車検の見積もりを見たら謎の項目! 「スチーム代」って何? 断ってもいいもの?

2022.11.24 06:20
この記事をまとめると
■車検の見積もりに「スチーム代」が入っていることがある
■スチームは高圧洗浄のこと
■だいたい1000円から3000円ぐらいだが、1万円を超える例も
輸入車ディーラーでは1万円超えの例も!
  車検は愛車の状態をチェックする重要な機会。人間で言えば健康診断となる。ただ通すだけなら点検整備は必要ないが、同時に行う24カ月点検をしっかりと受けることで、不具合や消耗を発見して対応できる。
  最近は乗りっぱなしのクルマも多いので、車検制度自体を否定はしないが、気になるのは費用。同じことをするのでも、費用が大きく異なることがあり、経済的負担という点ではつらい目にあうことも。
  税金や手数料は規定のものなので安くすることはできないが、整備費などは検討の余地があるし、ディーラー、整備工場などの業者によって異なる部分。面倒とはいえ、見積もりを取って検討するのが安くするコツでもある。
  見積もりを検討する際に細かく見ていくとよくわからない項目があって、以前、本サイトでも紹介したショートパーツは代表的な例だろう。
  そしてもうひとつわからないのが、スチーム代だ。だいたいスチーム代は1000円から3000円ぐらいで、輸入車のディーラーだとなんと1万円を超える例もある。そもそもスチームというのは高圧洗浄のことで、プロは専用マシンを使って行う。イメージとしてはコイン洗車場の高圧洗車機に近い。
  なぜスチーム洗浄をするかというと、汚れを落として点検しやすくするため。スチーム洗浄のところに下まわり・エンジンルームと書いてあることからもわかるように、汚れやすい部分に対して行うものだ。
  ただ、ここでいろいろと疑問が出てくる。まず、下まわりはいいとして、エンジンルームを高圧洗浄してもいいかということ。最近のコネクターは防水になっているので問題ないし、実際に使うのは水ではなくて温水なので、細かいところに入り込んでもすぐに蒸発するということにはなっている。とはいえ、抵抗があるのは事実だ。
  そしてもうひとつ、そもそもの話なのだが、洗わないと点検できないほど汚くなっていないではないか、ということ。昔はオイル漏れなどが頻繁に起こったので、洗う必要があっただろうが、最近はトラブルや多走行でない限り、オイルは漏れないため、実際にリフトアップして下まわりを見ても汚れてはいない。そのまま目視で点検が可能だ。
  下まわり洗浄は汚れやすい雪国ではやったほうがいいこともある。またトラブルでオイルまみれのときも有効だ。外したオイルだらけのエンジンやミッションを単体でスチームをかけるのはいいと思うし、一気に汚れが落ちるのでスチームの効能自体はあるのは確かだ。ただし、エンジンルームにそのままかけるのは微妙で、実際はかけていない業者も多かったりする。
  問題は費用で、それほど汚れてもいないのに、専用の高圧洗浄機を使うとはいえ、ただ水なりお湯なりを噴射して洗うだけで数千円の別途料金を取るのは考えもの。1万円ともなると、なおさらだ。最近はディーラーでも必要に応じて行うとしているところもあって、必ずやらなければいけないということもなくなってきているので、疑問を感じたらカットをしてもらうように言ってみるのもいいだろう。

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