福岡市長選挙「投票に行く前にチェックしたい」構図と公約

radiko news
2022.11.19 08:30
2022.11.19 up提供:RKBラジオ
11月20日に投票と開票が行われる福岡市長選。選挙の構図や争点について、選挙戦を取材しているRKB報道部の三浦良介記者がRKBラジオ『田畑竜介 Grooooow Up』で解説した。
任期満了に伴う福岡市長選挙に立候補しているのは、届け出順にいずれも無所属で現職の高島宗一郎氏、会社員で新人の熊丸英治氏、元福岡市議で新人の田中慎介氏の3人。
事実上の与野党一騎打ち
田畑竜介アナウンサー(以下、田畑):選挙戦も折り返し、取材していていかがですか?



三浦良介記者(以下、三浦):街の盛り上がりはいまひとつといった感じでしょうか?この週末(11月12日・13日)、高島氏と田中氏は住宅街を中心にまわり、集合団地に向かって政策を訴えました。ベランダや窓からどれくらいの人が手を振ってくれるかで、どれだけ支持が浸透しているのか、また政策への手応えを感じることができるので、私も取材の時はそこに注目しています。一方、熊丸氏は天神や博多駅など都心部で街頭演説を行いました。



田畑:人口163万人が住む都市のリーダーを決める重要な選挙。選挙戦の構図はどうなっているのでしょうか?



三浦:今回の市長選は事実上の与野党一騎打ちの様相を呈しています。自民党や公明党など市議会の与党4会派からの支援を受け、4期目を目指すのは現職の高島宗一郎氏です。高島氏を支える会の会長は西鉄の倉富純男会長で、福岡市医師連盟なども支援するほか、出陣式には自民党の麻生太郎副総裁、福岡県の服部誠太郎知事も駆けつけました。



三浦:対抗するのは元福岡市議会議員で野党最大会派「福岡市民クラブ」の代表だった田中慎介氏です。立憲民主党・国民民主党・社民党が推薦するほか、連合福岡や共産党の市議らが名を連ねる市民団体とも政策協定を結んでいて、野党統一候補となっています。非自民党の勢力が統一候補を支援するのは、福岡市が政令市となった1972年以降、初めてです。



三浦:一方、今年7月の参院選でNHK党の公認候補として出馬した熊丸英治氏は今回、政党への推薦は求めていません。



田畑:前回の市長選の投票率は過去最低の31.42%でしたが、およそ28万5000票という史上最多の票を獲得した現職に対し、「反高島票」の受け皿として、田中氏がどこまで票を伸ばせるかが鍵を握りそうですね。



三浦:単純計算とは行きませんが、去年10月の衆院選挙で、立憲、国民、社民、共産が獲得した比例代表の得票数はおよそ21万4000票です。これに無党派層の支持を得てどこまで票を伸ばすことができるのか注目しています。
各候補の主な公約は?
田畑:今回の市長選挙では、やはり天神ビッグバンなどの都心の再開発やスタートアップ=創業支援などに力を入れて来た3期12年の高島市政への評価が問われるほか、長引くコロナ禍と物価高の影響を受けている市民や中小企業などへの支援策。そして、少子高齢化への対策が争点となりそうですが、各候補の訴え、主な公約はどうなっていますか?



三浦:高島氏は「挑戦することで未来は変えられる」「福岡の未来に新しい種を蒔く時」と訴えます。天神ビッグバンなどの再開発事業で増加が見込まれる固定資産税などを財源に子育て支援や少子化対策など市民生活の質を向上させたいとしています。



武田伊央アナウンサー(以下、武田):天神ビッグバンや博多コネクティッドのような新しい公約はあるのでしょうか?



三浦:今回の公約について高島氏本人も「ふわっとした」と表現していますが、具体的なことは示していません。「山の登り方を覚えた」というように全方位外交に路線を変更。安倍元総理という最大の後ろ盾がなくなったという影響も多少なりともあると思います。ただ、当選した暁には「みんながびっくりする子育て支援を行う、そのための予算もしっかり確保できていると話しています。



三浦:また、RKBのある百道地区やウォーターフロント地区、九州大学伊都キャンパスへのアクセスなど、利便性の高い交通環境づくりに向け、新たなマスタープラン=基本計画を策定したい考えです。



田畑:一方、今の高島市政からの転換を訴える田中慎介氏の公約は?



三浦:田中氏は「この街に暮す一人一人が成長と豊かさを実感できる新しい時代をつくろう」と訴え、都市開発中心の市政から市民一人一人の所得を伸ばして、市全体を豊かにするボトムアップ型の市政へ転換するとしています。



武田:市民一人一人の暮らしに目を向けた政策とはどういったものですか?



三浦:「公共料金、公共サービスを徹底的に値下げをしていきたい」、特に「保育料の軽減」や「学校給食の無償化」は自分しか訴えていないと強調します。ファミリー世帯の住居費の負担軽減や義務教育の無償化、未就学児の医療費の無償化など徹底的な子育て支援を展開したいとしています。また、都心部の渋滞対策と二酸化炭素排出量の削減を念頭に都心を循環するLRT=次世代型路面電車の導入を目指します。



田畑:そして、熊丸氏は公約にどんなことをあげていますか?



三浦:熊丸氏は「福岡市を子煩悩な街にしたい」と、子供1人あたりに2万円の補助金を出す少子化対策や、女性が活躍できる環境づくりを訴えています。また、自動運転の旅客輸送システムの導入や天神地下街の再開発、旧統一教会の布教を禁じる条例の制定なども公約に掲げています。
田畑竜介 Grooooow Up放送局:RKBラジオ放送日時:毎週月曜~木曜 6時30分~9時00分出演者:田畑竜介、武田伊央、三浦良介
※放送情報は変更となる場合があります。関連記事
関連記事
福岡市長選挙「投票に行く前にチェックしたい」候補者の横顔
2022.11.19 up提供:RKBラジオ

あわせて読みたい

国や自治体が打ち出す「少子化対策」「子育て支援の拡充」をチェック!
radiko news
逮捕の決め手は「中国ならではの恐ろしさ」美人殺人犯に死刑判決
radiko news
【藤田寛之】53歳の現役プロゴルファーが教えるリカバリーケアとは?
antenna*
冨田息吹さん(22歳)― 選曲家
sotokoto online
企業の大幅な賃上げは「働き方の多様化の第一歩」飯田泰之が解説
radiko news
なぜヤンマーはサステナビリティ経営に自然体で取り組めるのか?110年受け継ぐ価値観を紐解く
antenna*
日本初の「エスカレーターで歩かない街」福岡なら実現できる?
radiko news
玄界灘に浮かぶ離島に若い姉弟がカフェを開いた理由
radiko news
【ガジェット特集】最新テクノロジーを搭載したガジェット18選
Jeep®
新幹線でキャリーバッグ“取り違え”持ち主を大捜索!その結果は…?
radiko news
“20代の父と53歳の娘”が50年の時を超えデュエット!?
radiko news
ヤンマーが発信する「HANASAKA」 次世代へ向けた新しいサステナビリティのカタチとは
antenna*
天童よしみ「帰郷」が日本作詩大賞を受賞!作詞した松尾潔が思いを語る
radiko news
松尾潔「世界がそのセンスにひれ伏した」YMO高橋幸宏を悼む
radiko news
健美粥を味わえるモダンアジアンレストラン「HENGEN」、北上野にオープン
PR TIMES Topics
道警ヤジ排除違法判決が示した「警備と表現の自由を守ることは別次元」
radiko news
ヒップホップ隆盛を築いたパイオニア・Run-DMCの“4つの功績”とは
radiko news
筋疲労と痛みをケア。オムロン 低周波治療器の実力をテニス界のレジェンドがチェック!
antenna*
突然シャットダウン!Twitterアプリの開発者が“マスク氏に言いたいこと”
radiko news
ゼロコロナ批判から政権批判へ・中国の抗議活動をキーワードで解説
radiko news
【藤田寛之】53歳の現役プロゴルファーが教えるリカバリーケアとは?
antenna*