はさまざまで、シートハイトコントロール、チルトステアリングだけでは、車種によって最適なドライビングポジションがとりにくいこともあるからである。
●ドアミラー自動折り畳み機能
  今のクルマのサイドミラーはドアミラーが当たり前になっているが、それの電動折り畳み機能もぜひ欲しいところ。理由のひとつは、ドアをロックすると自動で畳まれるため、視覚的に訴えかけることにより、ドアロックのし忘れ防止にも役立つから。
  そして、狭い駐車スペースでは、ドアミラーが車体の左右に大きな耳のように出っ張っているままだと、歩行者の体が当たるなど、ドアミラーのキズつきにも関わってくるからである。
●USBソケット
  車内では、このスマホ時代に、充電、通信のためのUSBソケットも不可欠。スマホだけでなく、簡易取り付け型のドライブレコーダーの接続にも欠かせない。中上級車種には標準装備されることもあるけれど、小型車、低価格車ではオプションとなるケースもまだまだ多いのだ。
  これだけ普及しているスマホは、充電切れともなればただの箱になってしまうことから、充電用のUSBソケットはぜひ標準化してほしい装備のひとつとなる。なお、スマホ置き場との位置関係も重要である。
メリットしかない便利機能たちをもっと標準で採用してほしい!
●巨大なバックドアの途中ストップ機能
  これは、ボックス型ミニバン、スーパーハイト系軽自動車にとって、全車標準装備にしてほしいと思えるのが、バックドアの途中ストップ機能。ボックス型ミニバン、スーパーハイト系軽自動車のバックドアは大きく、全開するためには、ボックス型ミニバンの場合、車体後方に約1mものスペースが必要になる。壁や後ろのクルマにギリギリに止めてしまうと、バックドアを全開できず、クルマを前に出す、アクロバティックな姿勢で荷物を出し入れすることになる。パワーバックドアであれば、途中で止めることもできるのだが、非パワーバックドアではそうもいかない。
  が、4代目ノア&ヴォクシーがそうした悩みを解消。カラクリを使ったフリーストップドアは、止めたいところでちょっとバックドアを押すことで、そこで止められ、車体後方にスペースがない場所でも、意外なほど、荷物の出し入れが容易になるのである。
  ボックス型ミニバン、スーパーハイト系軽自動車でパワーバックドアがコスト的に難しい車種、グレードでも(ノア&ヴォクシーを除いて)、そうしたアイディアを標準装備してもらいたいものだ。
●平均燃費計&外気温時計
  細かい話では、平均燃費計も標準すべき装備、機能だと思っている。それも、メーター内のできるだけ目立つ場所に”大きく表示!”である。平均燃費計の数値が視界に入ることで、たとえば19.9km/Lを指していたとすると、心理的に20km/L台に乗せたいと、より燃費に気遣った走りを行うアドバイス的インフォメーションになるからだ。瞬間燃費計だけでは、そうはなりにくい。
  また、外気温時計も、冬季にはぜひとも標準化してほしい装備だ。車内から外気温を知ることで、路面の凍結に対する環境がわかるので、安全運転に直結するのである。
●電動パーキングブレーキ&オートブレーキホールド機能
  電動パーキングブレーキ、オートブレーキホールド機能も、できれば標準装備してほしい装備だ。フットブレーキに対して足もとが広々し、踏む力も必要なくなる。また、レバー式に対しても、センターコンソール部分のスペースが有効に使えるメリットがある。
  しかし、なによりも高速走行に欠かせないACC(アダプティブクルーズコントロール)の渋滞時などでの停止保持機能、そして一般道での一時停止時にブレーキを踏み続けなくていいオートブレーキホールド機能とセットの装備だからである。軽自動車の採用例も増えてきているので(スズキを除く)、安心快適な運転をサポートする装備として、多くの車種に標準装備してもらいたい。
●ペダル踏み間違い抑制装置のブレーキ制御
  先進運転支援機能は、いまでは衝突軽減ブレーキ(自動ブレーキ)などが装着義務化されているが、そうしたくくりのなかで、全車に標準装備されていない、しかし標準装備してほしい機能が、まずはペダル踏み間違い抑制装置のブレーキ制御。
  なかには、ブレーキなしの”抑制”制御のみのタイプもあるのだが、高齢者のペダル踏み間違い事故が多発しているなか、ブレーキ制御付きだとより安心・安全ということだ。
●ブラインドスポットモニター
  筆者が衝突軽減ブレーキ以上に、普段の走行でありがたみを感じる先進運転支援機能のひとつが、ブラインドスポットモニターだ。一般道、高速道路を問わず、車線変更時のうっかり接触事故を未然に防いでくれる機能として、衝突軽減ブレーキより日常的というか、普段からありがたい装備だと思っている。
  装備するには車体後部にセンサーなどを埋め込む必要があり、車体全長に制限がある軽自動車への採用は難しいと聞いているが、そこを、事故低減のためにも、なんとか標準装備してほしい装備と言っていい。
●ACCのカーブ手前減速制御
  そうそう、いまでは軽自動車にもACC(アダプティブクルーズコントロール)が用意される時代になっているが、ACCは高速道路、自動車専用道路で設定した速度で走り、全車に任意に設定した距離で追従し、渋滞時には停止保持後、前車が発進すれば、再び追従走行を始めるなど、とくにロングドライブ、渋滞時にはありがたみMAXの先進装備。
  が、たとえば80km/hにセットして走っていて、カーブなどに遭遇しても、80km/h走行のまま。カーブによっては曲がり切ることができず(危険)、減速、ブレーキ、ACC解除の必要があり、ACCの便利さが損なわれてしまう。そこで、せっかくACCを装備するなら、プロパイロット2.0やアイサイトXの高精度3Dマップや準天頂衛星からの信号受信、ハンズオフまでは絶対に必要とは言えないものの(だってまだ高価だから)、せめて、カーブを認識して、カーブ手前自動減速制御を行ってくれる、日産のプロパイロットで言えば「ナビリンク」付きのような機能を、ACCの使い勝手をより便利かつ安全なものにするためにも、標準化してほしいところだ。

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