「シエンタ&フリード」にはお互い以外ライバル不在!? 輸入車も含めて「ほかの選択肢」を考えてみた

WEB CARTOP
2022.11.14 11:40
この記事をまとめると
■国産コンパクトミニバンとそのライバルをピックアップ
■国産メーカーではコンパクトミニバンは現在2モデルしか存在していない
■2列シート+大容量ラゲッジで探すと輸入車も選択肢に入れることが可能だ
コンパクトミニバンは国産車では2モデルしかなかった?
  日常の扱いやすさと多用途性で売れているのが、国産コンパクトミニバンだ。そのジャンルの国産車はホンダ・フリードとトヨタ・シエンタの二択だが、2022年10月の新車販売台数ランキングで発売されたばかりの新型シエンタがなんといきなり2位に! フリードも10位につけているほどである(2022年4-9月期ではフリードは5位)。
  とはいえ、フリードとシエンタの二択というのは、ちょっとつまらない。そこで同種の輸入車を探してみたが、これが意外なことにないようである。
  3列シートのコンパクトミニバンという切り口ならBMW2シリーズのグランドツアラーだ。BMWと言ってもFFプラットフォームを使うモデルで、全長4585×全幅1800×全高1640mm、ホイールベース2780mmと、BMWとしてコンパクトなボディサイズながら3列シートを備え、荷室は最大1820リットル(2/3列目席格納時)と、アウトドアにもうってつけ。国産車との比較になるとパワーユニットは3気筒1.5リッターガソリンの218iグランドツアラーになり、それでも450万円~の価格になるが、FFでも国産車とは一線を画すBMWらしいスポーティな操縦性、切れ味ある走りを味わわせてくれる。
  ただし、3列目席はシエンタやフリードとは違い、完全なる緊急席または子ども席になる。しかし、簡単な操作で手動格納すれば、開口地上高約65cm、 開口幅114cm、開口高75.5cm、フロア奥行き98cm、フロア幅最大133cm、高さ最小77cmという完全にフラットかつ広大なスペースが出現する。さらにラゲッジ側 面にあるレバーを引けばリモートで2列目席を倒すことができ、そうなると2列目席部分にやや角度は付くものの、フロア奥行きは164cmに達する(運転席背後までは 184cm!)。
2列仕様車で考えればライバルは存在!
  ところで、新型シエンタは、アウトドアブーム全盛の時代だけに、3列シートのコンパクトミニバン仕様だけでなく、2列シートの大容量コンパクトワゴンと呼べる仕様もまた売れているという。もちろん、フリードにも3列シートを取り払った2列シート+大容量の荷室を持つフリード+がある。それを基準にすれば、輸入車の選択肢も拡大する。
  とくに新型シエンタは先代までの個性的すぎるエクステリアデザインから一転、全車、サイドプロテクトモールを配したクロスオーバーテイストあるモデルに進化。
  とすると、コンパクトモデルとしてシトロエンC3エアクロスSUV、シトロエン・ベルランゴ、DS3クロスバックといった、異国の仮想ライバルが揃う。国産コンパクトミニバンは、ガソリンまたはHVのパワーユニットになるものの、そうしたフレンチコンパクトにはクリーンデイーゼルモデルもあり(EVも!)、クルマ生活を一変させてくれるほどの個性、魅力を味わうことができる。
  いずれもいわゆる「なんちゃってSUV」の域を出ないFFモデルだったりするが(DS3クロスバックの最低地上高は180mmと立派)、たとえばDS3クロスバックのパリが香るエクステリアデザイン、ダイヤモンドをモチーフにしたアートのようなインテリアデザインは、決して日本車では成立しないオシャレ度があり、まさに日本車が苦手とする小さな高級車を実現しているのだ。
  いまどきのフレンチコンパクトは静かで乗り心地はさすがフランス車。その上で、収納、荷物の積載に関してもかなり実用的である。もっとも、エアコンの利きは日本車が圧倒的に優位だが……。
  国産車乗りとして、いきなりフランス車の世界には敷居があって飛び込みにくい……という人なら、VWのポロをベースにしたクロスオーバーモデルのT-CROSSはどうだろう。全長4125×全幅1785×全高1580mm、3気筒1リッターターボエンジン+DSGのパワーユニットで、価格は約300万円から。維持費の点でもVWは国産車と大きく変わらず、初めての輸入車としてもぴったりな1台だ。実際、2021年度輸入SUV販売台数NO.1の人気ぶりである。3気筒エンジンながら、トルキーでスムースな走りはさすがVWと言えるもので、リヤビューのカッコ良さもまたゴキゲンだ。
  国産コンパクトミニバンを選択肢とするなら、予算的にはオーバーするものの、もう少し視野を広げてみるのもいいだろう。国産コンパクトミニバンでは得られない世界が、間違いなくそこにある。

あわせて読みたい

キャプチャーにTクロス……めちゃオシャレSUVも実はお手頃だ!! 人気上昇中300万円台輸入SUV3選
ベストカーWeb
600万円近くても「レヴォーグSTI スポーツ♯」は即日完売! でもそこまでして選ぶ価値はあったのか?
ベストカーWeb
一棟貸しの宿おすすめ5選!都会から離れ家族で過ごすひとときを
るるぶKids
日本と欧米の衝突安全・燃費基準は別物!? 水野和敏緊急提言「日本車が世界に取り残される」
ベストカーWeb
シトロエン・ベルランゴ ロング シャインXTRパック(FF/8AT)【試乗記】
webCG
【Jeepモデル別・積載企画】スタイリスト・平健一がレクチャー
Jeep®
5ナンバーサイズでたくさん荷物が積めるクルマは? いま新車で買える「有能コンパクトカー」9選
AUTO MESSE WEB
登場からもう7年目よ!? なんでフリード人気が続くのか!? やっぱり絶妙なサイズが強いの?
ベストカーWeb
香りに驚く!微発酵茶葉を使った緑茶『アサヒ 颯』
antenna*
エルグランドにシエンタ&フリード対抗ミニバンも!? 23年も日産は熱い!! ニューカースクープカタログ・日産編
ベストカーWeb
マツダCX-90が北米で誕生……となれば気になる「国産3列シートSUV」選手権!
ベストカーWeb
香りと爽やかさが魅力!緑茶『アサヒ 颯』が新登場
antenna*
ハッタリ度200%!! 実はこっそり300万円台以下!! 「輸入車は高い」は勘違い!! 高コスパカー5選
ベストカーWeb
新型続々登場で23年も超激戦区! 今年こそほしいミッドサイズSUV売れ筋9モデルのここがポイント
ベストカーWeb
【料理家・和田明日香さん】Honda ZR-V e:HEVで巡る、自分らしさを磨く西伊豆ドライブ旅
antenna*
走れば一級品! デザインもイケてる! なのにナゼか「人気ナシ」の国産&輸入車6選
WEB CARTOP
いまこの仏車にAttention! オシャレで機能も十分なモデルをプロがピックアップ
GetNavi web
ファミリー層に人気!一棟貸し切りの宿で農泊体験してみない?
るるぶKids
2022年ミニバン販売NO.1は意外にもフリードだった!! オーナーが本音で語る「売れた理由」と「不満点」
ベストカーWeb
みんなホントにSUVじゃなきゃダメ? なぜ世界的にSUVブームが巻き起こったのか考えてみた
WEB CARTOP
漫画家 浅野いにおさんの漫画に対する原動力とは?
UR LIFESTYLE COLLEGE