最大の原因はアメリカの「25年ルール」だ。知ってのとおりアメリカは日本と逆の左ハンドルで、右ハンドルのクルマは輸入すら認められていない。しかし製造から25年が過ぎた「クラシックカー」は対象外で、輸入もできれば公道を走ることも可能になる。
1999年から生産が始まったBNR34に25年ルールが適用されるのは2024年と少し先だが、アメリカで販売されなかったBNR34は映画『ワイルドスピード』シリーズの影響もあり、知名度と人気は日本を凌ぐレベル。解禁になればかなりの数が海を渡るだろうと予想される。
日本での価格高騰はこの25年ルールの影響が非常に大きく、数年前から多くのバイヤーたちがBNR34を買い集め、輸出できるようになる日を今か今かと待っている状況だ。冒頭で触れたとおり元々の生産台数が多くないことに加え、事故などで失われた個体もあり流通量はさらに減少しており、需要が供給をはるかに上まわれば価格が跳ね上がるのは必然。
この先も当分は値落ちする要素は見当たらず、コンディションのいい中古車はどんどん減っていく。もはやVスペックやMスペックといった限定車だけじゃなく、ベースグレードですら気軽に手を出せる価格ではなくなった。今から購入するなら相当な覚悟が必要だろう。
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